元永定正元永定正 Sadammasa MOTONAGA
「しろいせんのあみめから」
  1981年 55.0×38.0cm
  シルクスクリーン
  Ed.150  signed

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行列のできる展覧会、なんてのは縁がありませんが、昨日から「菅井汲・元永定正版画展」が始まりました。
会期=2008年2月8日[金]―2月23日[土] 12:00-19:00 *日・月・祝日休廊

ときの忘れものの企画展の初日は通常は金曜日(平日)なのでめったに人は来ない。
昨日の初日ものんびり構えていたら、大阪から正倉院御物の古代楽器の復元・演奏に取り組んでおられるAさん、いまはない雑誌「室内」のイラストで活躍されたUさん、公開されたばかりの草間彌生先生のドキュメンタリー映画を早速みてきたというデザイナーのNSさん、かつて建築探偵藤森照信先生の秘書だった(今は絵を描いている)NUさん、WEBマガジン・コラージ発信人Sさんご夫妻などなど珍しく朝から晩まで入れ替わり立ち代り来客があり、これまた珍しく作品が売れた。
現金も嬉しいが、皆さんお土産持参でいらっしゃるので、ケーキ、ドラ焼き、大粒イチゴなど、本日の収穫はたいしたものだ。
久しぶりで嬉しかったのは、前日のメルマガを読んでわざわざ信州からMさんご夫妻がいらっしゃったことだ。穂高でアザレアギャラリーという素敵なお店をやっており、金曜日が休みなので日帰りで上京してくださったのだ。
おいしいコーヒーもいただけるお店では、ガラス、陶芸、人形、染織などご夫妻の眼で選んだ作品展を企画している。
「2月は寒いしヒマでしょう」とつい失礼なことを言ってしまったのだが、「おかげさまで、今開催中の雛さげ展は、初日の朝6時には30人が並ばれました。」と仰天のお返事。青山の貧乏画廊は足元にも及ばない繁盛ぶりだ。
<雛さげ>なんて男兄弟ばかりの私は全く知らなかったのだが、女姉妹の末娘の社長は知っていて、いかにも女性が欲しがりそうだ。以下、アザレアギャラリーさんのホームページから引用させていただきます。

<福岡柳川に伝わる雛さげ「さげもん」。その昔、女子誕生を祝い、またその子の健やかな成長を願って、おばあちゃん、おばさん、おかあさんが集めておいた端裂を使い、ひとつひとつこしらえたといわれています。飾りは七つ七回り、合計49個の縁起物から成り、人生50年といわれていた時代にひとつ控えて(つまり49)吊るすことが、奥ゆかしいとされていました。
九州地方に伝わる古作の復元に情熱を注ぐ縮緬細工作家:轟すずさん(81歳太宰府市在住)ほか3名による、雛さげ「さげもん」や様々な古作のひな人形、縁起物の縮緬細工、貝合わせ等、かわいらしく華やかな作品約200点を展示販売致します。一足早い春の訪れを、どうぞ楽しみ下さいませ。>

読んだだけで楽しくなりますね。
さて元永定正さんの「しろいせんのあみめから」をご紹介したのは、なんとなく「雛さげ」を連想してしまったからです。ぜひアザレアギャラリーさんのホームページの2月企画展のコーナーを見てください。そして信州にお出かけのおりは立ち寄ってくださいね。きっと豊かな時間をすごせるでしょう。