ケルテス展DM

アンドレ・ケルテス写真展
会期=2008年4月22日[火]―5月2日[金] 12:00-19:00 
*日・月・祝日休廊
20世紀で最も重要な写真家のひとり、「写真の詩人」とも呼ばれるアンドレ・ケルテスの代表作11点による展覧会を開催します。
ハンガリーに生まれ、パリ、そしてニューヨークで活躍したケルテスの作品からは、巧まずしてにじみ出る叙情性が感じられ、その完璧な構図とともにブレッソンやブラッサイらに多大な影響を与えました。卓越した画面構成の直観と被写体への人間的共感に、モダンの精神が集約されている作品は高い評価を得ており、近年のオークションなどでは軒並み高額の落札が続いています。
1926年にパリで撮影された代表作「おどけた踊り子」はじめ、「ディストーションのヌードNo.6、1933」、「ブロワの交差点、1930」「エリザベスと私、1931」「はぐれ雲、ニューヨーク、1937」「船の帰港、1944」「マルティニクにて、1972」など、詳しい出品リスト及び価格表はこちらをクリックしてください。

アンドレ・ケルテス(Andre KERTESZ,1894~1985)
ハンガリーのブダペスト生まれ。ハンガリーでは姓を先に表記するケルテース・アンドルだが、日本ではフランス語からの紹介が多いためにアンドレ・ケルテスと表記される場合が多い。
独学で写真を学び、1925年パリに移住し、フランスやドイツの多くの雑誌・新聞の写真を撮影。レジェ、シャガール、マン・レイ、モンドリアンなど多くのアーティストと交流し彼らのポートレートを撮影している。1927年には35ミリのライカ・カメラを購入、何気ないパリの街や、人々の風景の中から自分が魅力を感じた題材だけを鋭い視線で選び出し、小型カメラでスナップ撮影をしていった。1930年頃から凹面鏡上の反射映像を写した《ディストーション(歪曲)》のシリーズを撮りはじめる。1936年アメリカに移住。不遇な時代も長かったが、1963年にベニスのビエンナーレで金賞を受賞、同年パリのフランス国立図書館で大規模な個展が開催される。1964年70歳の時にニューヨーク近代美術館で個展が開催され評価が確固たるもになる。現在では世界中の主な美術館が 彼のオリジナルプリントをコレクションしており、日本でも横浜美術館が今回出品のものと同じ作品を収蔵している。

DMに使った「おどけた踊り子」は代表作の誉れ高い名作ですが、状態も良く、裏面にケルテス自筆の鉛筆サインがされています。
Andre Kertesz[The Satiric Dancer]アンドレ・ケルテス Andre KERTESZ
Paris,Magda,The satiric dancer,1926
 おどけた踊り子、パリ、1926年
  1926 printed later
  Gelatin Silver Print
  24.7x19.9cm
  signed on the back

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