「Finca Guell 1」
1978
Vintage Gelatin Silver Print
57.7x35.6cm signed
「細江英公写真展 ガウディへの讃歌」も今日が最終日となりました。
連日、細江ファンの方、そしてガウディ・ファンの多くのお客さまにご来廊いただき、嬉しい限りです。
30年前に展覧会のために焼いたたった一枚のヴィンテージ・プリント。
ぜひお見逃し無く。

細江英公先生の素晴らしい人柄と人脈で毎日いろいろな方にお目にかかれるのが、画廊主の余禄でしょうか。
昨日も詩人の白石かずこさんが来廊され(初めてで道がわからず随分とうろうろされたようで、申し訳ないことでした)、私が昔お世話になった詩人の思い出話などに時間のたつのも忘れてしまいました。
細江先生と不慮の死をとげたガウディへのオマージュの詩を即興で書いてくださいました。我が画廊の家宝とします。
今朝も早朝出勤し、台湾からのお客さまに応対し、お帰りになったと思ったら今度はフランスからのお客様が来廊。
そんなこんなで、ときの忘れものの企画展としては比較的長い会期を設定したのですが、あっと言う間に最終日になってしまいました。
この間、山積している宿題を一挙に片付けようと思っていたのですが、やはり駄目でした。
どうも意識(希望は)は30代のスピード、体は60代というズレをまだ頭が納得していないのでしょう。「やらなけりゃ、やれるに違いない」と思っても現実は厳しい。
このブログでも大風呂敷を広げて、いくつもの公約をしているのに、一向に更新できない。
この場を借りて言い訳というかお詫びを申し上げます。
■駒井哲郎を追いかけて
初期木版の新発見に心が浮かれてしまい、その後のフォローがおろそかになっています。
既に慧眼の多摩の幽痴生さんが鋭い突っ込みを入れてくださいましたが、ご指摘の通り、駒井先生の木版画には検討すべき材料が山のようにあります。
お詫びしなければならないのは、今までの文献資料に痕跡もないように書きましたが、よく目を凝らしてみればそんなことはなく、私の目が曇っていたのでしょう。この木版画の存在を予測される文献がありました。これについては次回ご報告します。
■ウォーホルを偲んで
中断してから、一年近くたってしまいました。パスポートや日記などの資料がみつからないのを言い訳にしてきましたが、そろそろ再開しないと・・・・
中断のきっかけには、1983年のウォーホル展の最大の功績者・宮井陸郎さんのことがあります。
思わぬことでしたが、この連載を読んだ何人もの方から、宮井さんの行方を尋ねる問い合わせがりました。消え方が普通でなかっただけに、複雑な事情もあったのでしょう。私としてはお答えできる材料は何もなかったので、恐縮するばかりでした。
ところが、つい最近の確かな情報では宮井さんが日本に出現(?)したらしい。
もしそうなら、ウォーホルに接した貴重な証言をいただきたいですね。
先ずはお元気なことを寿ぎたい。
その他、諸々の怠慢を深くお詫びする次第ですが、それを補い、なおかつこのブログの読者を増やしてくださっているのが、建築の植田実先生と、イリナ・イオネスコの最も良き理解者・井村治樹さんの連載エッセイです。お待ちかねの第8回は明日、掲載します。
ご愛読を心より感謝申し上げます。
さて、明日から福井へ出張です。
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