既に大分のアートプラザで「磯崎新 7つの自選展2008ー第1回 “7つのヴィッラ”」展がスタートし(会期は2009年1月末まで)、二番目の展覧会が磯崎新先生の設計による群馬県立近代美術館で開催されています。
会期は6月22日までです。
これだけ大規模な磯崎新先生の作品展示はそうはありません。磯崎ファン、建築ファンの方はお見逃しなく。
招待券が少し残っていますので、ご希望の方にプレゼントします。画廊においてありますし、メールでお申し込みいただければ郵送します。
◇「磯崎新 七つの美術空間」展
会期:2008年4月26日(土)~6月22日(日)
会場:群馬県立近代美術館
磯崎新「MUSEUM-II」
1983年
シルクスクリーン(刷り:石田了一)
イメージサイズ:55.0x55.0cm
シートサイズ:90.0x63.0cm
Ed.75
サインあり
さて、ときの忘れものでは「4 Winds 2008展」を開催していますが、4人の作家が4つの壁をそれぞれ使って作品を展示しています。一番大きな壁面(高さ5m)には、最年少の秋葉シスイさんの油彩6点を展示。
「いろいろな人が居ると思いますが、自分にとって絵を描くことは、楽しいことばかりではありません。でも、絵を描いていると、ほんの一瞬だけ、歓びというか、すべてのものから自由になる瞬間があります。それが世界のすべてになるのです。だからやめられません。自分は、大袈裟なことを言うつもりも、絵で何かを伝えたいということも特にないです。本来、絵はそういうものだと思います。 秋葉シスイ」
秋葉シスイ Sisui AKIBA「scene 10」
2008年 油彩・カンヴァス
80.0×117.0cm(P50号) signed
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秋葉さんのホームページもぜひご覧になってください。
私たち画商はよく「上10年、下10年」と言います。つまり自分が一緒に歩んでいける作家は、せいぜい自分より10歳上、又は10歳下の年代までということですが、それ以上になると同世代の感覚を共有できなくなる・・・。
とまあ、若い作家をあまり扱わないいいわけにしているわけですが、どっちかというと、私が扱ってきたのはほとんどが年上の作家たちでした。扱うというよりはるか年配の作家に可愛がっていただいたという感じです。同世代の作家としては関根伸夫先生が三つ上、小野隆生先生が五つ下。北郷悟先生になると八つ下になります。
今回、息子より下の世代の作家4人を並べていますが、作家本人と向き合うときはこちらも「作家」として接しているのでそんなに違和感はないのですが、作家の配偶者や友人が来廊されると、やはり若いなあと(その分こちらが老いている)と感じます。
だからどうしたと言われそうですが、今日は夕方から細江英公先生の鎌鼬や春本・浮世絵うつしの展覧会(新宿・ギャラリーエプサイト)に行き、300人近い大パーティでは、ますます意気軒昂な細江先生のスピーチに胸をぐさりと刺され、その後かけつけた「とりふね舞踏舎」の公演(三上賀代、玉野黄市、他)で久しぶりに土方巽らが創った舞踏の世界にどっぷりつかり、「老いた」なんてぶつぶついってちゃ駄目だなあと反省している次第であります。
◆ときの忘れものでは、6月6日~6月14日まで若い世代による「4 Winds 2008 永井桃子・根岸文子・秋葉シスイ・三須研一」展を開催しています。
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