ちょっと遠いのですが、山口県立美術館でコレクション展特別企画「殿敷侃-赤と黒の記憶-」が始まりました。会期は7月13日まで。
このブログでも何度か書きましたが、私の師匠・久保貞次郎先生が生前殿敷を高く評価されており、コレクションすることを勧められたのですが、眼の低い私には理解できず、あたらチャンスを逃してしまいました。
久保先生が残された膨大なコレクションには、当然のことながら殿敷侃の作品も相当含まれており、没後その中のいくつかは私どもが譲っていただきました。おかげでときの忘れものの貴重なコレクションとして皆さんにご紹介できるわけですが、いつか展覧会をして、僅か50歳で亡くなったこの知られざる作家の再評価の機会をつくりたいと思っています。
実は、山口の展覧会を調べながらネットで検索していたら、ダニ・カラヴァンが《祈り―殿敷侃へのオマージュ》という作品をつくっていたことを初めて知りました(不勉強で反省!)。
殿敷とパリでたった一度だけ会ったカラヴァンが、自身のユダヤ人としての体験から共感を覚え、彼の訃報に接し「こういう美術家がいたことを後世に伝えなければ」とオマージュ作品を制作したということのようです。いつかその作品も見てみたい。
今回の山口県立美術館の展示は油彩、ドローイング、版画、資料写真などで構成されているようですが、残念ながらカタログはないとのこと。お近くの方はぜひご覧になってください。
さて、「北郷悟展ー空からー」が今日から始まりますが、静謐な雰囲気の展示とは裏腹に、ときの忘れもののスタッフにとっては、おちおち腰を落ち着けていられない超多忙な一週間の始まりです。
26日から伊東の池田20世紀美術館で始まる小野隆生展のお手伝いで、スタッフは各地への集荷と展示の準備作業に追われています。私自身も今日は銀座と青山を行ったり来たり、北郷悟先生の久しぶりの新作展なので画廊でじっくりお客様に対応したいのですが、26日は伊東で小野隆生展の初日を迎え、翌27日は世田谷美術館での石山修武展のオープニングに出席、28日は再び伊東に向かい、レセプションに参加、という具合に席の温まる暇もありません。もちろん魔の月末なので金策にも駆け回らなければなりません(コレガイチバンノ難題・・・タメ息)。
ときの忘れものの通常の営業日は火曜日~土曜日の平日ですが、今回の「北郷悟展ー空からー」は銀座のギャラリーせいほうとの同時開催のため、月曜~土曜日まで休まず開廊します。
本日の夕方5時からオープニングを開催しますが、会場はギャラリーせいほうです。
どうぞ銀座と青山、両方をご覧になっていただければ幸いです。
北郷悟
「予感ー野菊」2007
テラコッタ D26×W22×H16cm
signed
北郷悟
「予感ー空から」2007
テラコッタ D30×W22×H36cm
signed
◆ときの忘れものでは、6月23日[月]―7月5日[土]まで「北郷悟展ー空からー」を開催しています。テラコッタ、銅版画の新作を展示しています。本展のみは月曜も開廊しています。
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
このブログでも何度か書きましたが、私の師匠・久保貞次郎先生が生前殿敷を高く評価されており、コレクションすることを勧められたのですが、眼の低い私には理解できず、あたらチャンスを逃してしまいました。
久保先生が残された膨大なコレクションには、当然のことながら殿敷侃の作品も相当含まれており、没後その中のいくつかは私どもが譲っていただきました。おかげでときの忘れものの貴重なコレクションとして皆さんにご紹介できるわけですが、いつか展覧会をして、僅か50歳で亡くなったこの知られざる作家の再評価の機会をつくりたいと思っています。
実は、山口の展覧会を調べながらネットで検索していたら、ダニ・カラヴァンが《祈り―殿敷侃へのオマージュ》という作品をつくっていたことを初めて知りました(不勉強で反省!)。
殿敷とパリでたった一度だけ会ったカラヴァンが、自身のユダヤ人としての体験から共感を覚え、彼の訃報に接し「こういう美術家がいたことを後世に伝えなければ」とオマージュ作品を制作したということのようです。いつかその作品も見てみたい。
今回の山口県立美術館の展示は油彩、ドローイング、版画、資料写真などで構成されているようですが、残念ながらカタログはないとのこと。お近くの方はぜひご覧になってください。
さて、「北郷悟展ー空からー」が今日から始まりますが、静謐な雰囲気の展示とは裏腹に、ときの忘れもののスタッフにとっては、おちおち腰を落ち着けていられない超多忙な一週間の始まりです。
26日から伊東の池田20世紀美術館で始まる小野隆生展のお手伝いで、スタッフは各地への集荷と展示の準備作業に追われています。私自身も今日は銀座と青山を行ったり来たり、北郷悟先生の久しぶりの新作展なので画廊でじっくりお客様に対応したいのですが、26日は伊東で小野隆生展の初日を迎え、翌27日は世田谷美術館での石山修武展のオープニングに出席、28日は再び伊東に向かい、レセプションに参加、という具合に席の温まる暇もありません。もちろん魔の月末なので金策にも駆け回らなければなりません(コレガイチバンノ難題・・・タメ息)。
ときの忘れものの通常の営業日は火曜日~土曜日の平日ですが、今回の「北郷悟展ー空からー」は銀座のギャラリーせいほうとの同時開催のため、月曜~土曜日まで休まず開廊します。
本日の夕方5時からオープニングを開催しますが、会場はギャラリーせいほうです。
どうぞ銀座と青山、両方をご覧になっていただければ幸いです。
「予感ー野菊」2007
テラコッタ D26×W22×H16cm
signed
「予感ー空から」2007
テラコッタ D30×W22×H36cm
signed
◆ときの忘れものでは、6月23日[月]―7月5日[土]まで「北郷悟展ー空からー」を開催しています。テラコッタ、銅版画の新作を展示しています。本展のみは月曜も開廊しています。
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