

「小野隆生展 描かれた影の記憶 イタリアでの活動30年」
会期:2008年6月26日~9月30日
主催・会場:池田20世紀美術館
いよいよ明日から、伊豆の伊東にある池田20世紀美術館で「小野隆生展 描かれた影の記憶 イタリアでの活動30年」が始まります。
本日は、ときの忘れもののスタッフも伊東に向かい、お手伝いをしています。
小野隆生は20歳でイタリアに渡り、国立ローマ中央修復研究所を卒業、1977~85年にはジオットやティツィアーノ、ペルジーノはじめ、中世やルネサンス期の古典絵画の名作の修復に携わりました。その一方で、イタリア山岳都市に隠棲するかのように、黒を基調とした人物画に取り組んできました。
今回の展覧会は1993年~2007年まで15年間の仕事を振り返り、岩手県立美術館、資生堂アートハウスはじめ、個人コレクターの所蔵作品など約70点(一部展示換えあり)を展示する、小野隆生の初めての回顧展です。
古典に学んだ精細かつ緻密な技法によって「現代の肖像」を問う作品群、そのリアルかつ夢幻的な絵画は、今日の具象画の極致を示すものでしょう。
展覧会は明日26日から、9月30日までの三ヶ月のロングランですので、ぜひこの機会に池田20世紀美術館を訪ねてください。
池田20世紀美術館はニチレキ株式会社(旧・日瀝化学工業)創業者の故・池田英一氏によって1975年設立され、ピカソ、マチス、ダリ、レジェ、デクーニング、ミロ、フォートリエ、ウォーホル、F・ベーコンなど現代美術の優れたコレクションを収蔵公開しています。
一碧湖畔に建つメタリックな外壁は設計者・井上武吉によるデザインで、彫刻家ならではのユニークな空間をつくっており、コレクション展示と企画展を併催しています。
開館以来、駒井哲郎、難波田龍起・紀夫・史男、靉嘔、野田哲也、大沢昌助、柳澤紀子、細江英公、菅創吉、池田満寿夫、池田龍雄、佐野ぬい、秋山祐徳太子、田名網敬一、土方巽、横尾忠則、福田美蘭らの展覧会を開催しています。
池田20世紀美術館は水曜休館ですが、7月・8月は無休です。開館時間は9~17時。
東京駅からだと、「特急踊り子号」が乗り換えなしで伊東まで行きます。
JR伊東駅からは東海バスのご利用が便利です。
伊東駅の6番乗り場から、一碧湖経由シャボテン公園行に乗り、「池田美術館前」で下車してください。
東海バス・シャボテン公園行は、25分発と55分発が午後4時台までは毎時間あります。
イタリアから作家を迎えての記念レセプションは28日(土)16時からです。伊東で皆さんお会いしましょう。
◆ときの忘れものでは、6月23日[月]―7月5日[土]まで「北郷悟展ー空からー」を開催しています。本展のみは月曜も開廊しています。
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