三日間で、香川、広島、鳥取の美術館4つ、画廊2軒を駆け足で巡ってきました。
昨夜帰ったばかりですが、各地でお世話になった皆さん、ありがとうございました。
今回の四国中国の報告は後日するとして、先月の出張の報告を先ずしましょう。
磯崎新先生が喜寿を迎えたのを機に、今年から来年にかけて国内外七箇所で「磯崎新 七つの自選展」を開催することは、既にご案内の通りですが、大分アートプラザ、群馬県立近代美術館に次いで三番目の展覧会が、群馬県伊香保のハラミュージアムアークで始まりました。
国内外の現代美術を収蔵紹介している東京品川の原美術館の分館として、木造により磯崎新設計でHara Museum ARCが開館したのが1988年ですが、その20周年と、増築記念展のレセプションが先月26日に盛大に開催されました。
伊香保のグリーン牧場の一角、場内より北西に向かい橋を渡ると、忽然と厩舎風の黒い建物が現れます。従来の建物の裏に特別展示室「觀海庵(かんかいあん)」と収蔵庫が増築されました。
觀海庵は、国宝・重要文化財を含む約120点から成る古美術コレクション「原六郎コレクション」のための特別展示室で、書院造を参照して設計された空間は、伝統と現代の交錯する新しい体験の場となるでしょう。さすが磯崎先生!

觀海庵落成記念コレクション展 -まなざしはときをこえて 
7月27日[日]- 9月23日[火・祝] 
監修:磯崎新
併催:磯崎新7の自選展2008-『7つのキュレーション』(映像展示)
ハラ1ハラ119アンディ・ウォーホルの巨大なキャンベル缶の左手には新しくカフェが誕生。

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ハラ109ハラ6続々とレセプション参加者が来場。

ハラ102ハラ103増築されたミュージアムの案内図。

ハラ15ハラ110磯崎新7の自選展2008-『7つのキュレーション』の映像展示。細長い箱の中にモニターが埋め込んであります。

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ハラ126ハラ111磯崎新の映像展示の様子。

ハラ12ハラ8左=亭主と磯崎新連刊画文集『百二十の見えない都市』編集担当の尾立麗子。
右=収蔵庫(左壁の中)の脇の長い廊下で、觀海庵への入場を待つ人々。

ハラ13増築された觀海庵。

ハラ5ハラ4裏庭から見た觀海庵

ハラ3ハラ16裏庭にセットされた巨大な特設テントがレセプション会場

(この項、続く)
世田谷美術館で8月17日[日]まで「建築がみる夢 石山修武と12の物語」が開催されていますが、ときの忘れものの新作エディションである「石山修武銅版画集『電脳化石神殿』」も展示されています。