お盆で、さすがに青山の飲食店はお休みのところが多い。
画廊が終わるのが夜7時、昨夜も夕食の場所を求めて右往左往してしまいました。おかげでついご近所にありながら入ったことのなかったちょいといいお店を発見! 夜風に吹かれながらおいしい生ハムと白ワインで社長はすっかりご機嫌でした(女房殺すにゃ刃物は要らぬ・・・)。
「ジョック・スタージス写真展」も今日が最終日です。冷たいお茶と、清冽なスタージスさんの新作群がお待ちしていますので、ぜひお出かけください。
あえて夏の真っ最中にスタージス展を開くというのは、スタッフの三浦のアイデアですが、ありがたいことに今年も全国からスタージスのファンが大勢見えておられます。
無事、盛況のうちに今日一日を終わらせたいのですが・・・・
<無事>ということで言えば、直接、間接に随分と皆さんにご心配をいただいています。
「綿貫さん、こんな展覧会やって大丈夫なの」とか、「画廊の勇気を感じる」とか、いま問題になっている児童ポルノとのからみで、心配してくださる方が多いようです。
私はこれでも法学部卒業でして、学生時代はラートブルッフの法哲学を読み、戒能通孝先生や渡辺洋三先生に私淑しました。
乱暴な言い方をすれば「行為」は裁けるが、人間の「欲望」は裁けない、裁いてはいけないと私は思います。「欲望」といって悪ければ、「夢」や「信条」といってもいい。
美しい(これは個人の主観ですが)ものを、美しいと言い、それを自由に愛でることのできない社会は窒息します。
最近の裁判員制度や、児童ポルノ規制問題で国会が「全会一致」という流れに進むのを見ると恐怖すら覚えます。歴史を振り返れば、異論のない(異論を認めない)決議なんぞおかしいに決まっているじゃあないですか。
私は、商売として(画商として)絵や写真を売っているわけですが、特別のものを売っているわけではない。八百屋や本屋と何ら変わりはない。しかし、そのモノが本来持っている価値(物質的、精神的)を可能な限り正確に理解し、顧客に伝えたいと思っています。
あるものをあるがままに。
昨年の8月、スタージスさんの一回目の展覧会をしたとき、DMはがきに切手を貼って出したら、ある顧客の方から「こんなDMをもらったら、家族に変な目で見られる。もう二度とDMは送らないでくれ」と抗議されて、さすがにショックでした。
今年、常連のお客様には封書でDMをお届けしたのは、昨年の苦い経験があったからです。
<盛況>かというと、ちょっと赤信号です。
昨年は数年ぶりの展覧会ということもあり、ときの忘れもの始まって以来の賑わいで、記録的な売り上げだったのですが、今年は・・・・、今のところ日本の金メダルを少し上回る程度で、とても中国なみとはいきません。
担当の三浦は真っ青になり、来るお客、来るお客に「売れないと来年はもう展覧会はできませんから」と泣き落としています(笑)、お客を脅かしてどうすんの。
さて、明日17日のNHKの新日曜美術館のアートシーンで、池田20世紀美術館で開催中の「小野隆生展」が紹介されます。
AM9:00~(アートシーンは9時45分から)、/再放送PM8:00~(アートシーンは夜8時45分から)、
甲子園野球の中継によっては、朝の放映はなく、夜8時45分からの放映となります。
私と社長はギャラリーは三浦たちスタッフに任せて、伊東に向かい今夜は温泉に浸かり、猛暑の疲れをいやしたいと思っています。
明日17日(日)と明後日18日(月)は、池田20世紀美術館で無給臨時職員になったつもりで、終日お店番をする予定です。まあ実際には美術館のカフェでビールでもいただきながら、「須賀敦子全集」はじめ「岡茂雄 本屋風情」「宮内嘉久 建築ジャーナリズム無頼」「塩野米松 失われた手仕事の思想」「沢木耕太郎 杯ー緑の海へー」など書棚に積んどいたままの本を持ち込みゆっくり読もうと思っています。美術館の隣のお蕎麦屋さんもなかなかの味で楽しみです。
ご来館の折は、ぜひお声をかけてください。
◆世田谷美術館で開催中の「建築がみる夢 石山修武と12の物語」も明日17日が最終日です。
ときの忘れものの新作エディションである「石山修武銅版画集『電脳化石神殿』」も展示されていますのでお見逃し無く。
◆6月26日~9月30日までの三ヶ月間、伊豆の伊東にある池田20世紀美術館で「小野隆生展 描かれた影の記憶 イタリアでの活動30年」が開催されています。


展示の様子はスライドショーでご覧になれます(コチラをクリックしてください)。
池田20世紀美術館発行の展覧会カタログ(1,800円、送料無料)のご注文はコチラからどうぞ。
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
画廊が終わるのが夜7時、昨夜も夕食の場所を求めて右往左往してしまいました。おかげでついご近所にありながら入ったことのなかったちょいといいお店を発見! 夜風に吹かれながらおいしい生ハムと白ワインで社長はすっかりご機嫌でした(女房殺すにゃ刃物は要らぬ・・・)。
あえて夏の真っ最中にスタージス展を開くというのは、スタッフの三浦のアイデアですが、ありがたいことに今年も全国からスタージスのファンが大勢見えておられます。
無事、盛況のうちに今日一日を終わらせたいのですが・・・・
<無事>ということで言えば、直接、間接に随分と皆さんにご心配をいただいています。「綿貫さん、こんな展覧会やって大丈夫なの」とか、「画廊の勇気を感じる」とか、いま問題になっている児童ポルノとのからみで、心配してくださる方が多いようです。
私はこれでも法学部卒業でして、学生時代はラートブルッフの法哲学を読み、戒能通孝先生や渡辺洋三先生に私淑しました。
乱暴な言い方をすれば「行為」は裁けるが、人間の「欲望」は裁けない、裁いてはいけないと私は思います。「欲望」といって悪ければ、「夢」や「信条」といってもいい。
美しい(これは個人の主観ですが)ものを、美しいと言い、それを自由に愛でることのできない社会は窒息します。
最近の裁判員制度や、児童ポルノ規制問題で国会が「全会一致」という流れに進むのを見ると恐怖すら覚えます。歴史を振り返れば、異論のない(異論を認めない)決議なんぞおかしいに決まっているじゃあないですか。
私は、商売として(画商として)絵や写真を売っているわけですが、特別のものを売っているわけではない。八百屋や本屋と何ら変わりはない。しかし、そのモノが本来持っている価値(物質的、精神的)を可能な限り正確に理解し、顧客に伝えたいと思っています。
あるものをあるがままに。
昨年の8月、スタージスさんの一回目の展覧会をしたとき、DMはがきに切手を貼って出したら、ある顧客の方から「こんなDMをもらったら、家族に変な目で見られる。もう二度とDMは送らないでくれ」と抗議されて、さすがにショックでした。
今年、常連のお客様には封書でDMをお届けしたのは、昨年の苦い経験があったからです。
<盛況>かというと、ちょっと赤信号です。
昨年は数年ぶりの展覧会ということもあり、ときの忘れもの始まって以来の賑わいで、記録的な売り上げだったのですが、今年は・・・・、今のところ日本の金メダルを少し上回る程度で、とても中国なみとはいきません。
担当の三浦は真っ青になり、来るお客、来るお客に「売れないと来年はもう展覧会はできませんから」と泣き落としています(笑)、お客を脅かしてどうすんの。
さて、明日17日のNHKの新日曜美術館のアートシーンで、池田20世紀美術館で開催中の「小野隆生展」が紹介されます。
AM9:00~(アートシーンは9時45分から)、/再放送PM8:00~(アートシーンは夜8時45分から)、
甲子園野球の中継によっては、朝の放映はなく、夜8時45分からの放映となります。
私と社長はギャラリーは三浦たちスタッフに任せて、伊東に向かい今夜は温泉に浸かり、猛暑の疲れをいやしたいと思っています。
明日17日(日)と明後日18日(月)は、池田20世紀美術館で無給臨時職員になったつもりで、終日お店番をする予定です。まあ実際には美術館のカフェでビールでもいただきながら、「須賀敦子全集」はじめ「岡茂雄 本屋風情」「宮内嘉久 建築ジャーナリズム無頼」「塩野米松 失われた手仕事の思想」「沢木耕太郎 杯ー緑の海へー」など書棚に積んどいたままの本を持ち込みゆっくり読もうと思っています。美術館の隣のお蕎麦屋さんもなかなかの味で楽しみです。
ご来館の折は、ぜひお声をかけてください。
◆世田谷美術館で開催中の「建築がみる夢 石山修武と12の物語」も明日17日が最終日です。
ときの忘れものの新作エディションである「石山修武銅版画集『電脳化石神殿』」も展示されていますのでお見逃し無く。
◆6月26日~9月30日までの三ヶ月間、伊豆の伊東にある池田20世紀美術館で「小野隆生展 描かれた影の記憶 イタリアでの活動30年」が開催されています。


展示の様子はスライドショーでご覧になれます(コチラをクリックしてください)。
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