三ヶ月のロングランだった池田20世紀美術館の小野隆生展が一昨日終了しました。昨日午後、スタッフから、撤収作業が完了し、美梱(ビコン、美術梱包の略)のトラックに作品を載せたとの報告がありました。ご苦労さまです。これから、作品を借用した16箇所への返品作業が始まります。実は展覧会というのは、後始末こそが一番たいへんなのです。
ありがたいことに、かけこみで伊東に行ってくださった方からメールやファックスが入る。どなたも60点からの小野作品を一度に見るのは初めてで、ときの忘れものの狭い空間で数点を見るのとは違った、圧倒的な迫力を感じられたようです。
昨夕は、友人の画廊で個展を開いているドイツ人画家を招いて、近くの料理屋さんで会食をしました。ヨーロッパから帰国した三浦がいるので、何とかコミニュケーションは取れましたが、いかにもドイツ人らしい真面目な風貌、挙措、身長は195cmと見あげるばかりののっぽさんでした。私は、ドイツには縁がなくて、いまだに一度も行ったことがありません。やっと一人知人ができたので、いつかケルンを訪ねたいものです。
さて、ネットの力は凄いもので、昨日ある女性の方から風間完先生の版画のお問い合わせがありました。以前、私どものコレクション展で展示した記録がホームページに残っていて、それを見つけたらしい。私でさえ忘れていて、一瞬答えにつまってしまった。詳しい画像が欲しいというので、どうせならと、このブログでご紹介しましょう。
私にとってはことのほか、思い出深い作品です。
1953年(昭和28)朝日新聞の夕刊に連載された小説、邦枝完二『恋あやめ』の挿絵を手がけて以来、挿絵画家として一時代を画した風間完ですが、既に名声を博していたにもかかわらず1957年にパリに留学し、グランド・ショーミエール研究所に2年間在籍し、銅版画を学んだことを知る人は少ないでしょう。ちょうど同じ時期、菅井汲や、野見山暁治もパリに渡っています。
その後の活躍は皆さんご存知の通り。私の世代なら五木寛之「青春の門」の挿絵を思い出すでしょう。
1978~1979年、私が現代版画センター時代にエディションした風間完銅版画集『パリ時代』全3巻は、1957年58年のパリ留学時、及び1967年の再渡仏の折、パリのフリードランデル版画研究所にて制作されたエッチング作品を、本画集のために新たに手を加え、さらに1978年に制作された新作3点を加えて全33点を全3巻に編集し、各巻11点組のオリジナル銅版画集として限定75部刊行したものです。
奥付に作者自筆のサインを入れ、各作品にはサインにかえて作者デザインによるネーム・プレスが捺された。

風間完銅版画集『パリ時代 Ⅰ 街』
銅版11点組、限定75部、
画集サイズ:39×29cm 特製化粧函入り
*現代版画センターエディション

目次と奥付
作品に捺された風間完のネーム(エンボス)

「路地」
「街の時計」

「角のタバコ屋」
「モンマルトルの階段」

「街の窓」
「酒屋」

「小さな教会」
「サン・ルイの橋」

「ノートルダム寺院」
「メトロ・グラシェールの駅」
「セーヌ河岸」
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ありがたいことに、かけこみで伊東に行ってくださった方からメールやファックスが入る。どなたも60点からの小野作品を一度に見るのは初めてで、ときの忘れものの狭い空間で数点を見るのとは違った、圧倒的な迫力を感じられたようです。
昨夕は、友人の画廊で個展を開いているドイツ人画家を招いて、近くの料理屋さんで会食をしました。ヨーロッパから帰国した三浦がいるので、何とかコミニュケーションは取れましたが、いかにもドイツ人らしい真面目な風貌、挙措、身長は195cmと見あげるばかりののっぽさんでした。私は、ドイツには縁がなくて、いまだに一度も行ったことがありません。やっと一人知人ができたので、いつかケルンを訪ねたいものです。
さて、ネットの力は凄いもので、昨日ある女性の方から風間完先生の版画のお問い合わせがありました。以前、私どものコレクション展で展示した記録がホームページに残っていて、それを見つけたらしい。私でさえ忘れていて、一瞬答えにつまってしまった。詳しい画像が欲しいというので、どうせならと、このブログでご紹介しましょう。
私にとってはことのほか、思い出深い作品です。
1953年(昭和28)朝日新聞の夕刊に連載された小説、邦枝完二『恋あやめ』の挿絵を手がけて以来、挿絵画家として一時代を画した風間完ですが、既に名声を博していたにもかかわらず1957年にパリに留学し、グランド・ショーミエール研究所に2年間在籍し、銅版画を学んだことを知る人は少ないでしょう。ちょうど同じ時期、菅井汲や、野見山暁治もパリに渡っています。
その後の活躍は皆さんご存知の通り。私の世代なら五木寛之「青春の門」の挿絵を思い出すでしょう。
1978~1979年、私が現代版画センター時代にエディションした風間完銅版画集『パリ時代』全3巻は、1957年58年のパリ留学時、及び1967年の再渡仏の折、パリのフリードランデル版画研究所にて制作されたエッチング作品を、本画集のために新たに手を加え、さらに1978年に制作された新作3点を加えて全33点を全3巻に編集し、各巻11点組のオリジナル銅版画集として限定75部刊行したものです。
奥付に作者自筆のサインを入れ、各作品にはサインにかえて作者デザインによるネーム・プレスが捺された。
風間完銅版画集『パリ時代 Ⅰ 街』
銅版11点組、限定75部、
画集サイズ:39×29cm 特製化粧函入り
*現代版画センターエディション
「街の時計」
「モンマルトルの階段」
「酒屋」
「サン・ルイの橋」
「メトロ・グラシェールの駅」
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