一昨日の五味彬写真展のオープニングは体調が悪く欠席してしまった。
昨日も調子はそんなによくなかったのだが、稼ぎ時の土曜日だし、仕事はたまっているしで、いつもよりは遅く出勤した。案の定、お客様は来るし、電話はなるしで、結構忙しい一日でした。途中、抜け出して近くのワタリウム美術館に行き、Aさんへの誕生日祝いを買う。彼女の好きなド・スタールの画集を探したのだが、ここ数年入荷がないとのこと、残念だが可愛い色鉛筆にした。ついでにコレクション展を見たのだが、ちょっと驚いた。駒井哲郎作品が13点も展示されていた。これについては後日、詳しくご報告します。
 夕方、人形作家の井桁裕子さんが来廊。先日、丸善であったグループ展で小さな人形を買ったのだが、それを収める桐箱をわざわざ誂えてくれて届けてくださった。井桁さんには、来年秋に予定している本の展覧会に参加してもらうつもりです。これについても後日、詳細をご案内しましょう。
 さて、この夏の7月20日、私の所属するTMO(高崎高校マンドリン・オーケストラ)第41回定期演奏会が開催され、このブログでもご紹介しました。
TMOプログラム
 私にとって、高校時代にマンドリン音楽にどっぷり浸かったことと、音楽の縁で井上房一郎さんにめぐり合ったことが、その後美術の世界に入るきっかけとなりました。未知の世界に入るとき、人は(私は)それまでの経験を総動員して新たな道を探ります。大勢の仲間と一つの音楽をつくりあげていく経験が私にとっては数少ない「芸術」の実体験でしたから、美術界に入り、途方に暮れたときいつも思い出すのは音楽のこと、そしてその後巡りあった偉大な作家たちとの会話でした。
 そんなわけで毎年夏になると、高崎行を多くの人に押し売りする次第で、まことにはた迷惑だとは思いますが、お許しください。

第41回定期演奏会より「スラブ舞曲第1番 ハ長調」


 この夏の演奏を、パソコンで聴けるようになるなんて、機械音痴の私には未だに信じられませんが、メンバーの一人が、OBと現役高校生の合同演奏の一曲「スラブ舞曲第一番ハ長調」をアップしてくれました。拙い演奏ですが、どうぞお聴きください。
指揮をしているのは、私より9期後輩の中屋洋一君、コンサートマスターは現役高校3年生の鑓水君。男子校なのに女性がいるのは高崎女子高校生やOGなど賛助出演の皆さんです。
私もちらっと写っていますが(最年長でたこ入道みたいだからすぐわかる)、何とか弾けています。いや難しい曲で一瞬楽譜を見失うと自分がどこを弾いていたのかわからなくなってしまう、そういう悲惨な場面でなくてよかった(ほっ)。