ときの忘れものから直ぐ近くのワタリウム美術館で「美しい青い風がーワタリウム美術館コレクション展 アイ・ラブ・アート9」が開催されています。特筆すべきは、駒井哲郎作品が13点も展示されていることです、いずれも秀作揃いです。


会期=2008年9月5日(金)-12月7日(日)
出品作家=カールステン・ニコライ、ジャン・ホワン、小沢剛、ホワン・ヨンピン、キース・ヘリング、ジュリアン・シュナーベル、フランツ・ウエスト、ニキ・ド・サン=ファール、アンディ・ウォーホル、ヨーゼフ・ボイス、駒井哲郎、ジョン・ケージ、瀧口修造。
先日私が見に行ったときは、まだカタログができていないというので、とりあえず駒井哲郎作品をメモしてきました。順不同で、タイトル、制作年、限定番号の順に記載しました。
<美->とは、1979年刊行の美術出版社のレゾネ『駒井哲郎版画作品集』の記載番号。
<都->とは、1980年東京都美術館の『駒井哲郎銅版画展』図録の出品番号です。
「消えかかる夢」1951年 Epreuve d'Artiste 美-46、都-44
「月のたまもの」 1954年 19/27 美-55、都-53
*メモによれば、展示のキャプションには<1954年>とあったようなのですが(私の転記ミスかも)、レゾネ等の記載は1952年です。
「時間の迷路」 1952年 ep. d'Artiste 美-54、都-52
「風景」 1954年 ep. d'Artiste 美-75、都-74
「教会の横」 1955年 Epreuve d'Artiste 美-83、都-84
「樹木」 1957年 Epreuve d'Artiste 美-89、都-89
「樹」 1969年 ep. d'Artiste 美-219、都-224
「賀正 1960」 1969年 ⅩⅡ/Ⅹ 美-352、都-351
「丘(日本の四季より春)」 1975年 Epreuve d'Artiste 美-319、都-328
「静物Ⅱ」 1976年 Epreuve d'Artiste 美-326、都-335
「静物Ⅰ」 1975年 アクアティントに手彩色 都-403
「静物Ⅱ」 1975年 アクアティントに手彩色 都-404
「箱」 1975年 アクアティントに手彩色 都-405
私が驚いたのは、最後の三点、会場の展示キャプションには<アクアティントに手彩色>と記載されていますが、1980年の東京都美術館における「駒井哲郎銅版画展」に出品された非常に美しい作品です。それがまさかワタリウム美術館の所蔵作品だとは知りませんでした。
作品を紹介できないのが残念ですが、 1980年の東京都美術館図録には、モノクロで図版が掲載されており、いずれも技法は<水彩>となっています。私もそうとばかり思い込んでいたのですが、上述の通り、ワタリウムの会場展示キャプションには<アクアティントに手彩色>となっている。よく目を近づけてみると、なるほど四角いプレートマークが見える。水彩とコラージュのようにも見えますが、図録が出たら再度行って確認してみましょう。
駒井哲郎ファンには必見の展示です。


会期=2008年9月5日(金)-12月7日(日)
出品作家=カールステン・ニコライ、ジャン・ホワン、小沢剛、ホワン・ヨンピン、キース・ヘリング、ジュリアン・シュナーベル、フランツ・ウエスト、ニキ・ド・サン=ファール、アンディ・ウォーホル、ヨーゼフ・ボイス、駒井哲郎、ジョン・ケージ、瀧口修造。
先日私が見に行ったときは、まだカタログができていないというので、とりあえず駒井哲郎作品をメモしてきました。順不同で、タイトル、制作年、限定番号の順に記載しました。
<美->とは、1979年刊行の美術出版社のレゾネ『駒井哲郎版画作品集』の記載番号。
<都->とは、1980年東京都美術館の『駒井哲郎銅版画展』図録の出品番号です。
「消えかかる夢」1951年 Epreuve d'Artiste 美-46、都-44
「月のたまもの」 1954年 19/27 美-55、都-53
*メモによれば、展示のキャプションには<1954年>とあったようなのですが(私の転記ミスかも)、レゾネ等の記載は1952年です。
「時間の迷路」 1952年 ep. d'Artiste 美-54、都-52
「風景」 1954年 ep. d'Artiste 美-75、都-74
「教会の横」 1955年 Epreuve d'Artiste 美-83、都-84
「樹木」 1957年 Epreuve d'Artiste 美-89、都-89
「樹」 1969年 ep. d'Artiste 美-219、都-224
「賀正 1960」 1969年 ⅩⅡ/Ⅹ 美-352、都-351
「丘(日本の四季より春)」 1975年 Epreuve d'Artiste 美-319、都-328
「静物Ⅱ」 1976年 Epreuve d'Artiste 美-326、都-335
「静物Ⅰ」 1975年 アクアティントに手彩色 都-403
「静物Ⅱ」 1975年 アクアティントに手彩色 都-404
「箱」 1975年 アクアティントに手彩色 都-405
私が驚いたのは、最後の三点、会場の展示キャプションには<アクアティントに手彩色>と記載されていますが、1980年の東京都美術館における「駒井哲郎銅版画展」に出品された非常に美しい作品です。それがまさかワタリウム美術館の所蔵作品だとは知りませんでした。
作品を紹介できないのが残念ですが、 1980年の東京都美術館図録には、モノクロで図版が掲載されており、いずれも技法は<水彩>となっています。私もそうとばかり思い込んでいたのですが、上述の通り、ワタリウムの会場展示キャプションには<アクアティントに手彩色>となっている。よく目を近づけてみると、なるほど四角いプレートマークが見える。水彩とコラージュのようにも見えますが、図録が出たら再度行って確認してみましょう。
駒井哲郎ファンには必見の展示です。
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