現在開催中の「再発見!プリントの美」から、今日は永島京子さんの作品をご紹介いたします
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永島京子「in -1- 」
2007年 レンチキュラレンズ
a three frame lenticular acrylic
Image Size 25.7×36.4cm
Ed.12  Signed

この作品は、見る角度によって三つの画像が、連続した映像のように見えます。これは、レンチキュラレンズというものの作用で、時間的にも空間的にも立体感を感じることができます。
レンチキュラレンズがどういう仕組みなのかわかりませんが、よく、人形の目のところに貼り付けられていて、角度を変えて見ると、目が開いたり閉じたりするというがありました。
永島京子さんは、もともとは絵を描くために撮っていた写真に興味がわき、作品としての写真を撮るようになったということですが、今は人間と空間のかかわりといったことをテーマに、写真とビデオで表現しています。

◆永島京子(ながしま きょうこ)1970年東京都生まれ。1996年東京藝術大学大学院美術研究科油絵専攻修士課程修了。人物の動きを連続写真に撮影した作品の制作を続けている。'99年には初映像作品『地下室』を制作、写真と映像の2つのメディアで表現。人間の動きの中で最も日常的な行為である「歩く、座る、横たわる」といった普遍的な動きをモデルを通して再現。この普段意識せずに見ている光景を意識的に捕え、ミニマルな映像に置き換えることで永島の作品は、新たに身体と空間の関係を知覚する装置の役割を果たしている。


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◆ときの忘れものでは、12月12日[金]―12月27日[土]まで「再発見 プリントの美!」を開催しています。
◆オリジナルプリントを挿入した「ときの忘れものアーカイヴスVol.1 五味彬Yellows」特装版を創刊しました。限定175部、挿入されたプリントは技法、サイズ、イメージなど全てが異なります。
価格7,350円(税込)です。