今日は、新入荷の木彫作品をご紹介します。
三宅一樹さんの「素脚詞 II」という作品で、「すあしことば」と読みます。若い女性の脚の瑞々しくしなやかな印象を、どうにか作品として表現しようと、素材を探していてまずめぐり合ったのが「榧(かや)」だったそうです。しかし、榧は入手が難しく、さらに探したところ、「木曽檜」と出会いました。一般の檜より木目が細やかで彫刻刀の刃当たりが異なるため、あえて「木曽檜」と区別しているとのこと。脚の部分は、この木曽檜を使用し、上体部には楠を使って、その素材の違いで素脚の皮膚感を際立たせています。
最近は、ヨガのポーズをした女性像などを発表して作品の幅を広げています。

三宅三宅一樹「素脚詞 II」
2002年 木曽檜、楠
H35xD30xW20cm
台付き

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■三宅一樹(みやけ いっき)1973年東京生まれ。1996年多摩美術大学美術学部彫刻家卒業。1998年多摩美術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。1999年二科会会友推挙。みゆき画廊、ギャラリーせいほうで個展。1994年第79回二科展特選、同年第80回二科展二科賞受賞。2002年第1回あさご芸術の森大賞展準大賞、2003年第88回二科展会友賞、2005年第40回昭和会展日動美術財団賞、同年第90回二科展ローマ賞受賞。

◆ときの忘れものでは、12月12日[金]―12月27日[土]まで「再発見 プリントの美!」を開催しています。売れた作品の代わりに、リストにない作品の出品・展示もしておりますので、どうぞ画廊においでください。

◆オリジナルプリントを挿入した「ときの忘れものアーカイヴスVol.1 五味彬Yellows」特装版を創刊しました。限定175部、挿入されたプリントは技法、サイズ、イメージなど全てが異なります。価格7,350円(税込)です。