最近、写真展のご紹介が多いですが、それだけ数多くの展覧会が開催されているということでしょう。東京国立近代美術館では「高梨豊展」が開催されていますし、青森県立美術館では「小島一郎-北を撮る-」が開催中で、「小島一郎写真集成」という写真集も出版されました。
しかし、まだ写真をコレクションしている方は少ないですし、写真は買えるものだということをご存知でない方も多いので、我々はもっとそれを知っていただくための努力が必要です。現役の作家の場合、ある程度国際価格が決まっていたりしますが、物故作家の作品で言えば、世界で最も安く買えるのが日本だと言えます。円高ですが、まだそう言って間違いではないでしょう。

今日ご紹介するのは、「生誕100年記念写真展 土門拳の昭和」です。1909年山形県に生まれ、名取洋之助の日本工房を経て独立し、戦後のリアリズム写真の提唱者としても知られ、「風貌」「ヒロシマ」「筑豊のこどもたち」などを発表しました。二度の脳出血にも屈せず、「古寺巡礼」のシリーズを撮り続けますが、1979年に脳血栓で倒れたあとは、目覚めることなく1990年80歳で亡くなりました。その生誕100年を記念し、この展覧会では、昭和の時代を生きた土門拳の仕事を250点の作品で振り返ります。
「生誕100年記念写真展 土門拳の昭和」
【会 期】 2009年2月24日[火]~3月8日[日]
【開館時間】10時~20時(最終日は18時まで)入場は閉館の30分前まで
      *3月1日[日]は、入場が19時まで、19時30分閉場となります。
【休館日】 会期中無休
【会 場】 日本橋三越本店 新館7階ギャラリー
チケットは、画廊に置いてございますので、ご自由にお持ちいただけます。なお、枚数には限りがございますので、枚数終了の際はご容赦ください。
土門拳表土門拳裏


土門の提唱するリアリズム運動の対極を行く植田正治の演出写真です。
ueda_portraitdune植田正治「砂丘人物」
1950年頃(Printed later)
ゼラチンシルバープリント
26.7x23.7cm サインあり

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