ただいま開催中の「第19回瑛九展~時を超えて」から、松本竣介の作品をご紹介いたします。
先日、板橋区立美術館で開催された「新人画会展」(2008年11月22日~2009年1月12日)で、久しぶりに松本竣介の作品をまとめて見る機会があり、「街にて」「Y市の橋」「立てる像」など、松本竣介の特徴となっている青い色調の作品と暗い色調の作品の両方を見ることができました。竣介の作品を静寂が支配しているように見えるのは、病気で聴覚を失ったことと関係があるというのは穿ち過ぎかもしれませんが、それが都会の中での孤独感を際立たせていることは言えると思います。
竣介は、太平洋戦争直前に「生きてゐる画家」という文を発表して自由芸術を標榜し、戦後すぐには「全日本美術家に諮る」という美術家の団結を求める文を画家たちに送るなど、明確な意志を貫いた作家でもあり、その早世が惜しまれました。
現在、竣介の油彩画が市場に出ることはひじょうに稀です。素描にしても同様で、今回出品しています2点は、その意味でもたいへん貴重なものと言えます。
素描「人物」
1947年頃 紙にペン
35.0x21.5cm <松本竣介画室No.086>
「人物」は、対象を素早い筆致で捉え、そこから細かく描き込んだものと思われます。体型から子供のようにも見えます。ご子息の莞氏は、当時8歳くらいですが、どうでしょうか。
素描「婦人像」
1942年頃 紙に鉛筆
26.6×21.7cm
「婦人像」は、若い女性をシンプルでありながら活き活きとした線で描いていて、若々しさを感じさせます。
双方の作品とも、ご遺族・松本莞氏の発行する証明書『松本竣介素描作品確認書』が付いています。それには「本作品は、松本竣介が、アトリエにて作成、保管されていた作品であることを証明します。・・・」と記載されており真贋のご心配はありません。この機会に稀少な松本竣介の作品をコレクションに加えてみてはいかがでしょうか。
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
先日、板橋区立美術館で開催された「新人画会展」(2008年11月22日~2009年1月12日)で、久しぶりに松本竣介の作品をまとめて見る機会があり、「街にて」「Y市の橋」「立てる像」など、松本竣介の特徴となっている青い色調の作品と暗い色調の作品の両方を見ることができました。竣介の作品を静寂が支配しているように見えるのは、病気で聴覚を失ったことと関係があるというのは穿ち過ぎかもしれませんが、それが都会の中での孤独感を際立たせていることは言えると思います。
竣介は、太平洋戦争直前に「生きてゐる画家」という文を発表して自由芸術を標榜し、戦後すぐには「全日本美術家に諮る」という美術家の団結を求める文を画家たちに送るなど、明確な意志を貫いた作家でもあり、その早世が惜しまれました。
現在、竣介の油彩画が市場に出ることはひじょうに稀です。素描にしても同様で、今回出品しています2点は、その意味でもたいへん貴重なものと言えます。
素描「人物」1947年頃 紙にペン
35.0x21.5cm <松本竣介画室No.086>
「人物」は、対象を素早い筆致で捉え、そこから細かく描き込んだものと思われます。体型から子供のようにも見えます。ご子息の莞氏は、当時8歳くらいですが、どうでしょうか。
素描「婦人像」1942年頃 紙に鉛筆
26.6×21.7cm
「婦人像」は、若い女性をシンプルでありながら活き活きとした線で描いていて、若々しさを感じさせます。
双方の作品とも、ご遺族・松本莞氏の発行する証明書『松本竣介素描作品確認書』が付いています。それには「本作品は、松本竣介が、アトリエにて作成、保管されていた作品であることを証明します。・・・」と記載されており真贋のご心配はありません。この機会に稀少な松本竣介の作品をコレクションに加えてみてはいかがでしょうか。
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