BUNKAMURAザ・ミュージアムで開催中の「20世紀の始まり ピカソとクレーの生きた時代」展をご紹介いたします。この展覧会は、ドイツ、デュッセルドルフのノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館のコレクション作品によるもので、パウル・クレーを始めとしてピカソマチス、シャガール、ブラック、ミロ、カンディンスキーといった巨匠から、マグリットやエルンストといったシュルレアリスムの作家の作品などが出品されています。
会場に入ると、まずグロスやベックマンというドイツ表現派の作品があり、点数は少ないものの、強い印象を与えます。シャガールの2点も初期の良いものですし、ピカソの作品も「鏡の前の女」というマリー・テレーズを描いた作品などレベルの高い作品が出品されています。また、この美術館の目玉であるクレーは、18点展示されていて、クレーの様々なパターンを見ることが出来ます。
こういった展覧会は、広く浅くというのが常ですので、もの足りなく感じる場合もままありますが、逆に、自分の知らない作家の作品に、自分の波長と合うものがあったりする喜びもあります。とにかく、まず美術館に足を運ぶことをお薦めします。

「20世紀の始まり ピカソとクレーの生きた時代」
【会 期】 2009年1月2日(金)-3月22日(日) 開催期間中無休
【開館時間】 10:00-19:00(入館は18:30まで)
       毎週金・土曜日21:00まで(入館は20:30まで)
【会 場】 Bunkamuraザ・ミュージアム
2008年10月18日(土)-12月14日(日) 名古屋市美術館
2009年4月10日(金)-5月31日(日) 兵庫県立美術館

ときの忘れもののコレクションから2点ご紹介します。
クレー恐ろしい夢600パウル・クレー「恐ろしい夢
1919年 リトグラフ
20.1x13.6cm 版上サイン

即興19ワシリー・カンディンスキー「即興19
1911年 木版
15.0x18.5cm Ed.40
版上・エンボスサイン
(1971年刷「回想録」より)

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