スイス・チューリヒ出身の写真家ワーナー・ビショフの写真展が開催中です。
ワーナー・ビショフは1916年生まれ、はじめファッション写真を撮っていましたが、その後、雑誌「ドゥ」や「ライフ」の委嘱を受けて世界中の街や人々の生活を撮影し、誌上にその作品を発表しました。1949年にはマグナムのメンバーとなり、1951年から翌年にかけて占領下の日本における欧米からの影響をルポルタージュとして撮影しました。彼は日本に着いた時に「自宅のような」親しみを感じたと言いますが、それは伝統的な文化のまだ残る日本に居心地の良さを感じたのかもしれません。今回、そうして日本で撮影された写真が約60点展示されています。ビショフは、日本を撮影した2年後、まだ38歳の若さでペルーで取材中に車が谷底に落ちて亡くなりました。しかし、彼の遺した写真は、時を超えて、その時代の人や空気を伝えてくれます。4月19日までですので、桜を見るついでにお立ち寄りください。
ワーナービショフ表ワーナービショフ裏

会場:昭和館3階 特別企画展展示場(地下鉄九段下駅4番出口より徒歩1分)
会期:2009年2月28日(土)~4月19日(日)
開館時間:10:00~17:30(入場は17:00まで)
休館日:月曜日
入場無料

こちらでご紹介するのは、W.ユージン・スミスの作品です。スミスもまた来日し、ルポルタージュとして水俣病の惨状を撮影して世界に伝えた写真家です。
smith_02_brunoW.ユージン・スミス「ブルーノ・ヴァルター
1947~51年頃 ゼラチンシルバープリント
22.6×33.2cm 裏面にスタンプあり

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