去る29日夕方、虎ノ門のHOUSE OF TOMORROWという建築事務所で、ドイツの建築家ガブリエラ・ザイフェルトさんのレクチャーとパーティがあり、行ってきました。もう一人のパートナー、ストックマンさんとformalhautという建築事務所を経営する傍ら、アート活動も行っている方で、昨年も来日されていますが、今回は、教授を務めるインスブルック大学の学生を引率しての来日で、すでに2週間に亘って日本の建築を見て周っていらっしゃいます。
レクチャーといっても堅苦しいものではなく、ザイフェルトさんの活動を画像を使って解説して下さるというものでした。"Living Room"と題したプロジェクトであるストックマンさんの建築中の自宅をプロジェクターで見せてくださいましたが、ドイツでは建築に厳しい規制があり、建物を建て替えるときは、前と全く同じ形、同じ窓の大きさで建てなければならないそうです。それを踏まえて建てたのがこの建物。 建物の中ほどが、引き出しのように出て来ます。しかもそれはベッドルームです。これを日本で建てるのはたやすいが、ドイツで作ったというところに意義があるのだそうです。ザイフェルトさんは、日本には建築規制などないでしょうとおっしゃっていましたが、ザイフェルトさんの目には、日本の町並みはそんなふうに映ったのでしょうか。それは別にして、この家が日本で建てられたとしても、かなり評判にはなると思います。
また、彼らのアート作品のひとつが"Light Works"という光を使った写真作品です。写真作品に光を使うのは当たりまえですが、その作品は、夜間、30分くらいシャッターを開放にして、オーストラリアなどの広い空間で、懐中電灯を使って線や文字を書くというものです。 幻想的な作品ではありますが、楽しんで作っていることが伝わってくるような作品でした。
そのあとのパーティも和気藹々とした雰囲気で、楽しく酔わせていただきました。

こちらは、日本の誇る建築家・磯崎新のシルクスクリーンです。
磯崎新「闇　3」
1999年　シルクスクリーン
58.3×77.0cm
Ed.35　サインあり

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◆次の企画展は、6月9日（火）より「銀塩写真の魅力　Gelatin Silver YES!」展を開催いたします。どうぞお楽しみに！
また、6月20日[土]17時より、「オリジナルプリントをコレクションする愉しみ」と題して、写真評論家の飯沢耕太郎氏によるギャラリートークを開催いたします。
参加費1,000円（1ドリンク付）
※要予約（氏名・電話番号を明記の上、メール( info@tokinowasuremono.com )または電話(03-3470-2631)でご予約ください。）

◆ときの忘れものでは、2009年2月から新たにＷＥＢ展覧会と題して毎月ネット上での展覧会を開催しています。5月16日～6月15日は「磯崎新展」を開催しています。

◆香川県丸亀に300年の歴史を誇る大名庭園「中津万象園」があります。
15,000坪の庭園と付設する丸亀美術館で「磯崎新版画展 宮脇愛子展」が4月25日～6月21日まで開催されています（会期中無休）。

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