昨年にひき続き、ときの忘れものが選んだ若手4名のグループ展。心を癒す色鮮やかな植物を描く永井桃子、繊細な色彩の変化の中に心象を表現する秋葉シスイ、独特なマチエールの風景が語りかける矢口佳那、壮大な風景の中に強いメッセージを描き込む猪瀬直哉、以上4名の個性あふれる新作をご覧いただきます。
◆ 4 Winds 2009展 永井桃子・秋葉シスイ・矢口佳那・猪瀬直哉
会期=2009年7月3日[金]―7月25日[土]
12:00-19:00 *日・月・祝日休廊>
左から、永井桃子、猪瀬直哉、矢口佳那、秋葉シスイ
昨日、展示が終わりました。こうして実際に展示してみると、あらためて4名の作家のオリジナリティの高さが実感されます。そして、それが際立つ展覧会になったことはギャラリーとして大きな喜びであります。
永井桃子さんは、ときの忘れもので何度も個展を開催していますので、その実力と作品の持つ魅力はご存知だと思います。今回も、一番狭いスペースながら、存在感のある華やかさを見せてくれました。
矢口佳那さんは、北海道釧路市出身で、描き出す作品には記憶の中の断片がちりばめられています。そしてその抽象的にも見える風景には、見るものがそこに自分の記憶に残る風景を見出すことができる不思議な世界が広がっているのです。
秋葉シスイさんは、4Windsには昨年に続いての出品です。描きたいものを描いているだけという秋葉さんの作品は、まさに心象風景と言えます。ほとんどグラデーションのみの作品は、見ていると引き込まれそうになり、自分が秋葉さんに夢見られているような錯覚すら覚えます。
猪瀬直哉さんは、いま東京藝大に在学中ですが、すでにその表現力は多くに知られるところとなっています。絵を描くときには、明確なイメージ=ストーリーを思い描いて、それに没入して絵筆を握っているとのこと。人間に対する愛情とそこからくる怒りを古典的な技法を用いた風景画によって表現しています。
若い4名の作品をどうぞご覧下さい。
なお、初日の夕方には、永井さん、猪瀬さん、秋葉さんは画廊にいらっしゃる予定ですが、特にオープニングはございませんのでご了承ください。パーティは、18日のギャラリートークの後に予定しております。
●7月18日17時よりギャラリートークを開催します。
ギャラリートーク「戦後絵画の転換点を考える」
講師:小泉晋弥(茨城大学教育学部教授)
※要予約(参加費1,000円/1ドリンク付/参加ご希望の方は、メールまたは電話でお申し込み下さい) 電話:03-3470-2631、 メール:info@tokinowasuremono.com
1960年代に戦後絵画は、現在とは逆に、具象的イメージから抽象的で物質的表現へと大きく転換した。現代の具象イメージ全盛の状況を見直す試みとして小泉さんに実例をあげて論じていただきます。
◆ 4 Winds 2009展 永井桃子・秋葉シスイ・矢口佳那・猪瀬直哉会期=2009年7月3日[金]―7月25日[土]
12:00-19:00 *日・月・祝日休廊>
昨日、展示が終わりました。こうして実際に展示してみると、あらためて4名の作家のオリジナリティの高さが実感されます。そして、それが際立つ展覧会になったことはギャラリーとして大きな喜びであります。
若い4名の作品をどうぞご覧下さい。
なお、初日の夕方には、永井さん、猪瀬さん、秋葉さんは画廊にいらっしゃる予定ですが、特にオープニングはございませんのでご了承ください。パーティは、18日のギャラリートークの後に予定しております。
●7月18日17時よりギャラリートークを開催します。
ギャラリートーク「戦後絵画の転換点を考える」
講師:小泉晋弥(茨城大学教育学部教授)
※要予約(参加費1,000円/1ドリンク付/参加ご希望の方は、メールまたは電話でお申し込み下さい) 電話:03-3470-2631、 メール:info@tokinowasuremono.com
1960年代に戦後絵画は、現在とは逆に、具象的イメージから抽象的で物質的表現へと大きく転換した。現代の具象イメージ全盛の状況を見直す試みとして小泉さんに実例をあげて論じていただきます。
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