昨日22日は、皆既日食を見ることができると言うので大騒ぎでしたが、ご覧になれましたでしょうか。私はちょうど地下鉄に乗っていましたので、地上に出た頃には終わった後でした。いずれにしても、青山上空には厚い雲がありましたから見ることは叶わなかったでしょう。
黒澤明の「生きる」の主人公のように「私には夕焼けを見ている暇はないんだ。」と普段生き急いでいる人も、今日ばかりは、空を見上げたのではないでしょうか。やはり息継ぎは必要です。
開催中の「4 Winds2009展」の秋葉シスイさんの作品を前にして立った方は、みな一様にしばし沈黙します。それは、薄いブルーの風景のなかに存在感薄く立つ人物を見極めようとするためであり、もう一方の暗い色調の作品の中にうっすらと見える地平線に引き込まれ、いつしかその中に自らを見出すためです。
日常から少し離れて、絵を見ることで安らぎ、自分を見直すことは、現代のストレスの中で生きる上で、意義あることではないでしょうか。
秋葉シスイ「今日」(人物)秋葉シスイ「今日
2009年 油彩・キャンバス
80.3x116.7cm(P50号)
サインあり


秋葉シスイ「今日」秋葉シスイ「今日
2009年 油彩・キャンバス
45.5x53.0cm(F10号)
サインあり

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