原因がよく分かっておりませんが、掲示板が消えてしまいました。バックアップを取っていた分は復旧しましたが、約1か月分は戻すことが出来ず、たいへん申し訳ございません。書き込んでくださった方にはお詫び申し上げます。

さて、本日から「五味彬写真展」が始まります。

今回の目玉は、『月刊PLAYBOY』に掲載されたそのもののプリントです。シリーズとして1991年4月号に連載されたYELLLOWSは、その標本的なスタイルから「エロチックでない」という理由で、6月号では「東京ギャル全裸『性域』」というタイトルとなり、ベッド上で開脚したポーズとなりました。1991年は篠山紀信撮影の『water fruit』が出版された年で、それは、それまで「猥褻」論争のひとつの基準となっていたアンダーヘアが見えるか見えないかというラインを、あっさりと乗り越えてしまった写真集として、日本の出版史、写真史、風俗史に記録されるであろうものであります。しかし、それがすぐさま「アンダーヘア解禁」であったわけではなく、まだ様子見状態でありました。
今回出品されている月刊PLAYBOYの掲載原稿プリントには、そのような状況が反映されていて、アンダーヘアの部分にポスターカラーで書き込みが加えられています。まさに時代を証言するヴィンテージプリントであると言えます。
他にも、トニ・メネグッツォとの共作『nude of J』のために撮影されたポラロイド、またそれに掲載された村上麗奈のニュープリントなどを展示しております。
下記の通り、8月15日にはギャラリートークなども企画しておりますので、ぜひお出かけください。

村上麗奈は、YELLOWSシリーズを代表するミューズとなっています。この作品をご覧いただいてお分かりいたけるように、そのスタイルや表情が抜群で、強い印象を残します。
「nude of J　村上麗奈 04」
1991 printed in 2009
Gelatin Silver Print
30.2x39.5cm　サインあり

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◆ときの忘れものは夏休み無しで、8月4日[火]―8月22日[土]「五味彬写真展」を開催しています。今回は、ヘアヌード解禁前夜の1989～1991年に撮影された「Yellows」のプロトタイプと言える作品のヴィンテージプリントを中心に約30点を展示します。1991年イタリアの写真家トニ・メネグッツォと共作した写真集『nude of J』のために撮影されたカラーのポラロイド作品、同年『月刊PLAYBOY』6月号に掲載されたポスターカラーで修正が施されたカラープリント、仙葉由季の写真集『SEnBa』のために撮影されたポラロイドなどのヴィンテージのほか、『BRUTUS』に掲載された「ジャパニーズ・ビューティ」および『nude of J』より村上麗奈、小森愛のニュープリントなどをご覧いただきます。