ART OSAKAに向かう途中、京都に立ち寄って、京都国立近代美術館の「野島康三 ある写真家が見た日本近代」展を見ました。23日で終わってしまったので、事後報告になってしまいますが、今年生誕120年を迎える写真家・野島康三は、大正期の絵画主義写真(ピクトリアリズム)
から昭和初期の新興写真の時代にかけて、写真界をリードした重要な写真家であるとともに、自ら画廊を経営して若手作家の支援をするパトロン的な存在でもありました。野島康三の写真で特に注目すべきは、1930年前後の斬新なヌードやポートレートです。チラシの写真を見ていただいてお分かりになるように、下から煽るように撮った女性の目は、上目使いで不敵にこちらを睨んでいます。このように見るものを挑発するような強い個性を感じさせる作品を発表しました。今回の展示では、彫刻家・中原悌二郎や陶芸家・富本憲吉の作品集のために撮影した写真も展示されていて、その幅広い業績を見せてくれました。
生誕120年ということもあって、9月29日からは、渋谷区立松涛美術館では、「野島康三―肖像の核心」展が開催されます。こちらでは、書簡などの資料も多く展示されるようで楽しみです。
京都国立近代美術館の向かいには、京都市立美術館があります。そこでは10月11日(日)まで「作家の一言/見者の一見、美術館での一会」という収蔵作品のコレクション展が開催されています。出品されているのは、日本画、洋画のほか、彫刻、工芸などで、それ自体は、普通のコレクション展ですが、この展覧会の特徴は、作品のキャプションのところに問題が書いてあって、それをめくると答え、つまり、作家がこの作品でどういうことを表現したかったのかを理解するガイドが書いてあるのです。普通に壁に作品の説明を書くより、クイズ感覚で楽しむことが出来るというのがミソで、良い発案だと思いました。


こちらの坂爪厚生作品が、京都市美の展示に出品されていました。
坂爪厚生(Atsuo SAKAZUME)
「サファリランドー時間の属性」
1983年 銅版画 Ed.20
49×69cm
鉛筆サインあり
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から昭和初期の新興写真の時代にかけて、写真界をリードした重要な写真家であるとともに、自ら画廊を経営して若手作家の支援をするパトロン的な存在でもありました。野島康三の写真で特に注目すべきは、1930年前後の斬新なヌードやポートレートです。チラシの写真を見ていただいてお分かりになるように、下から煽るように撮った女性の目は、上目使いで不敵にこちらを睨んでいます。このように見るものを挑発するような強い個性を感じさせる作品を発表しました。今回の展示では、彫刻家・中原悌二郎や陶芸家・富本憲吉の作品集のために撮影した写真も展示されていて、その幅広い業績を見せてくれました。生誕120年ということもあって、9月29日からは、渋谷区立松涛美術館では、「野島康三―肖像の核心」展が開催されます。こちらでは、書簡などの資料も多く展示されるようで楽しみです。
京都国立近代美術館の向かいには、京都市立美術館があります。そこでは10月11日(日)まで「作家の一言/見者の一見、美術館での一会」という収蔵作品のコレクション展が開催されています。出品されているのは、日本画、洋画のほか、彫刻、工芸などで、それ自体は、普通のコレクション展ですが、この展覧会の特徴は、作品のキャプションのところに問題が書いてあって、それをめくると答え、つまり、作家がこの作品でどういうことを表現したかったのかを理解するガイドが書いてあるのです。普通に壁に作品の説明を書くより、クイズ感覚で楽しむことが出来るというのがミソで、良い発案だと思いました。


こちらの坂爪厚生作品が、京都市美の展示に出品されていました。
坂爪厚生(Atsuo SAKAZUME)「サファリランドー時間の属性」
1983年 銅版画 Ed.20
49×69cm
鉛筆サインあり
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