イタリア報告の第二回目です。
ヴァチカンを出て、そのまままっすぐ歩くと、剣を真下に向けた天使がその頂上に立っているサンタンジェロ城がありますが、残念ながら工事中で入ることが出来ませんでした。


ローマの街をろくに把握せずに歩き回る甥っ子との珍道中は、スペイン広場を目指したつもりがナヴォーナ広場に出てしまい、まあ良いかとベルニーニの「四大河の噴水」を見学したのでした。それでも、このままではいつスペイン広場にたどり着けるかわからないので地図を真剣に見ながらまた歩き出しました。カラヴァッジョのあるサン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会の前を素通りし、すぐ近くのパンテオンにも目もくれず、スペイン階段を目指しました。何しろ、今回の旅行の主役である甥っ子が唯一行きたいと言ったのが、このスペイン階段だったのです(当人は、それがフィレンツェにあると思っていました)。ようやくたどり着くと、さすがにたいそうな人出で楽しくなります。お約束のジェラートをなめながら階段でひととき過ごしました。
この後、トレヴィの泉など見てヴェネチア広場へ行きましたが、すでにヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂は閉まっていて入れず、コロッセオまで歩きました。しかし、コロッセオも閉まっていたので、仕方なく外をぐるっと回って、裏手にあったレストランで夕食。道端のテーブル席でしたが、本当に道端で、すぐ脇を観光バスがブンブン通って行きます。コロッセオの向こうに日が沈むのを見ながらの食事でしたが、パスタはいまいちでした。残念!
サン・ピエトロ大聖堂のクーポラに登ったうえにかなりの距離を歩きましたから、もう足は棒になっていて、1日目でもうこれではと、先が思いやられたのでした。


こうして視察1日目の日は暮れました。
今回泊まったホテルは、テルミニ駅からすぐの至便なところでしたが、建物の3階と4階がそのホテルで、他にもいくつかのホテルが同じ建物のなかにあるという、筆者には初めてのタイプのホテルでした。建物にはむき出しのエレベーターがありますが、ホテルの入り口は4階のみで、中にもうひとつ下の階とを行き来するためのエレベーターがあります。そしてこれが、ボタンを押し続けていないと止まってしまうエレベーターで、これも初体験でした。イタリアは、奥が深いです。



いま展覧会を開催中のドメニコ・ベッリの作品をご紹介します。「競馬」というタイトルで、折り重なるように疾走する競走馬を直線と曲線、色面によって躍動感を表現した作品です。
ドメニコ・ベッリ(Domenico Belli)
「Derby 競馬」
1974
油彩
45.0x60.0cm
サインあり
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
◆ときの忘れものは、9月29日(火)~10月17日(土)まで、「生誕100年・未来派ドミニコ・ベッリ展」を開催しています。
未来派は、20世紀前半にイタリアで展開し、国際的にも大きな影響を及ぼした前衛運動であり、美術や文学にとどまらず、音楽、演劇、映画、写真、建築、グラフィック・デザイン他、広範な分野を変革しようとした運動でした。今まで日本ではほとんど紹介されることのなかった未来派の画家・ドメニコ・ベッリの油彩作品8点を展示します。
ローマの街をろくに把握せずに歩き回る甥っ子との珍道中は、スペイン広場を目指したつもりがナヴォーナ広場に出てしまい、まあ良いかとベルニーニの「四大河の噴水」を見学したのでした。それでも、このままではいつスペイン広場にたどり着けるかわからないので地図を真剣に見ながらまた歩き出しました。カラヴァッジョのあるサン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会の前を素通りし、すぐ近くのパンテオンにも目もくれず、スペイン階段を目指しました。何しろ、今回の旅行の主役である甥っ子が唯一行きたいと言ったのが、このスペイン階段だったのです(当人は、それがフィレンツェにあると思っていました)。ようやくたどり着くと、さすがにたいそうな人出で楽しくなります。お約束のジェラートをなめながら階段でひととき過ごしました。
サン・ピエトロ大聖堂のクーポラに登ったうえにかなりの距離を歩きましたから、もう足は棒になっていて、1日目でもうこれではと、先が思いやられたのでした。
こうして視察1日目の日は暮れました。
今回泊まったホテルは、テルミニ駅からすぐの至便なところでしたが、建物の3階と4階がそのホテルで、他にもいくつかのホテルが同じ建物のなかにあるという、筆者には初めてのタイプのホテルでした。建物にはむき出しのエレベーターがありますが、ホテルの入り口は4階のみで、中にもうひとつ下の階とを行き来するためのエレベーターがあります。そしてこれが、ボタンを押し続けていないと止まってしまうエレベーターで、これも初体験でした。イタリアは、奥が深いです。
いま展覧会を開催中のドメニコ・ベッリの作品をご紹介します。「競馬」というタイトルで、折り重なるように疾走する競走馬を直線と曲線、色面によって躍動感を表現した作品です。
ドメニコ・ベッリ(Domenico Belli)「Derby 競馬」
1974
油彩
45.0x60.0cm
サインあり
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◆ときの忘れものは、9月29日(火)~10月17日(土)まで、「生誕100年・未来派ドミニコ・ベッリ展」を開催しています。
未来派は、20世紀前半にイタリアで展開し、国際的にも大きな影響を及ぼした前衛運動であり、美術や文学にとどまらず、音楽、演劇、映画、写真、建築、グラフィック・デザイン他、広範な分野を変革しようとした運動でした。今まで日本ではほとんど紹介されることのなかった未来派の画家・ドメニコ・ベッリの油彩作品8点を展示します。
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