長野県の須坂版画美術館で、
「版・画 / それぞれの表現 島州一・松川幸寛・北野敏美 三人展」が開催されています。
会期=2009年9月3日(木)~11月3日(火)


版から画へ、画から版へ。うつす、うつしとる。
3作家は、版が介在して成り立つ版画という手法を自らの表現の出発点としながら、
アクリルや水彩による絵画や立体作品などによる表現を同時に試みてきました。
物の形をうつす、時間の流れのなかの一瞬をうつしとるなど、
版画から発展してきた3人のそれぞれ異なるアプローチを、新旧作をまじえて紹介します。(同館HPより)
版画の意味を問い直すなかなかの好企画なので、もっと早くにご紹介しようと思っていたのですが、ついつい遅くなってしまいました。
この展覧会の出品者のお一人、島州一先生は高松次郎とならび70年代の版画概念の革新者でした。私も1974~75年にかけて8点のエディションをしました。
せっかくなので、そのときのエディション(布に刷った)をご紹介しようと思い、倉庫を探索したのですが、見つからない。後日にしましょう。
「版画概念の革新者」と言ったのは、高松、島のお二人が版画の表現において当時としては大胆きわまりない作品をつくったからです。
高松次郎は、「この七つの文字」をコピー機にかけそれをシルクスクリーンに刷った。写真製版さえもオリジナル版画とは看做せないという保守的な風潮の1970年代にあっては破天荒なことでした。
片や島州一は、田中角栄と周恩来の顔を一万個のさざれ石に刷り、個展終了後川に返すイヴェント「石の版画」や、シーツ(布団の上に敷くシーツです)にシーツを刷った「シーツとふとん」を東京国際版画ビエンナーレに出品。石に刷ったり、布に刷ったり、「えっ、これも版画?」観ている私たちに衝撃を与えました。
そんなことを思い出させる須坂の展覧会です。
紅葉の信州にぜひお出かけください。
「版・画 / それぞれの表現 島州一・松川幸寛・北野敏美 三人展」が開催されています。
会期=2009年9月3日(木)~11月3日(火)


版から画へ、画から版へ。うつす、うつしとる。
3作家は、版が介在して成り立つ版画という手法を自らの表現の出発点としながら、
アクリルや水彩による絵画や立体作品などによる表現を同時に試みてきました。
物の形をうつす、時間の流れのなかの一瞬をうつしとるなど、
版画から発展してきた3人のそれぞれ異なるアプローチを、新旧作をまじえて紹介します。(同館HPより)
版画の意味を問い直すなかなかの好企画なので、もっと早くにご紹介しようと思っていたのですが、ついつい遅くなってしまいました。
この展覧会の出品者のお一人、島州一先生は高松次郎とならび70年代の版画概念の革新者でした。私も1974~75年にかけて8点のエディションをしました。
せっかくなので、そのときのエディション(布に刷った)をご紹介しようと思い、倉庫を探索したのですが、見つからない。後日にしましょう。
「版画概念の革新者」と言ったのは、高松、島のお二人が版画の表現において当時としては大胆きわまりない作品をつくったからです。
高松次郎は、「この七つの文字」をコピー機にかけそれをシルクスクリーンに刷った。写真製版さえもオリジナル版画とは看做せないという保守的な風潮の1970年代にあっては破天荒なことでした。
片や島州一は、田中角栄と周恩来の顔を一万個のさざれ石に刷り、個展終了後川に返すイヴェント「石の版画」や、シーツ(布団の上に敷くシーツです)にシーツを刷った「シーツとふとん」を東京国際版画ビエンナーレに出品。石に刷ったり、布に刷ったり、「えっ、これも版画?」観ている私たちに衝撃を与えました。
そんなことを思い出させる須坂の展覧会です。
紅葉の信州にぜひお出かけください。
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