木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソン-東洋と西洋のまなざし
木村伊兵衛とブレッソン木村伊兵衛とブレッソン裏

木村伊兵衛とアンリ・カルティエ=ブレッソンは、ともにライカを愛機とした同時代の写真家で、ともに市井の人々を撮っています。どちらかというとブレッソンは第三者的に一歩引いて捉えていますが、木村伊兵衛は人の中に入っていって撮っているというように見えます。いずれにしても二人とも実に魅力的な写真を遺しました。何気ないようなスナップなのに一度見たら忘れない作品ばかりです。展示の最後にコンタクトプリントがあります。(昨年パリで見たパトリック・デマルシェリエや今年チューリッヒで見たミシェル・コンテの写真展でもコンタクトプリントを展示していましたが、一種の流行なんでしょうか?)これを見ると、例えば「本郷森川町」(展覧会チラシ裏の右上の写真)がたまたま居合わせた風景を撮ったのではなく、そこでしばらくの間待って、何枚も撮ったなかの一枚であることが分かります。写真家にすればコンタクトプリントは手の内を見せるようなもので、あまり見せたくはないでしょうが、鑑賞者にとっては実に興味深いものです。1月2日は入場無料です。
■会 期:2009年11月28日(土)→2010年2月7日(日)
■休館日:毎週月曜日(休館日が祝日・振替休日の場合はその翌日)
※12月28日(月)~1月1日(金)は年末年始休館
■開館時間 10:00-18:00(2010年1月2日・3日は11:00-18:00)
■会 場:東京都写真美術館 3階展示室
■料 金:一般 700円/学生 600円/中高生・65歳以上 500円
2010年1月2日(土)・3日(日)16:00より担当学芸員による展示解説を行います。

細江英公展DM◆ときの忘れものでは、「細江英公写真展 新版・鎌鼬」を前期(終了しました)と後期(2010年1月6日[水]― 1月16日[土])にわけて開催、鎌鼬の未発表作品10点を含んだ全42点を出品しています。
新年は1月6日(水)より開廊します

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