無人島にただ一冊持っていくとしたら何にするか、という毎度おなじみの話がありますね。
先日見た「2012」という映画では、人類滅亡の危機に際して作られる21世紀のノアの箱舟に積まれる絵画の代表としてルーブル美術館の「モナリザ」が挙げられていました。
それはともかく私は活字中毒症である。
電車の中などでたまたま持ち合わせの本がないときなどとても落ち着かない、仕方ないから中吊り広告を隅から隅まで読む尽くす。新聞でも雑誌でも文庫本でも何でもいい、とにかく手許に印刷物がないとイライラしてしまう。
そのくせ、東京の情報あふれる中にいると、ときどき息苦しくなって逃げ出したくなる。
携帯電話の電波の届かない、新聞もテレビ(これはもともと我が家にはない)もない鄙びた温泉に逃避行する。
段ボール箱に見繕った本と酒を詰め込んで、予め宿に宅急便で送っておく。
昔は単行本の5冊や10冊いつも鞄に入れて持ち歩いていたのに、ヤワになったもんです。
問題はどういう本を用意するかですが、そりゃせっかく温泉宿の畳の上でごろごろしながら読むのだから難しいのは駄目、でも面白そうだと読み出したら意外につまらなくてガッカリ、なんてこともある。
だから私はもう繰り返し読んでいるけれど、何度読み返してもいい本を必ず数冊入れておきます。
須賀敦子、丸谷才一、沢木耕太郎だったら何を持っていっても退屈することはない。
最近、幸田文に目覚めました。
絵も同じで、いつ掛けておいても落ち着く作品と、たまには掛け替えたいと思う作品と二つありますね。
我が陋屋の壁には、ブラマンク、オノサト・トシノブ、長谷川潔、ドニ、レンブラントなどが掛かっていますが、そろそろ変えて気分転換をはかりたいものです。
野田哲也先生の作品はインパクトはないけれど、壁に掛けてみているとしみじみとした良さが伝わってきます。
やたら大袈裟な身振りをする作品はホテルのロビーあたりの装飾にはいいでしょうが、一緒に暮らすにはちょっと・・・
芸大も退官し、いまはどこにも教えにも行かず(つまり雑用から開放され)、「日記」シリーズを淡々と描き続ける野田先生のぶれない姿勢はきっと気がつくと大きな世界をつくっているに違いありません。
最近入った作品をいくつかご紹介しましょう。ぜひコレクションしてください。
野田哲也「Diary June. 28th '95」
1995年 木版・シルクスクリーン
イメージサイズ:26.0×38.0cm
シートサイズ:36.8×52.4cm
Ed.35 サインあり
野田哲也「Diary Feb. 12th '06」
2006年 木版・シルクスクリーン
イメージサイズ:26.5×38.5cm
シートサイズ:36.5×52.2cm
Ed.25 サインあり
野田哲也「Diary Jan. 15th '05」
2005年 木版・シルクスクリーン
イメージサイズ:59.5×40.1cm
シートサイズ:73.5×52.3cm
Ed.25 サインあり
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先日見た「2012」という映画では、人類滅亡の危機に際して作られる21世紀のノアの箱舟に積まれる絵画の代表としてルーブル美術館の「モナリザ」が挙げられていました。
それはともかく私は活字中毒症である。
電車の中などでたまたま持ち合わせの本がないときなどとても落ち着かない、仕方ないから中吊り広告を隅から隅まで読む尽くす。新聞でも雑誌でも文庫本でも何でもいい、とにかく手許に印刷物がないとイライラしてしまう。
そのくせ、東京の情報あふれる中にいると、ときどき息苦しくなって逃げ出したくなる。
携帯電話の電波の届かない、新聞もテレビ(これはもともと我が家にはない)もない鄙びた温泉に逃避行する。
段ボール箱に見繕った本と酒を詰め込んで、予め宿に宅急便で送っておく。
昔は単行本の5冊や10冊いつも鞄に入れて持ち歩いていたのに、ヤワになったもんです。
問題はどういう本を用意するかですが、そりゃせっかく温泉宿の畳の上でごろごろしながら読むのだから難しいのは駄目、でも面白そうだと読み出したら意外につまらなくてガッカリ、なんてこともある。
だから私はもう繰り返し読んでいるけれど、何度読み返してもいい本を必ず数冊入れておきます。
須賀敦子、丸谷才一、沢木耕太郎だったら何を持っていっても退屈することはない。
最近、幸田文に目覚めました。
絵も同じで、いつ掛けておいても落ち着く作品と、たまには掛け替えたいと思う作品と二つありますね。
我が陋屋の壁には、ブラマンク、オノサト・トシノブ、長谷川潔、ドニ、レンブラントなどが掛かっていますが、そろそろ変えて気分転換をはかりたいものです。
野田哲也先生の作品はインパクトはないけれど、壁に掛けてみているとしみじみとした良さが伝わってきます。
やたら大袈裟な身振りをする作品はホテルのロビーあたりの装飾にはいいでしょうが、一緒に暮らすにはちょっと・・・
芸大も退官し、いまはどこにも教えにも行かず(つまり雑用から開放され)、「日記」シリーズを淡々と描き続ける野田先生のぶれない姿勢はきっと気がつくと大きな世界をつくっているに違いありません。
最近入った作品をいくつかご紹介しましょう。ぜひコレクションしてください。
野田哲也「Diary June. 28th '95」1995年 木版・シルクスクリーン
イメージサイズ:26.0×38.0cm
シートサイズ:36.8×52.4cm
Ed.35 サインあり
野田哲也「Diary Feb. 12th '06」2006年 木版・シルクスクリーン
イメージサイズ:26.5×38.5cm
シートサイズ:36.5×52.2cm
Ed.25 サインあり
野田哲也「Diary Jan. 15th '05」2005年 木版・シルクスクリーン
イメージサイズ:59.5×40.1cm
シートサイズ:73.5×52.3cm
Ed.25 サインあり
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