二日目の今日は、土曜日とあって家族連れが多く来場しています。となりでインテリアの見本市ARREDO10をやっていて、入場券が共通なのでそちらの帰りに立ち寄る人も少なくないようです。
展示風景10会場風景
SOLD OUT投票箱2SOLD OUTの投票が溜まってきました。

今日の天気予報は雪でしたが、幸い雪は降っていないとはいえ、かなり冷え込んでいます。
写真作品で一番価格を尋ねられるのが、ロベール・ドアノーの「パリ市庁舎前のキス」です。で、「これはオリジナルか?」と聞かれます。このイメージがあまりに多くのものに使われているためだと思います。
今回、写真を専門に扱っている画廊もいくつか出展していて、ナン・ゴールディンの作品をメインに展示しているところがあったので、価格を尋ねたところ、「うちは画廊ではなくて美術館なのです。」との答えで、ボルツァーノにある美術館が宣伝で出しているブースでした。また、コンテンポラリーだけでなく、デ・キリコの作品やミロの作品も少数ですがあります。ローマの画廊我々の前のローマから来ている画廊は、デ・キリコ、サム・フランシス、エンゾ・クッキなど数点の絵画をこちらの倍はあろうかというブースに1面に1点ずつ飾っています。そして、ここのオーナーは、決して耳から携帯電話を離すことなく話し続けています。目の前にはお客さんはいないようです。この人に限らず、個性的な画廊のオーナーがそこらじゅうにいて、彼らと話をするだけでも、結構楽しめます。
また、アーティストの売り込みも多く、日本で展覧会をやりたいと思っている人が次々に訪れてきます。先に触れたサン・ジミニャーノの画廊の方に聞いたら、画廊の広さが400平方メートルあるとのこと。それじゃまるで体育館じゃないのかと言いたくなりますが、概して画廊の広さは日本の平均的なものに比べて何倍かはあると思います。売り込みに来るアーティストの作品は大きなものが多く、その辺りをきっと勘違いしているのではと思われます。
会食夜、日本から一緒に参加した画廊の方と、うちのブースにボランティアで駆けつけてくださっているOさんとで、街のピザレストランに行って会食をしました。味とボリュームからすると結構リーズナブルなお店でした。
皆で、明日の健闘を誓い合いました。(ボルツァーノより、三浦)

◆ときの忘れものはイタリア北部の町、ボルツァーノで始まったアートフェアに出展しています。
メインは小野隆生ですが、五味彬細江英公植田正治など写真作品も持っていっています。
FIERA BOLZANO
KunStart 10 (7th INTERNATIONAL ART FAIR OF BOLZANO)
会期:2010年3月5日(金)―7日(日)
開場時間:10時~18時
会場:kunStart - Messe Bozen, via Galvani 34, 39100 Bozen
HP http://www.kunstart.it/

*画廊亭主敬白
三浦がひとりイタリアで奮戦中ですが、ときの忘れものの「ハインリッヒ・フォーゲラー展」は昨日終了しました。
ご来場いただいた皆さん、作品をお買い上げいただいたお客様には心より御礼申し上げます。
亭主の執念で三度目(2006年2008年)となったフォーゲラーの展示は、朝日、読売などで紹介されたこともあり、初めて来られるお客様が多かったのは収穫でした。
新聞を見てこられたのはほとんどがご年配の方で「懐かしい」という感想。
たまに若い方が見えても「白樺」「新しき村」「武者小路実篤」が全く死語となっているのではと思うほど言葉が通じない。昭和は遠くなりにけり。
連載エッセイ<フォーゲラーを巡って>をご執筆いただいた木村理恵子先生にも深く感謝する次第です。
しかし、前回の「植田実写真展―空地の絵葉書」の”毎日が熱狂”というのに比べたら、いつものごとく静かなひっそりとした展覧会でした。
売上げは?
ゼロとはいいませんが、まあ・・・・・であります。
どうして亭主が好きな作家は売れないんでしょうか。
横で冷ややかにみていた某スタッフが、「フォーゲラーは5年間ただの一点も売れなかったんですから、今回は上々じゃあないですか」などとほざいたので、イタリアへ飛ばしちゃいました(笑)。

3月9日を「サンキューアートの日」として世界中の美術館や画廊が参加するイベントがあるのをご存知ですか。
ときの忘れものも今年から参加しています。
★「39アートできました」と名乗った方には、先着20名様に安藤忠雄駒井哲郎小野隆生のカタログのうち、お好きなものをプレゼントします。ぜひご来廊ください。