誰もが行きたがらない所に行き、誰もがやりたがらないことをする
パキスタン、アフガニスタンでの医療活動から始まり、今では難民支援のための農村復興事業を精力的に展開している中村哲医師とペシャワール会については、ご存知の方も多いでしょう。

ときの忘れものでは、2006年1月から毎週、コレクション作品を継続してヤフーオークションに出品して、落札者は落札金額の全額を「ペシャワール会」の郵便振替口座に直接振り込んでいただく形でのチャリティ・オークションを開催しています。

おかげさまで今までに、累計366,006円をペシャワール会に送金していただきました。
落札者の皆さんに心より御礼申し上げます。
作品のコスト、送料、手数料などは全て私たちの負担ですが、私たちにできる範囲での支援を行なうというのが初志ですから、苦にはなりません。
大好きな美術に関連して、こうしたチャリティーに参加させていただけるのは、とても嬉しいです。」などとお礼の言葉を落札者からいただくと、日常の雑事に追われる日々、つい忘れがちなことを思い出させていただき、こちらこそと有難く思います。

亭主は昔からへそ曲がりで、●い羽募金とか、収益の一部を贈ります、などというのが嫌いでやったことがありません。
やるなら全額、必要とされるところに直接送金する(してもらう)。

先日、トラブルというほどのことでもないのですが、ちょっと予想外のことがありました。

以下は、ヤフーオークションの出品データの下段に記載している全文です。

◆ペシャワール会は、1983年9月、中村哲医師のパキスタン北西辺境州ならびにアフガニスタンでの医療活動を支援する目的で結成されました。2000年夏からは戦乱についで今世紀最悪の干ばつに見舞われたアフガニスタンの村々で約1,000カ所以上の水源(井戸、カレーズ)確保作業を継続しています
http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/
中村哲医師の長年の活動はテレビなどでもたびたび紹介されていますのでご存じの方も多いと思います。ときの忘れものは微力ではありますが、ぺシャワール会支援の力になりたいと、2002年にも「アフガニスタン支援/東松照明写真展 アッサラーム・アレクイン」に協力してきました。
今回は、ヤフーオークションを利用して新たな支援活動を開始します。
すなわち2006年1月から毎週、コレクション作品を継続してヤフーオークションに提供します。落札者は、落札金額の全額を「ペシャワール会」の郵便振替口座に振り込んでください。目標は、1,000万円です。

◆「ペシャワール会」の郵便振替口座:01790-7-6559(ペシャワールカイ)
振込み用紙の通信覧に「ときの忘れもの支援金」と明記して下さい。
当方では振込み確認ができませんので、振り込んだ事が分かる明細書コピーを FAXにてお送り下さい。
FAX:03-3401-1604
FAXで確認が取れましたら作品を発送させて頂きます。
梱包送料、ヤフー手数料は当方で全額負担いたします。

支援金を送ると自動的に会報が送られてしまうので、不要の方は、その旨払込票の通信欄にご記入下さい。
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入札される方は、上記の趣旨をご理解の上、参加していただくというのが当方の希望なのですが、読み飛ばしてしまう方もいるのですね。
先日ある落札者から、<作品を受け取ったが、内容にがっかりした。返品したい>というメールをいただきました。
5,000円ほどの金額でしたが、お客様が返品を希望する場合、一定期間内なら理由の如何を問わず受け付けるというクーリングオフ制度もあるし、ご不満のある作品を持っていただくというのも気分よくない、直ちに返品に応じ、全額を返金しました。
この作品は1000円スタートで、5人の入札者が競って5250円で落札されました。競っておきながら、返品したいという、チャリティ・オークションの趣旨を全くご理解いただいていないことにそれこそがっかりしました。

まさかペシャワール会にいったん送金したものを返してくださいなんていえませんから、そのお金は(入札してくれた他の4人の方の善意のお気持ちをこめて)私たちからの浄財として処理しましたが、気持ちとしてはちょっとめげました。

情けはひとのためならず。
こんなことでめげてはそもそもチャリティなんかする資格はないと反省しとります。