慌しく時間ばかりが過ぎて行く。
一週間前のことがもう何年も前のように思われる。きっと老いというものはそういうものなんでしょう。
15日の松本路子さんのギャラリートークはおかげさまで盛会でしたが、亭主は社長と一緒に翌16日の朝早く新幹線に飛び乗り青森県の弘前へ。拙い講演を何とかこなし、翌17日は八幡平を抜けて盛岡まで送ってもらい、地元の建築家Nさんを呼び出し、久しぶりに百年の老舗・直利庵で春の山菜を肴にしこたま飲みました。もちろんお蕎麦も。
盛岡に通いだして30数年、いきなり電話して飲める相手(我儘いえる人)がいるのはこの街くらい。幸せをかみしめつつ帰京。
ところがいきなりの訃報(死というものはいつもそうなのでしょう)、高崎高校マンドリン・オーケストラ(TMO)の後輩F君が急逝、まだ52歳でした。
10年前、廃部の危機に陥った母校のマンドリンクラブを、老兵はじめOBたちが集まり、復活の手助けをしたことは、たびたびこのブログでも書いてきました。一番困難だったのは途絶えてしまった現役高校生との絆の回復でした。
OBたちは、たとえ数十年会っていなくても、「同じ釜の飯を食った仲間」ゆえ絆の回復にはそう困難はなかった。
しかし、私たち老兵にとっては孫の世代に相当する高校生たちに、我が部の伝統の灯を守れといったところで、「いきなり出てきたオジサンたちが何を言ってるんだ」となる。
事実、OBの有志が練習日に母校に行っても部員は誰もおらず、すごすご引き返すこともしばしばでした。
この最も困難な時代(現役高校生が振り向いてくれない)に、無駄とわかっても母校に通い、辛抱強く、黙々と高校生たちに「音楽する楽しさ」を伝えようとしたのがF君でした。
部員数人、それもOBたちとのコミニュケーションも少ない時期を乗り越え、いまや40名近くまで部員が増え、遂にマンドリンの全国大会(7月、大阪で開催)出場までこぎつけたというのに、その最大の貢献者が逝ってしまった。
23日の告別式には雨の中、大勢のOBたち、今春転任になった旧顧問の先生、今年も客演してくださる群馬交響楽団首席ヴァイオリン奏者の秋葉美果さんらが参列した。
マンドリンの仲間たちが、クラブのテーマソング「草原」と、校歌を献奏した。
こみ上げる涙が止まりませんでした。
ちょうど仕事が入っており、亭主はお清めの席にも出ず、某美術館へ直行。

昨日は、あるお客様に見ていただくためだけに、某作家の60年代の代表作10数点を展示。
誰も知らないひそやかな個展ですが、良い作品に向かい会う喜びをしみじみ感じます。
この展示も今日夕方には撤去して再び倉庫へ。
気のつかれた方は、ぜひご来場を!
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
◆ときの忘れものは、2010年6月1日[火]―6月12日[土]まで「ウルトラバロック 尾形一郎 尾形優 写真展」を開催します。※会期中無休

キリスト教とメキシコの土着の文化が混じりあって生まれた「ウルトラバロック」、その小宇宙を捉えた写真作品をご紹介します。
一週間前のことがもう何年も前のように思われる。きっと老いというものはそういうものなんでしょう。
15日の松本路子さんのギャラリートークはおかげさまで盛会でしたが、亭主は社長と一緒に翌16日の朝早く新幹線に飛び乗り青森県の弘前へ。拙い講演を何とかこなし、翌17日は八幡平を抜けて盛岡まで送ってもらい、地元の建築家Nさんを呼び出し、久しぶりに百年の老舗・直利庵で春の山菜を肴にしこたま飲みました。もちろんお蕎麦も。
盛岡に通いだして30数年、いきなり電話して飲める相手(我儘いえる人)がいるのはこの街くらい。幸せをかみしめつつ帰京。
ところがいきなりの訃報(死というものはいつもそうなのでしょう)、高崎高校マンドリン・オーケストラ(TMO)の後輩F君が急逝、まだ52歳でした。
10年前、廃部の危機に陥った母校のマンドリンクラブを、老兵はじめOBたちが集まり、復活の手助けをしたことは、たびたびこのブログでも書いてきました。一番困難だったのは途絶えてしまった現役高校生との絆の回復でした。
OBたちは、たとえ数十年会っていなくても、「同じ釜の飯を食った仲間」ゆえ絆の回復にはそう困難はなかった。
しかし、私たち老兵にとっては孫の世代に相当する高校生たちに、我が部の伝統の灯を守れといったところで、「いきなり出てきたオジサンたちが何を言ってるんだ」となる。
事実、OBの有志が練習日に母校に行っても部員は誰もおらず、すごすご引き返すこともしばしばでした。
この最も困難な時代(現役高校生が振り向いてくれない)に、無駄とわかっても母校に通い、辛抱強く、黙々と高校生たちに「音楽する楽しさ」を伝えようとしたのがF君でした。
部員数人、それもOBたちとのコミニュケーションも少ない時期を乗り越え、いまや40名近くまで部員が増え、遂にマンドリンの全国大会(7月、大阪で開催)出場までこぎつけたというのに、その最大の貢献者が逝ってしまった。
23日の告別式には雨の中、大勢のOBたち、今春転任になった旧顧問の先生、今年も客演してくださる群馬交響楽団首席ヴァイオリン奏者の秋葉美果さんらが参列した。
マンドリンの仲間たちが、クラブのテーマソング「草原」と、校歌を献奏した。
こみ上げる涙が止まりませんでした。
ちょうど仕事が入っており、亭主はお清めの席にも出ず、某美術館へ直行。
昨日は、あるお客様に見ていただくためだけに、某作家の60年代の代表作10数点を展示。
誰も知らないひそやかな個展ですが、良い作品に向かい会う喜びをしみじみ感じます。
この展示も今日夕方には撤去して再び倉庫へ。
気のつかれた方は、ぜひご来場を!
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◆ときの忘れものは、2010年6月1日[火]―6月12日[土]まで「ウルトラバロック 尾形一郎 尾形優 写真展」を開催します。※会期中無休

キリスト教とメキシコの土着の文化が混じりあって生まれた「ウルトラバロック」、その小宇宙を捉えた写真作品をご紹介します。
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