「とっておきセール」には多くの皆様にお買い上げいただきありがとうございました。
おかげさまで昨日好評のうちに終了いたしました。
スタッフは休む暇もなく大阪・堂島ホテルで開催される<ART OSAKA 2010>の準備にてんてこ舞いです。
亭主もさぞや忙しいと思いきや、夏の年中行事であるマンドリン演奏会に心が飛んでいってしまっています。
毎度お騒がせします。既に亭主から勝手に案内状を送りつけられ迷惑している方も少なくないと思いますが、亭主の母校、高崎高校マンドリン・オーケストラが創立50周年を迎え、記念の定期演奏会を7月19日に開催しますので、宣伝させてください。

高崎高校マンドリン・オーケストラ(TMO) 第43回定期演奏会
会期:2010年7月19日(月、祝日)14時・開演 
会場:群馬音楽センター
TMOポスター

高崎高校マンドリン・オーケストラ(通称TMO)が創立されたのは1960年7月でした。
ちょうど創立50周年を迎えます。
初演奏は翌1961年春の文化祭で、入学したばかりの亭主も含め僅か8人のメンバーがマンドリン・アンサンブルを奏でました。
仲間と過ごした三年間は亭主の生涯の宝物となりました。
得がたい友人とともに、井上房一郎さんという偉大な文化のパトロンにめぐり合うことができたのもマンドリンのおかげでした。
もし井上さん出会わなければ亭主が美術の世界に進むこともなかったでしょう。
亭主は高校卒業後も母校に通い続け大学3年の夏、1966年7月に念願の第1回定期演奏会を群馬音楽センターで開催することができました。
以来、現役高校生とOBが一体となって演奏するという独特のスタイルを貫いてきました。今年も15歳から還暦をはるかに過ぎた私達まで70名余が舞台に上がります。
残念なのはOBのF君が5月に急逝したことです、まだ52歳でした。
10年前、部員激減で廃部の危機に陥ったとき、全国からOB達がかけつけ、2年間中断していた定演を復活させたのですが、あの時一番苦労したのは途絶えてしまった現役高校生との絆の回復でした。OBはたとえ数十年会っていなくても「同じ釜の飯を食った仲間」、会えばお互い直ぐに少年の昔に戻ることができましたが、孫の世代の高校生達に我が部の伝統の灯を守れといったところで、「いきなり出てきたオジサンたちが何を言ってるんだ」となります。
OB達が練習に行っても部員は誰もおらず、すごすご引き返すようなこともありました。この最も困難な時期に母校に通い続け、辛抱強く、黙々と高校生達に「音楽する楽しさ」を伝えようとしたのがF君でした。部員数人の危機を乗り越え、40名近くまで増えた今年、遂にマンドリンの全国大会(7月25日、大阪)出場という快挙を成し遂げたのに、その最大の功績者が逝ってしまいました。
亭主はマンドラという低音楽器を弾きますが、追悼の気持ちをこめて演奏したいと思います。
すっかり恒例となった群馬交響楽団首席ヴァイオリン奏者・秋葉美香さんとの協演はバッハとバルトークです。
過去の演奏のいくつかはユーチューブで聞けますが、最後は校歌で閉幕します。
会場の群馬音楽センターDOCOMOMO JAPAN 100選に選ばれたアントニン・レーモンドの近代建築の傑作です。内部空間の素晴らしさを音楽とともに味わってください。ロビーにレーモンド・ギャラリーが設置されています。
高崎駅西口(新幹線口ではありませんので、お間違いなく)からタクシーで数分です。
東京からは湘南新宿ラインが安くて便利です(渋谷11:14発快速高崎行だと、新宿・ 池袋経由で13時に高崎に到着。料金1890円)。
同じくレーモンドによる高崎哲学堂(井上房一郎旧宅)も公開されており(駅から数分)、少し時間に余裕があれば磯崎新設計の群馬県立近代美術館もご覧になってください。
もし聞いてみようかなと思ったら迷わずメールをください。招待券送ります。
会場でお目にかかれるのを楽しみにしています。

ご紹介するのは、磯崎新の<還元シリーズ>より、群馬県立近代美術館をモチーフにしたシルクスクリーンです。
磯崎新還元(群馬)
磯崎新
「Reductin MUSEUM-Ⅰ」
1983年 シルクスクリーン
50.0×50.0cm Ed.75
自筆サインあり

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