KIAF2010報告3~韓国ソウルから
この週末、ときの忘れもののギャラリーもたいへんな人出だったようですが、KIAF会場もたいへんな数の来場者でした。圧倒的に若い女性が多く、その中には美大生も多くいたようですが、女性同士で来ている人の数が多いのには東京との違いを感じました。また子供の数も多く、テーマパーク的な娯楽として来ている家族連れも多く見受けられました。その意味では、実際に作品を買うつもりで来場しているコレクターはそう多くはいなかったように思います。
今回、安藤忠雄さんの作品への関心は高いのにはこちらの認識が不足していた事を認めざるを得ません。昨年のテグでの反応を念頭に置いていたのですが、やはりソウルは違うようです。
韓国の大手画廊のオーナーが「安藤さんは有名だから名前をもっとはっきり表示した方が良い」というサジェスチョンをいただき、壁に名前を大きく表示したとたんブースの前を通る人たちの口から「アンドー、アンドー」というのが聞こえるようなりました。
確かに、韓国のほかのブースは、作品の上に作家の名前を大きく表示しています。こういう場所では、作品の力+知名度を最大限に利用しなければならないことをまた学びました。
今回は英国がゲストカントリーになっていて多くの画廊が参加していますが、ゲストカントリーはブース代も無料で、インターコンチネンタルホテルの宿泊料も無料だそうです。数年前に日本のゲストカントリーは終わっているそうで、がっかりです。

その英国から来たギャラリーのひとつ「Status Gallery」は、出展者自信がアーティストで、正面の壁に今回のKIAFの画廊のマップが大きく貼られていて、何かと思ったら、売れている画廊には赤丸(作品が売れた時に貼るシール)を付けるという作品だそうです。発想も面白いですが、その作品を見るとどこの画廊が売れているのかが分るので参考になります。とはいえ、大きな画廊は販売状況を教えてくれないそうなので、完璧とは行かないようです。
ここでは、毎晩のようにソウルの画廊が自分の画廊でパーティを開催していて、出展者をもてなしてくれますが、このホスピタリティにはほんとうに感心します。12日の夜は、ソウルでももっとも大きな画廊であるPYO GALLERYの招待でBBQパーティがあり、行ってきました。画廊自体の広さや展示している作品(草間彌生やリー・ウーファンの大作)にも驚かされます。韓国の大手画廊はだいたい自社ビルを持っており、ビル全体が画廊であったりします(東京では考えられません。)が、このPYO GALLERY も例外ではなく、BBQパーティは画廊の建物の屋上で行われました。ここ数日は雨模様でしたが、今夜は雨が上がって、暑くもなくひじょうにさわやかな晩でした。そこで何種類かの焼肉やキムチなどが用意されて、とても良い晩となりました。テーブル数が限られていたのですが、運良く座れたので、ご一緒した北京のギャラリーの方や、韓国の作家の方と楽しいひとときを過ごすことができました。自分達だけではこうは行かなかったですが、国際派のTSUYUさんがいてくれたので助かりました。やはり英語は必須です。


KIAFの残すところあと一日。何とか成果を上げたいと思っています。
*画廊亭主敬白
6日間という長丁場を何とか凌ぎ、さきほど現地から無事撤収作業を終えたとの電話がありました。
私たちにとって海外での4回目のアートフェア出展はほろ苦い結果となりました。
期待した数字には程遠いものでしたが、草間彌生、安藤忠雄が売れました。
収穫だったのは、昨年テグでお買い上げいただいたお客様に再会できたこと、韓国のいくつかの画廊とのつながりができたこと、そして父の国で初めて発表を行なったTSUYUさんの作品に大きな注目が集まり、大きな企業から韓国での作品設置の話が舞い込んだことでした。
そのため、TSUYUさんとスタッフの尾立は一日滞在を延ばし先方との打合せに臨むことになりました。
ボランティアで手伝って下さった浜田さんはじめ、応援して下さった皆様に厚く御礼申し上げます。
◆ときの忘れものは、韓国最大の国際アートフェア「KIAF 2010」に出展しました。

一般公開=2010年9月9日[木]―13日[月]
会場:COEX(Samseong 1-dong, Gangnam-gu, Seoul, Korea)
ときの忘れものブースNo.A-76
公式HP: http://www.kiaf.org/2010/eng/main.html
出品作家:小野隆生、Tsuyu、草間彌生、安藤忠雄、永井桃子
この週末、ときの忘れもののギャラリーもたいへんな人出だったようですが、KIAF会場もたいへんな数の来場者でした。圧倒的に若い女性が多く、その中には美大生も多くいたようですが、女性同士で来ている人の数が多いのには東京との違いを感じました。また子供の数も多く、テーマパーク的な娯楽として来ている家族連れも多く見受けられました。その意味では、実際に作品を買うつもりで来場しているコレクターはそう多くはいなかったように思います。今回、安藤忠雄さんの作品への関心は高いのにはこちらの認識が不足していた事を認めざるを得ません。昨年のテグでの反応を念頭に置いていたのですが、やはりソウルは違うようです。
韓国の大手画廊のオーナーが「安藤さんは有名だから名前をもっとはっきり表示した方が良い」というサジェスチョンをいただき、壁に名前を大きく表示したとたんブースの前を通る人たちの口から「アンドー、アンドー」というのが聞こえるようなりました。
確かに、韓国のほかのブースは、作品の上に作家の名前を大きく表示しています。こういう場所では、作品の力+知名度を最大限に利用しなければならないことをまた学びました。今回は英国がゲストカントリーになっていて多くの画廊が参加していますが、ゲストカントリーはブース代も無料で、インターコンチネンタルホテルの宿泊料も無料だそうです。数年前に日本のゲストカントリーは終わっているそうで、がっかりです。

その英国から来たギャラリーのひとつ「Status Gallery」は、出展者自信がアーティストで、正面の壁に今回のKIAFの画廊のマップが大きく貼られていて、何かと思ったら、売れている画廊には赤丸(作品が売れた時に貼るシール)を付けるという作品だそうです。発想も面白いですが、その作品を見るとどこの画廊が売れているのかが分るので参考になります。とはいえ、大きな画廊は販売状況を教えてくれないそうなので、完璧とは行かないようです。
ここでは、毎晩のようにソウルの画廊が自分の画廊でパーティを開催していて、出展者をもてなしてくれますが、このホスピタリティにはほんとうに感心します。12日の夜は、ソウルでももっとも大きな画廊であるPYO GALLERYの招待でBBQパーティがあり、行ってきました。画廊自体の広さや展示している作品(草間彌生やリー・ウーファンの大作)にも驚かされます。韓国の大手画廊はだいたい自社ビルを持っており、ビル全体が画廊であったりします(東京では考えられません。)が、このPYO GALLERY も例外ではなく、BBQパーティは画廊の建物の屋上で行われました。ここ数日は雨模様でしたが、今夜は雨が上がって、暑くもなくひじょうにさわやかな晩でした。そこで何種類かの焼肉やキムチなどが用意されて、とても良い晩となりました。テーブル数が限られていたのですが、運良く座れたので、ご一緒した北京のギャラリーの方や、韓国の作家の方と楽しいひとときを過ごすことができました。自分達だけではこうは行かなかったですが、国際派のTSUYUさんがいてくれたので助かりました。やはり英語は必須です。


KIAFの残すところあと一日。何とか成果を上げたいと思っています。
*画廊亭主敬白
6日間という長丁場を何とか凌ぎ、さきほど現地から無事撤収作業を終えたとの電話がありました。
私たちにとって海外での4回目のアートフェア出展はほろ苦い結果となりました。
期待した数字には程遠いものでしたが、草間彌生、安藤忠雄が売れました。
収穫だったのは、昨年テグでお買い上げいただいたお客様に再会できたこと、韓国のいくつかの画廊とのつながりができたこと、そして父の国で初めて発表を行なったTSUYUさんの作品に大きな注目が集まり、大きな企業から韓国での作品設置の話が舞い込んだことでした。
そのため、TSUYUさんとスタッフの尾立は一日滞在を延ばし先方との打合せに臨むことになりました。
ボランティアで手伝って下さった浜田さんはじめ、応援して下さった皆様に厚く御礼申し上げます。
◆ときの忘れものは、韓国最大の国際アートフェア「KIAF 2010」に出展しました。

一般公開=2010年9月9日[木]―13日[月]
会場:COEX(Samseong 1-dong, Gangnam-gu, Seoul, Korea)
ときの忘れものブースNo.A-76
公式HP: http://www.kiaf.org/2010/eng/main.html
出品作家:小野隆生、Tsuyu、草間彌生、安藤忠雄、永井桃子
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