クレー、エルンスト、マン・レイ、カンディンスキー、ヘッケル/It's a real★本物を買う!
3月5日6日に開催する「It's a real★本物を買う!」の出品作の中から、本日は20世紀美術の新しい潮流をつくった作家たちの名作版画をご紹介します。
まず最初は、抽象絵画の先駆者ワシリー・カンディンスキーの木版画です。
先ごろまで東京で開催され、現在は愛知県立美術館で4月17日まで開催されている「カンディンスキーと青騎士展」では、新しい芸術を目指そうと結成されたグループ「青騎士」の作家の作品を見ることができます。
この作品は、ちょうど100年前「第1回青騎士展」が開催された1911年に制作され、1971年に刊行された『回想録』に後刷り挿入されたものです。具象から抽象へ変化していく途中の、いわば幻想的な風景で、たいへん魅力的な作品です。

27 ワシリー・カンディンスキー
『回想録』スイートより「霧(ヴェール)」
1911(1971年後刷り) 木版
15.5x3.8cm Ed.40 版上サイン、マージンにエンボス
次は、マッケを通じて「青騎士」とも関係のあったシュルレアリスムの画家マックス・エルンストの作品です。
エルンストは、現在、東京の国立新美術館で開催中の「シュルレアリスム展」にも重要な作家の一人として数点が出品されています。この作品の直線と曲線の織り成すイメージは、観るものの想像力によって多様な変化を見せてくれます。

43 マックス・エルンスト 《雨降り》
(レゾネNo.141) 1970 銅版
24x19.5cm Ed.100 Signed
エーリッヒ・ヘッケルは、ドイツ表現主義の代表的作家で、1905年「ブリュッケ」の創設にも加わり、その後も木版による白と黒の対比による力強い表現で高い評価を得ました。

47 エーリッヒ・ヘッケル 《黒と白のボール》
(レゾネNo.372) 1940 木版 15x12.9cm Signed
「パウル・クレー展 おわらないアトリエ」が3月12日(土)から5月15日(日)まで京都国立近代美術館で、続いて5月31日(火)から7月31日(日)まで東京国立近代美術館で開催されます。
クレーは1914年4月に「青騎士」の同志マッケたちとチュニジアを旅し、それまでのモノクロームから色彩に目覚め、帰国後水彩画展を催しました。この作品はその頃の制作と思われますが、前年の「情熱の園」や「雨の夜の植物」などに見られるような小画面を線や面で埋め尽くす構成となっています。

48 パウル・クレー 《小さな世界》
(レゾネNo.61) 1914 銅版(エッチング、シュガー・アクアチント ジンク版)
14.4x9.6cm Ed.100 Signed
限定100部ですが、他に和紙刷り25部あり、鉛筆で署名・タイトルがあります。1919年、ワイマールのグスタフ・キーペンハウアー社から出版された「Die Schaffenden」所収の作品で、紙面左下にその空押しがあります。
マン・レイも先にご紹介しました「シュルレアリスト展」には、写真作品と映像作品が出品されています。ご存知のように、マン・レイは写真以外にも油彩、版画、オブジェを多く制作しており、ダダイストらしく、時にシニカルで、時にユーモラスであったりと観るものを楽しませてくれます。

49 マン・レイ 《電気魔術より》
(レゾネNo.40-B) 1969 リトグラフ
18.2x13.8cm Ed.150 Signed
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3月5日6日に開催する「It's a real★本物を買う!」の出品作の中から、本日は20世紀美術の新しい潮流をつくった作家たちの名作版画をご紹介します。まず最初は、抽象絵画の先駆者ワシリー・カンディンスキーの木版画です。
先ごろまで東京で開催され、現在は愛知県立美術館で4月17日まで開催されている「カンディンスキーと青騎士展」では、新しい芸術を目指そうと結成されたグループ「青騎士」の作家の作品を見ることができます。
この作品は、ちょうど100年前「第1回青騎士展」が開催された1911年に制作され、1971年に刊行された『回想録』に後刷り挿入されたものです。具象から抽象へ変化していく途中の、いわば幻想的な風景で、たいへん魅力的な作品です。

27 ワシリー・カンディンスキー
『回想録』スイートより「霧(ヴェール)」
1911(1971年後刷り) 木版
15.5x3.8cm Ed.40 版上サイン、マージンにエンボス
次は、マッケを通じて「青騎士」とも関係のあったシュルレアリスムの画家マックス・エルンストの作品です。
エルンストは、現在、東京の国立新美術館で開催中の「シュルレアリスム展」にも重要な作家の一人として数点が出品されています。この作品の直線と曲線の織り成すイメージは、観るものの想像力によって多様な変化を見せてくれます。

43 マックス・エルンスト 《雨降り》
(レゾネNo.141) 1970 銅版
24x19.5cm Ed.100 Signed
エーリッヒ・ヘッケルは、ドイツ表現主義の代表的作家で、1905年「ブリュッケ」の創設にも加わり、その後も木版による白と黒の対比による力強い表現で高い評価を得ました。

47 エーリッヒ・ヘッケル 《黒と白のボール》
(レゾネNo.372) 1940 木版 15x12.9cm Signed
「パウル・クレー展 おわらないアトリエ」が3月12日(土)から5月15日(日)まで京都国立近代美術館で、続いて5月31日(火)から7月31日(日)まで東京国立近代美術館で開催されます。
クレーは1914年4月に「青騎士」の同志マッケたちとチュニジアを旅し、それまでのモノクロームから色彩に目覚め、帰国後水彩画展を催しました。この作品はその頃の制作と思われますが、前年の「情熱の園」や「雨の夜の植物」などに見られるような小画面を線や面で埋め尽くす構成となっています。

48 パウル・クレー 《小さな世界》
(レゾネNo.61) 1914 銅版(エッチング、シュガー・アクアチント ジンク版)
14.4x9.6cm Ed.100 Signed
限定100部ですが、他に和紙刷り25部あり、鉛筆で署名・タイトルがあります。1919年、ワイマールのグスタフ・キーペンハウアー社から出版された「Die Schaffenden」所収の作品で、紙面左下にその空押しがあります。
マン・レイも先にご紹介しました「シュルレアリスト展」には、写真作品と映像作品が出品されています。ご存知のように、マン・レイは写真以外にも油彩、版画、オブジェを多く制作しており、ダダイストらしく、時にシニカルで、時にユーモラスであったりと観るものを楽しませてくれます。

49 マン・レイ 《電気魔術より》
(レゾネNo.40-B) 1969 リトグラフ
18.2x13.8cm Ed.150 Signed
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