細江英公写真展より 「胡蝶の夢」

ときの忘れものでは、4月2日[土]まで「細江英公写真展―写真絵巻とフレスコ画の時を越えた出会い~イタリア・ルッカ」を開催中です(会期中無休)。
今回発表した細江英公の新作〈ヴィッラ・ボッティーニ〉12点連作は、2009年イタリアのルッカにある16世紀の貴族の館を舞台に、ルネサンス期のフレスコ画と21世紀の細江作品との息詰まるような「対決と融合」の瞬間を捉えた作品です。
このルッカでの展覧会は、細江先生の代表作を写真絵巻、屏風、掛軸にして展示したもので、今回はその中から〈胡蝶の夢〉のシリーズをご紹介いたします。
VillaBottini_10細江英公 Eikoh HOSOE
Villa Bottini #10
2009(Printed in 2011)
Type-C print
43.3x55.6cm
Ed.10 Signed

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◆〈胡蝶の夢〉は、舞踏家・大野一雄を47年に亘って撮ったシリーズで、土方巽を撮った「鎌鼬」と双璧をなすと言っても良い作品群です。ここでは、細江作品の根源的なテーマである「人間の肉体と精神、生と死」がより一層深く掘り下げられています。
大野一雄釧路湿原に舞う細江英公 Eikoh HOSOE
釧路湿原に舞う大野一雄
1994年
ゼラチンシルバープリント
サイズ  23.5×23cm
サインあり

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◆ときの忘れものは、2011年3月18日[金]―4月2日[土] 「細江英公写真展―写真絵巻とフレスコ画の時を越えた出会い~イタリア・ルッカ」を開催しています(会期中無休)。
細江英公展案内状600

昨年の文化功労者に選ばれた写真家・細江英公の新作による〈ヴィッラ・ボッティーニ〉12点連作は、イタリアのルッカにある16世紀の貴族の館を舞台に、ルネサンス期のフレスコ画と21世紀の細江作品との息詰まるような「対決と融合」の瞬間を捉えた作品です。
2009年11月の細江英公展の会場となったヴィッラ・ボッティーニは天井や壁面にフレスコ画が描かれた邸宅で、その絢爛たる空間に、総延長120mにわたり、細江先生と日本の職人チームが日本的伝統美の粋をこらした赤・青・緑の壁面をしつらえ、〈おとこと女〉〈薔薇刑〉〈鎌鼬〉〈ガウディの世界〉〈春本・浮世絵うつし〉他の代表作の絵巻、軸、屏風を展示しました。ヨーロッパの壮大な古典的建築空間と、和の色彩世界の対決と融合は、カラー作品でなくては表現できなかったでしょう。撮影は2009年ですが、発表するのは今回が初めてです(ヴィンテージ)。