This is Japan

スペインに本拠を構えて制作している根岸文子さんから近況を伝えるメールが入りました。

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皆さんお元気ですか。
日本は梅雨の季節でしょうか。
スペインは、もう、ものすごく暑くて、毎日体温より高い気温です。
もうすっかり、夏バテしております。
6月23日、サラゴサに行ってきました。
展覧会のパンフレットも、夏バテで、頭が働かない中、一応翻訳いたしました。
写真も撮ってきましたので、是非、見てください。
今年は、福島の放射能漏れのこともあり、日本帰国を、家族から、反対され、ちびもいるので、やはり見送ることにしました。
クリスマス開けに、行けたらいいな、とは思っていますが、
皆さん、お体に気をつけて、がんばってください。

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というわけで、スペインのサラゴサで開催されたグループ展「This is Japan」のレポートを送ってくださいました。
日本から7人、スペインで暮らす日本人作家7人の14人のグループ展です。
パンフレットの翻訳は根岸文子さんによるものです。
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THIS IS JAPAN

19世紀半ばから、日本美術は全く違った二面性を見せるようになった。一方では、西洋美術の影響を多く受け、もう一方では、西洋、欧米美術形式を拒絶し、日本独特の美術様式を追及するようになった。
時がたつと主に、この両端の二面性が融合するようになり、今回この展覧会で紹介するように、日本の現代アートでは、多様な表現様式を見ることができる。今日の、現代日本芸術は、革新的で多様式で大変興味深い物となっている。

From Japan
奈良美智、青島千穂、タカノ綾、坂千夏、NAOMI KUNIKATA, MR、小出茜。
彼らは、幼児期に、SFやゲーム、アニメ、漫画等に、大きな影響を受けた世代に属している。そのため、彼らの作品は、視界と感覚をさまよい、個性的で繊細で、奇怪な世界を表現し、観客を幻想的な世界へと招く窓となっている。

From SPAIN
TOMOMI NOZAWA, MIKA MURAKAMI, FUMIKO NEGISHI, HANAMURO CHAKI, HIROSHI SHIMAMURA, YOSHI SISLAY, SOSAKU MIYAZAKI
この7人の作家達は、ある日、自国を離れ、スペインへ旅立つ決心をした。その結果、彼らの作品は、好奇心にあふれ、生まれ育った自国で得た知識と、それとは別に、ここスペインで、学んで得た知識との興味深い戦いが、伺われる。今では、解放され、自由な日本現代美術、創造的で、複雑で、魅力的な美術の現実を、彼らの作品より認識することができる。


DSC00859サラゴサの展覧会会場

DSC00860会場入り口

DSC00862奈良美智さんの立体作品

DSC00864奈良美智さんの平面作品

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DSC00873根岸文子さんの展示コーナー

DSC00874根岸文子さんの箱の作品。ときの忘れもののホームページの図版と天地逆ですが、どちらでもいいようです。中に収められた作品は磁石で取り外し自由になっています。

DSC00875根岸文子さんの平面作品(板、金属に油彩)。

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DSC00879正面奥が根岸文子さんの作品

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DSC00884サラゴサの街


根岸文子さんの作品をご紹介します。
根岸文子VOCA2009出品作根岸文子
FUUN YUUSHI
2008年 アクリル・板 130x388cm
サインあり *VOCA展2009 出品作品

LENGUA MENTIROSA 1LENGUA MENTIROSA 2

LENGUA MENTIROSA 3
根岸文子版画集「LENGUA MENTIROSA」
2009年 シルクスクリーン3点組 
各33.0×22.5cm Ed.40
各作品にサイン、限定番号あり
価格:セット52,500円

negishi_02_la-caja-del-nave-de-los-locos根岸文子
「la caja del nave de los locos」セット
2007年 油彩・箱 3点組
30.0×20.0×8.0cm
(開いたとき:30.0×40.5×4.0cm)
サインあり

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