本日もル・コルビュジエ展を開催中につき、ギャラリーは開廊しています。
作品はもちろんですが、この機会にル・コルビュジエに関する資料、カタログなどもご紹介しましょう。
ル・コルビュジエについて論じた著作は数多くありますが、先ずは磯崎新先生の2冊をお勧めしたい。
2冊ともときの忘れもので扱っていますので、ご注文ください。
ルコルビュジエとはだれか
磯崎新
ル・コルビュジエとはだれか
2000年 王国社 
205ページ、19.5x13.8cm
価格:1,943円(税込)

ル・コルビュジエは生きている
世界的建築家イソザキアラタは近代建築の巨匠ル・コルビュジエから何を啓示されたのか。
30年以上にわたる著作の軌跡を辿りながら、そのコルビュジエ体験の真髄と愛着の原像を余す所なく収録。

目次:
・ル・コルビュジエはどこにいるか
・海のエロス
・旅のノート―ル・コルビュジエの日本滞在
・一九六〇年、日本はコルビュジエの忘却を始めた
・私にとってのアクロポリス
・ル・コルビュジエの「ムンダニウム」
・ル・コルビュジエの仕事
・ル・コルビュジエに関する七つの断章
・ル・コルビュジエ年譜

次に、住まいの図書館出版局(植田実編集長)と、ときの忘れものの企画で生れた名著『栖 すみか 十二』をご紹介します。
栖十二
磯崎新
栖 すみか 十二
1999年 
住まいの図書館出版局(星雲社発売)
255ページ、18.0x11.5cm
価格:2,730円(税込)

「帰還する場所の不在、それも語りつくされました。だから"栖(すみか)"をさがして旅をするのです」
建築家が住宅を設計するということ。
それをつきつめていくと、みずからの"終の栖(ついのすみか)"に至らざるをえないのだが、それは自己撞着的な不可能な行為だと、著者はいう。
そこから見ると、世界の住宅建築のマスターピースと目されているものとはまったく別のリストが浮かびあがってきた。
思いがけない特異で軽妙な書簡体によってはじめて明かされる、住まいの真実の姿。
磯崎新が、住まい学大系第一〇〇巻の区切りに贈る書き下ろしエッセイ。

目次:
・第一信 [カサ・マラパルテ]クルツィオ・マラパルテ
第二信 [母の小さい家]ル・コルビュジエ
・第三信 [ミュラー邸]アドルフ・ロース
・第四信 [ラ・マルコンテンタ]アンドレア・パッラディオ
・第五信 [ヒル・ハウス]チャールズ・レニー・マッキントッシュ
・第六信 [ロクブリュヌ E一〇二七]アイリーン・グレイ
・第七信 [メルニコフ邸]コンスタンティン・メルニコフ
・第八信 [ストンボロウ邸]ルートウィッヒ・ウィトゲンシュタイン
・第九信 [サミュエル・フリーマン邸]フランク・ロイド・ライト
・第十信 [孤蓬庵 忘筌]小堀遠州
・第十一信 [レイクショア・ドライブ]ミース・フォン・デル・ローエ
・第十二信 [ルイジ・ノーノの墓]磯崎新
・栖十二・後信
・[栞(しおり)]
・[編集註]植田実

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『栖 すみか 十二』は、当初ときの忘れもののエディションとして予約購読者35名(限定35部)に、毎月1回、一年間にわたり書簡形式で郵送された銅版画入り・小冊子として書かれました。
磯崎先生初の書き下ろし作品ですが、同時に取り上げた12人(自身も含む)の建築家へのオマージュとして40点もの銅版画を制作しました。
ご紹介するのはル・コルビュジエの「母の小さな家」に捧げた銅版・手彩色。
この彩色は、磯崎先生が軽井沢の別荘に篭り、自ら仕上げた傑作です。
礒崎新「ル・コル母の小さい家」磯崎新 Arata ISOZAKI
栖 十二 挿画6(ル・コルビュジエ<母の小さい家>
1998年
銅版・手彩色・アルシュ紙
版サイズ:15.0×10.0cm
シートサイズ:38.0×28.5cm
Ed.8 サインあり
*単品が一点(EA)のみ頒布できます。
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ル・コルビュジエの版画もご紹介しましょう。
ル・コル「飛ぶ一角獣」
ル・コルビュジエ
飛ぶ一角獣
1960年 リトグラフ
37.0x54.0cm 版上サインあり

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◆ときの忘れものは、2011年8月16日[火]―8月27日[土]「ル・コルビュジエ展を開催しています(会期中無休)。
ル・コル展DM