山田陽のエッセイ"FRESH BREW NEW YORK" 第10回
うちには2匹の犬がいます。
2匹ともジャックラッセルテリア、という犬種です。が、似ているようで2匹はまったく似ていません。2匹はまったく異なる骨格を持っており、そのせいかどうか、性格も正反対です。
そもそも、ジャックラッセルという犬種は、ビーグル、フォックステリア、ブルテリアなどを掛け合わせているらしいのですが、ときにコーギーなどもミックスされている子もいるらしく、足が短い子(ショートレッグ)もいれば、長い子(ロングレッグ)もいます。もうすぐ13歳になるマロは、どこから見てもロングレッグですが、1年半前にアダプトしたバディはショートレッグというにはやや長く、ロングレッグと呼ぶには短過ぎる、といった印象です。またジャックラッセルには、ショートヘアとワイヤーヘアの2種類がいるはずなのですが、マロに関しては頭の部分の黒い毛はショートで、あとの白い毛はすべてワイヤー、という不思議なコンビネーションです。バディもうちに来たときはショートの印象だったのに、いつの間にか(マロと一緒に暮らしているからか)ショートとワイヤーのコンビになってきました。これはほんとうに不思議です。マロに関しては、よく道で、「ナイスヘアカット」とか、「モヒカンヘアにしているの?」とか聞かれますが、真夏に自宅でカットするくらいで、これはナチュラルなんです。
バディがうちに来ることになったのは、昨年春に、駅の近所にあるペットホテルのドアを始め、近所の公園やらペットフードショップなどに貼り出されていた”Buddy for Adoption“の貼り紙を見て気になっていたのがきっかけでした。すでにジャックラッセルを飼っていたので、同じ犬種のバディが気になったのかもしれません。それから1ヵ月後、ある週末、ブルックリンのフォートグリーンにあるフリーマーケットに向かっているとき、近所のスーパーの横で、オレンジ色のベスト(”Adopt Me”と書かれているお決まりのベストです)を着せられた本物のバディに遭遇してしまったのです。近づいていくと、バディは(あとで知ったのですが得意とする)ひざ抱っこをしてきて、一瞬にしてメロメロになってしまったのです。アダプションが頻繁に行われてはいますが、子犬はすぐにもらい手が見つかるらしいのですが、一ヵ月ももらい手が見つからないバディはどうなるんだろう?ということで、うちでもらうことになってしまいました。すでに一匹、まるで人間のように暮らしてきた犬がいるので、どうかなーと思い、まず連れて帰って様子を見ることに。ちなみに、さすがにその場でもらったのではなく、その夜ボランティアをしているクレアさんという女性に電話をして、家に連れてきてもらいました。クレアさんは、保健所から(どういう基準かはわかりませんが)犬を選んで連れて帰ってきては、近所に貼り紙をしたりして、飼い主を探すという活動を個人的にやっているようです。
そうやって、バディはうちにやってきました。
次回、第2話へ続く、、、
(やまだあきら)







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うちには2匹の犬がいます。
2匹ともジャックラッセルテリア、という犬種です。が、似ているようで2匹はまったく似ていません。2匹はまったく異なる骨格を持っており、そのせいかどうか、性格も正反対です。
そもそも、ジャックラッセルという犬種は、ビーグル、フォックステリア、ブルテリアなどを掛け合わせているらしいのですが、ときにコーギーなどもミックスされている子もいるらしく、足が短い子(ショートレッグ)もいれば、長い子(ロングレッグ)もいます。もうすぐ13歳になるマロは、どこから見てもロングレッグですが、1年半前にアダプトしたバディはショートレッグというにはやや長く、ロングレッグと呼ぶには短過ぎる、といった印象です。またジャックラッセルには、ショートヘアとワイヤーヘアの2種類がいるはずなのですが、マロに関しては頭の部分の黒い毛はショートで、あとの白い毛はすべてワイヤー、という不思議なコンビネーションです。バディもうちに来たときはショートの印象だったのに、いつの間にか(マロと一緒に暮らしているからか)ショートとワイヤーのコンビになってきました。これはほんとうに不思議です。マロに関しては、よく道で、「ナイスヘアカット」とか、「モヒカンヘアにしているの?」とか聞かれますが、真夏に自宅でカットするくらいで、これはナチュラルなんです。
バディがうちに来ることになったのは、昨年春に、駅の近所にあるペットホテルのドアを始め、近所の公園やらペットフードショップなどに貼り出されていた”Buddy for Adoption“の貼り紙を見て気になっていたのがきっかけでした。すでにジャックラッセルを飼っていたので、同じ犬種のバディが気になったのかもしれません。それから1ヵ月後、ある週末、ブルックリンのフォートグリーンにあるフリーマーケットに向かっているとき、近所のスーパーの横で、オレンジ色のベスト(”Adopt Me”と書かれているお決まりのベストです)を着せられた本物のバディに遭遇してしまったのです。近づいていくと、バディは(あとで知ったのですが得意とする)ひざ抱っこをしてきて、一瞬にしてメロメロになってしまったのです。アダプションが頻繁に行われてはいますが、子犬はすぐにもらい手が見つかるらしいのですが、一ヵ月ももらい手が見つからないバディはどうなるんだろう?ということで、うちでもらうことになってしまいました。すでに一匹、まるで人間のように暮らしてきた犬がいるので、どうかなーと思い、まず連れて帰って様子を見ることに。ちなみに、さすがにその場でもらったのではなく、その夜ボランティアをしているクレアさんという女性に電話をして、家に連れてきてもらいました。クレアさんは、保健所から(どういう基準かはわかりませんが)犬を選んで連れて帰ってきては、近所に貼り紙をしたりして、飼い主を探すという活動を個人的にやっているようです。
そうやって、バディはうちにやってきました。
次回、第2話へ続く、、、
(やまだあきら)







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