山田陽のエッセイ"FRESH BREW  NEW YORK" 第15回

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早くも今年も春分の日が過ぎ、4分の一が終わってしまいました。
そんな中、まだまだ寒さ残る日本へ、幼なじみの結婚式に参加すべく、短期間ですが日本へやってきました。
結婚式、しかも和装でのものには今まで参加した事がなくこれは良い機会と思い海を超えてやってきた次第です。
場所は、明治神宮、春分の日、大安、なんだかめでたいことがありそうでしかもずっとじとじと降っていた雨はやみ、快晴。
素敵な挙式にならない訳がありません。
お嫁さんの着物は素晴らしく彼女に似合い、友人の着物はそれなりに、いやおそらくタキシードより素敵だったと僕は思います。挙式も厳かに進み、なんだか気持ちまで素晴らしく晴れました。
当日は、スナップ程度で良いといっていたはずでしたので、小さなカメラしか持っていっていなかったのですが、式進行役に必要に迫られ、
結局、はじめから最後まで写真を撮る事に、慣れないスーツ姿での撮影に終わった頃には、時差ぼけと疲れが混ざり重しをのせられたように家に着いたら撃沈でした。
しかしながら、素敵に撮れているはずですので、フィルムの現像がすごく楽しみです。
とメインイベントは、結婚式だったのですが、そこへ何件か仕事が発生し、結局、大忙しの日本滞在に突入です。
その一つは、新宿御苑にて行われたシャネルのオートクチュールショー関連の仕事でした。
デザイナー、カール・ラガーフィールドが来日する事は、おそらく8年ぶりです。
実際、僕も生のカールさんにお会いするのは初めてで凄く楽しみでした。
当日は、シャネルの昔からのミューズの一人、アマンダ ハーレックさんを小春日和の中、駒込の六義園にて撮影後、ショー会場に向かいました。
新宿御苑に作られた特設会場の大きさといったら、さすがシャネルといった感じでした。会場でお会いしたのは、日ごろからお世話になっております、女性誌の方々、そしてプレス関係の方々、海外からのセレブ、サラジェシカ パーカーやバネッサ パラディさんなど、日本勢は、安室奈美恵さんや長谷川京子さん、水原紀子さんなどなど、ですが実際は僕が知らないだけで、著名な方達はたくさんいらしていたに違いありません。
今回は、パリでのショーをそのまま持ってくるといった試みでしたので、モデル達(40〜50人)も4〜5人を除いてすべてパリと同じ、これには本当にビックリしました。やはりシャネルですねとしか言えません。
オートクチュールのショー、カールさんの写真集のオープニング、そして海岸線で行われた、大規模なパーティーなどが、なぜ今回日本で行われたかなどの詳細は、僕も撮影させていただきました『ヴォーグジャパン』にて詳しく説明されていると思います。ぜひ掲載誌を読んでみてください。

今回の滞在の心残りは桜が見られなかった事でしょうか。
そのかわりに綺麗な梅がたくさん見られましたが。
(やまだあきら)