本日から「Robert RAUSCHENBERG Exhibition ロバート・ラウシェンバーグ展 -Tribute 21- Part1」を開催します(4月21日[土]まで会期中無休)。

亭主の私見(偏見)によれば、同時代のジャスパー・ジョーンズ、アンディ・ウォーホル、ロイ・リキテンシュタインらと比べて日本での評価は不当に低い。
逆にいえば日本で買うのが一番リーズナブル。
日本語での文献も極端に少ないし、大きな展覧会も記憶にある限りでは、1986年の世田谷美術館、1993年の広島市現代美術館(第2回ヒロシマ賞受賞)くらい。
1964年にヴェネツィア・ビエンナーレで最優秀賞を受賞、世界的な名声を確立。平和を願い、世界の芸術家と共同制作して展覧会を行う「ラウシェンバーグ海外文化交流」(ROCI=ロッキー)を設立し、上掲の世田谷美術館など1985年から1991年にかけて、私財を投じ、アジアや中南米など12カ国で世界巡回ツアーを行っているにもかかわらず・・・
1998年には高松宮殿下記念世界文化賞(絵画部門)を受賞しています。

抽象絵画と靴やぼろ布、タイヤなど街から拾い集めたものを組み合わせた“コンバイン(結合)ペインティング”。
ポップ・アートの先駆者。
マース・カニングハムやジョン・ケージらとパフォーマンス
ラウシェンバーグの現代美術への貢献は他の誰よりも抜きん出ています。
泣く子も黙るガゴシアン・ギャラリーの専属作家であることが何より世界市場での高い位置を象徴しています。

今回展示する22点組の〈Tribute 21〉は、生涯を通して世界の文化に重要な貢献を行ない、21世紀に建設的な影響を与える23人に寄せたオマージュ連作ですが、それがいかなる人々か、簡単にご紹介します。

マチルダ・クリム博士
1926年イタリア生まれ。エイズ研究機関amfARの設立者。

ミハイル・ゴルバチョフ
1931年ロシア生まれ。旧ソビエト連邦、現ロシアの政治家。

オードリー・ヘップバーン
1929年ベルギー生まれ。舞台、映画女優。

ビル・ゲイツ
1955年アメリカ生まれ。実業家。マイクロソフト社の共同創業者・会長。

カール・セーガン
1934年アメリカ生まれ。天文学者、作家、SF作家。NASAにおける惑星探査の指導者。

テッド・ターナー
1938年アメリカ生まれ。メディア業界人。実業家。CNN創業者。

三宅一生
1938年日本生まれ。ファッションデザイナー。

スティーヴン・スピルバーグ
1946年アメリカ生まれ。映画監督、映画プロデューサー。

ジョン・ケージ
1912年アメリカ生まれ。音楽家。作曲家、詩人、思想家、キノコ研究家。

ドミニク・デ・メニル
1908年フランス生まれ。美術品コレクター。

ジャック=イヴ・クストー
1910年フランス生まれ。フランス海軍士官、探検家、エコロジスト、映像作家、科学者、写真家、作家、水棲研究員。

レーン・カークランド
1922年アメリカ生まれ。アメリカ労働組合において16年間総裁の地位にあった。

ジム・ヘンソン
1936年アメリカ生まれ。操り人形師、映画製作者、TVプロデューサー、The Jim Henson Company、ジムヘンソン財団、ジム・ヘンソン・クリーチャー・ショップの創立者。マペットのカーミット、ミス・ピギー及びセサミストリートのキャラクターの創作者。

レイチェル・ローゼンタール
1926年フランス生まれ。パフォーミング・アーティスト、動物愛護運動家。

ダライ・ラマ14世
1935年チベット生まれ。チベット亡命政府ガンデンポタンの長であり、チベット仏教を代表する最高指導者。チベット仏教のゲルク派の最高位の仏教博士号(ゲシェ・ラランパ)を持つ僧侶でもある。

アル・ゴア
1948年アメリカ生まれ。政治家、アメリカ副大統領(1993~2001)。インターネットの普及に大きく貢献。地球温暖化問題について世界的な啓発活動を行っている。

リチャード・バックミンスター・フラー
1895年アメリカ生まれ。思想家、デザイナー、構造家、建築家、発明家、詩人。

ジャック・ダンボワ
1934年アメリカ生まれ。ダンサー、コレオグラファー。

トリシャ・ブラウン
1936年アメリカ生まれ。ダンサー、コレオグラファー。

ネルソン・マンデラ
1918年南アフリカ生まれ。南アフリカ共和国の政治家、弁護士。南アフリカ第8代大統領。

ボニー・ブレア
1964年アメリカ生まれ。短距離スピードスケート選手。男女を通じ史上初めてスピードスケートにおけるオリンピック3連覇を達成。

トニ・モリソン
1931年アメリカ生まれ。作家。ノーベル文学賞受賞。
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ラウシェンバーグ展1ラウシェンバーグ展2

ラウシェンバーグ展3ラウシェンバーグ展4

額装での展示は10点ですが、シートでは全点用意してありますので、額装以外の作品もご覧になれますので、遠慮なく声をかけてください。
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◆ときの忘れものは2012年4月13日[金]―4月21日[土]「Robert RAUSCHENBERG Exhibition ロバート・ラウシェンバーグ展 -Tribute 21- Part1」を開催しています(会期中無休)。
ファッション 三宅一生
ロバート・ラウシェンバーグ
「Fashion-ファッション- 三宅一生」

生涯を通して世界の文化に重要な貢献を行ない、21世紀に建設的な影響を与える23人に寄せたオマージュ連作(-平和-ミハイル・ゴルバチョフ/-音楽-ジョン・ケージ/-映画-スチーブン・スピルバーグ/-子供達-オードリー・ヘップバーン/-保健-マチルダ・クリム博士/-テクノロジー-ビル・ゲイツ/-ダンス-ジャック・ダンボワ、トリシャ・ブラウン/-建築-R. バックミンスター・フラー/-ファッション-三宅一生/-自然-ジャック・クストー/-労働-レーン・カークランド/-教育-ム・ヘンソン/-環境-アル・ゴア/-宇宙-カール・セーガン/-コミュニケーション-テッド・ターナー/-文学-トニ・モリソン/-人権-ネルソン・マンデラ/-民族文化- ダライ・ラマ/-芸術-ドミニク・デ・メニル/-演劇-レイチェル・ローゼンタール/-スポーツ- ボニー・ブレア)から第一期として10点を展示します。