大番頭・尾立不在の初日。

産休前に何とか校了してくれた宮脇愛子展図録の表紙見本が届き、いよいよ印刷へ。
限定200部、オリジナル版画とDVD入りの豪華な図録です。
近々詳細を発表しますが、予約受付を開始しましたので、どうぞよろしくお願いいたします。
価格:12,600円、
会期中の特別価格:10,000円(税込み)
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
新人・新澤は成田を発って釜山のアートフェアへ。
成田で同業のSさんと偶然会い、釜山では空港からホテルまでタクシーに同乗させてもらったらしい。Sさん、ありがとう。今年最初の海外のアートフェア出展です、新人の健闘を祈るばかり。
6月4日のブログに掲載した植田実のエッセイ・美術展のおこぼれ32「セザンヌ―パリとプロヴァンス」展はいかがでしたか。
私達は優れた芸術家は皆幼少から天才を発揮したと思いこんでいる。
ピカソしかり、モーツァルトしかり。
ところがセザンヌは違った。
1988年、パリのオルセー美術館の一隅(一階左奥のショップの裏側)で植田実先生と見たセザンヌの初期作品展はそりゃあもうひどいもんでした。
えっこれがあのセザンヌ?!
亭主が見た美術館の企画展でこのときほど衝撃を受けたものはありません。近代絵画がセザンヌに始まったことを否応無く理解したのでした。小展とはいえ、セザンヌの初期に絞って企画したオルセーの見識に脱帽しました。
天才画家が神童だったとは限らない。
誰かその後のセザンヌにおとずれた神秘を解明してくれないか。
ただいま開催中の「光嶋裕介銅版画展―Landscape at Night」も終盤戦に入りました。
光嶋さんの小学校の同級生や、ご両親のお話をうかがうと、神童とは言わないけれど小さい頃から絵が大好きで、描きまくっていたらしい。
先日のレセプションの二次会の最後に光嶋さんは「これからも建築家として版画を作り続けていきます」と力強く宣言なさっていました。
建築家としての彼の存在の核にあるものを、あるいはドローイングで、あるいは銅版画で表現してゆくに違いありません。
しかし見る側の観客は作者が誰であろうと、その作品だけを見て判断する。
光嶋さんの銅版画がいかなるものか。
亭主の師匠・久保貞次郎先生は「絵と女房は1ヵ月一緒に暮らせばその価値がわかる」と言っていましたが、強い絵か弱い絵かは、他の作品と並べてみれば一目瞭然です。

光嶋裕介 Yusuke KOSHIMA
"Landscape at Night NO.004"
2009年
エッチング、アクアチント
イメージサイズ:12.0x30.0cm
シートサイズ :27.0x39.5cm
Ed.8+20(Ⅰ/Ⅷ~Ⅷ/Ⅷ+1/20~20/20)
signed
亭主の敬愛する銅版画の名手たちの作品と並べてみましょう。

駒井哲郎
「ミカレル」
1973年
銅版
21.2×10.0cm
限定60部 signed
※レゾネNo.304(美術出版社)
駒井哲郎
「クラブのA」
1960年
銅版(カラー)
21.2×15.1cm
Ed.10 signed
長谷川潔
「林檎と葡萄」
1931年
銅版
16.4x28.2cm
Ed.35 signed
長谷川潔
「窓からの眺め」(『長谷川潔の肖像』より)
1963年
銅版
21.0x16.8cm
Ed.220

長谷川潔
「窓からの眺め
(シャトー・ド・ヴェヌヴェルの窓)」
1941年 銅版
29.0x21.5cm Ed.50
signed
光嶋さん、なかなかやるではないか。
本日も夕方、光嶋さんが在廊します。ぜひお出かけください。
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
◆ときの忘れものは、2012年5月29日[火]―6月9日[土]「光嶋裕介銅版画展―Landscape at Night」を開催しています(会期中無休)。

光嶋さんからのメッセージをお読みください。

産休前に何とか校了してくれた宮脇愛子展図録の表紙見本が届き、いよいよ印刷へ。
限定200部、オリジナル版画とDVD入りの豪華な図録です。
近々詳細を発表しますが、予約受付を開始しましたので、どうぞよろしくお願いいたします。
価格:12,600円、
会期中の特別価格:10,000円(税込み)
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新人・新澤は成田を発って釜山のアートフェアへ。
成田で同業のSさんと偶然会い、釜山では空港からホテルまでタクシーに同乗させてもらったらしい。Sさん、ありがとう。今年最初の海外のアートフェア出展です、新人の健闘を祈るばかり。
6月4日のブログに掲載した植田実のエッセイ・美術展のおこぼれ32「セザンヌ―パリとプロヴァンス」展はいかがでしたか。
私達は優れた芸術家は皆幼少から天才を発揮したと思いこんでいる。
ピカソしかり、モーツァルトしかり。
ところがセザンヌは違った。
1988年、パリのオルセー美術館の一隅(一階左奥のショップの裏側)で植田実先生と見たセザンヌの初期作品展はそりゃあもうひどいもんでした。
えっこれがあのセザンヌ?!
亭主が見た美術館の企画展でこのときほど衝撃を受けたものはありません。近代絵画がセザンヌに始まったことを否応無く理解したのでした。小展とはいえ、セザンヌの初期に絞って企画したオルセーの見識に脱帽しました。
天才画家が神童だったとは限らない。
誰かその後のセザンヌにおとずれた神秘を解明してくれないか。
ただいま開催中の「光嶋裕介銅版画展―Landscape at Night」も終盤戦に入りました。
光嶋さんの小学校の同級生や、ご両親のお話をうかがうと、神童とは言わないけれど小さい頃から絵が大好きで、描きまくっていたらしい。
先日のレセプションの二次会の最後に光嶋さんは「これからも建築家として版画を作り続けていきます」と力強く宣言なさっていました。
建築家としての彼の存在の核にあるものを、あるいはドローイングで、あるいは銅版画で表現してゆくに違いありません。
しかし見る側の観客は作者が誰であろうと、その作品だけを見て判断する。
光嶋さんの銅版画がいかなるものか。
亭主の師匠・久保貞次郎先生は「絵と女房は1ヵ月一緒に暮らせばその価値がわかる」と言っていましたが、強い絵か弱い絵かは、他の作品と並べてみれば一目瞭然です。

光嶋裕介 Yusuke KOSHIMA
"Landscape at Night NO.004"
2009年
エッチング、アクアチント
イメージサイズ:12.0x30.0cm
シートサイズ :27.0x39.5cm
Ed.8+20(Ⅰ/Ⅷ~Ⅷ/Ⅷ+1/20~20/20)
signed
亭主の敬愛する銅版画の名手たちの作品と並べてみましょう。

駒井哲郎
「ミカレル」
1973年
銅版
21.2×10.0cm
限定60部 signed
※レゾネNo.304(美術出版社)
駒井哲郎「クラブのA」
1960年
銅版(カラー)
21.2×15.1cm
Ed.10 signed
長谷川潔「林檎と葡萄」
1931年
銅版
16.4x28.2cm
Ed.35 signed
長谷川潔「窓からの眺め」(『長谷川潔の肖像』より)
1963年
銅版
21.0x16.8cm
Ed.220

長谷川潔
「窓からの眺め
(シャトー・ド・ヴェヌヴェルの窓)」
1941年 銅版
29.0x21.5cm Ed.50
signed
光嶋さん、なかなかやるではないか。
本日も夕方、光嶋さんが在廊します。ぜひお出かけください。
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◆ときの忘れものは、2012年5月29日[火]―6月9日[土]「光嶋裕介銅版画展―Landscape at Night」を開催しています(会期中無休)。

光嶋さんからのメッセージをお読みください。
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