瀬戸内の四季を描く「三桝正典展」

毎日、たくさんの展覧会の案内をいただく。
作家の方々、画廊さん、そして美術館から送られてくるのは、葉書はもちろん、チラシ状のもの、そして最近はメールやユーチューブを利用した案内も増えてきました。
こちらも画廊の店番もしなければならないので伺えないことが多いのですが、貴重な情報資料としてすべてファイルしています。
年間にすると20冊近いファイルになります。

まだお会いしたことはないのですが、広島の三桝正典さんから個展のご案内をいただきました。
瀬戸内海の美しい島にある「蘭島閣美術館」というのが会場らしい。
昔は全国をカルトンケース抱えて行商していた亭主は全国津々浦々どこでも知人(お客様)がいるのが自慢でしたが、さすがに月日とともに、それは減っていく。
新しい美術館などの情報にも疎くなり、「蘭島閣美術館」というのも初耳でした。
そんなわけで、今回は未知の作家・三桝正典さんからのメールを転載し個展をご紹介しましょう。
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現在、呉市下蒲刈「蘭島閣美術館」に隣接する「白雪楼」で個展を開催しています。
youtubeにてアートイン白雪楼「三桝正典展」の全作品を動画でアップました。

江戸時代に建てられた白雪楼内部を会場に、期間限定での企画「アートイン白雪楼」のためにほぼ全室の襖絵・掛け軸・屏風約30点を制作しました。
作品のテーマは「下蒲刈の四季」。
様々な表情でうつろいゆき瀬戸内の四季を
名産であるみかんの花や実の形を通して表現しています。
音にはビバルディの「四季」を引用。
作品の中にもソネット(ビバルディが用いた14行詩)も取り入れています。
伝統の建築と現代の感覚の出会いによってつむがれる「音~時」の
空間をこの機会に是非お楽しみください。

youtube:アートイン白雪楼「三桝正典展」
http://www.youtube.com/watch?v=9CS0YrIDoTo&feature=plcp

■場所:白雪楼(蘭島閣美術館隣接) 呉市下蒲刈町三之瀬197
    0823-65-3066
■会期:2012年 7月11日(水)~9月10日(月)
■開館時間 9:00~17:00(入館は16:30まで) 毎週火曜日休館 

●蘭島閣美術館(白雪楼)について
今回の蘭島閣美術館に隣接する会場の「白雪楼」は江戸時代、沼隈の豪農山路機谷が、邸内に移築、祖父重好が京都黒谷で営んだ奇好亭を楼造りに改め漢学研鑽の場にしたもので、多くの漢学者がこの建物を訪れた。
その後、明治25年に竹原に移築~現在に至る。
白雪楼(春の間)白雪楼(春の間)

白雪楼(夏の間)白雪楼(夏の間)

白雪楼(秋の間)白雪楼(秋の間)

白雪楼(冬の間)白雪楼(冬の間)

チラシ600チラシ裏600

■三桝正典(MIMASU Masanori)
1960年広島生まれ。美術家・広島女学院大学幼児教育心理学科准教授。
「時~音」をテーマに抽象表現、パフォーマンス、インスタレーションなどの表現活動をおこなっている。
1992年日仏現代美術展(フィガロ賞)
1994年公募「広島の美術」展(大賞)
1995年現代日本美術展(賞候補)
1996年青木繁記念大賞展(奨励賞)
1999~2001年日本各地に約2000脚の椅子を並べるアートプロジェクト「ホワイトチェアプロジェクト」を展開
2005年~個展を中心に制作発表
2011年重森三玲が手掛けた「桜下亭」のガラス絵・ふすま・掛け軸を制作。
ブログ

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