先日の地震は東京でも大きな揺れを感じ、あらためて昨年3月11日の東日本大震災の折の恐怖を思い出しました。
なかなか復興の進まない被災地の皆さんには心よりお見舞いを申し上げます。
福島の原発のことも頭を去りません。

3.11の直後に写真家ジョック・スタージスさんから被災地の皆さんへの支援のために作品が無償で提供されました。展覧会やアートフェアでそれらのスタージス作品を販売し、その全額及び私たちの義援金を合わせ、復興支援のために寄付いたしました。以下、ご報告です。

第一回義援金として、2011年7月1日に1,020,000円を、「日本赤十字社」に寄付いたしました。
第二回義援金として、2011年12月28日に485,285円を、「桃・柿育英会 東日本大震災遺児育英資金」に寄付いたしました。
第三回義援金として、2012年11月30日に607,000円を、「桃・柿育英会 東日本大震災遺児育英資金」に寄付いたしました。
合計2,112,285円を寄付いたしました。

スタージスさんの厚意を生かすにはどこに送金したらよいか悩みましたが、日本赤十字社と桃・柿育英会を選びました。
毎年、フランスのモンタリヴェやラ・ジェニーのコミュニティで夏を過ごすナチュリストの家族のポートレートをその美しい自然の中で撮り続けているジョック・スタージスさんの姿勢を考えれば、家族を失いこれから苦難の道を歩まねばならない震災孤児たちへの支援が相応しいと思ったからです。

桃・柿育英会は震災による孤児や遺児のための育英資金にと安藤忠雄先生が立ち上げました。
安藤忠雄先生は、阪神淡路大震災のときにいち早くフランスから帰国し、復興に尽力し、"桃・柿育英会"を立ち上げ、その後10年間、震災遺児たちの成長を見守り、支援を続けてきました。
一時的ではなく、10年間の継続的支援を呼びかけたのも、安藤先生ならではの発想でした。
今回の東日本大震災は阪神淡路のときの規模を大きく超える、史上まれに見る災害であり、安藤先生は多くの孤児や遺児を支援し、励ます資金を集めるべく、再び「桃・柿育英会」を立ち上げました。

私たちは継続して今後も出来ることをするつもりです。
作品を提供して下さったジョック・スタージスさん、そして作品を購入して下さったたくさんのお客様にあらためて感謝する次第です。