ただいま展示作業中
グループ展の展示は難しい。
画廊コレクション展(常設展)の場合は、画廊オーナーが好きなものを引っ張り出して、自分の好みで展示すればいい。当然そこにはオーナーの美学が反映され、亭主好みとでもいうべき一体感のある展示が実現する。その結果は観客が判断し、良ければ「売れる」。
それに対して、「グループ展」というのは、特定の傾向、目的をもった複数の作家・作品を展示するわけだから、グループの一体感と個々の作家の個性が調和した展示にしないとめちゃくちゃなことになる。
大昔の武勇伝を聞くと、壁面の奪い合いや、各自の点数の多寡をめぐってもめたようですね。
いまは皆さんおとなしいからそんなことはない。
15日から開催する「具体 Gコレクションより」は、ある個人が集めたコレクションの展示ですので、上に言うグループ展とは少し違います。
「具体美術協会」に参加した物故作家を含む作家たちのコレクションを各1点から数点を展示して、往時の「具体」のムーブメントを偲ぼうという試みです。
企画監修は石山修武先生。
本業の建築でなら、きっと怒鳴られながらの作業となったでしょうが、専門外とあって石山先生、いたって寛容で、展示案を事前にお送りしても、クレーム一つない。
かえってこちらが不安になってしまい、夜も眠れない。
今回も強力助っ人・浜田さんのディレクションとなりますが、いつになく深刻な顔でプランを練っている。
とはいえ、この文章を書いている時点では正確には出品作品は確定していません。
はてさてどうなることやら・・・・・
とりあえず工事中の現場の様子をお知らせする次第です。











監修の石山修武先生の最後のチェック!
朝10時半から始まった会場設営、作品展示が終わったのが夕方6時。
監修の石山修武先生に細部を点検していただいた後は、太田厚子さんはじめ石山研究室の面々と近くのお蕎麦やさんへ。
展示の慰労会というより、3月5日に亡くなられたGAの二川幸夫さんを偲ぶ会になってしまった。
亭主が初めてお目にかかったのは1983年、GAギャラリーのオープン(磯崎新展)のお手伝いをしたときからでした。
ちょうど今、東京・汐留で二川さんの民家の写真展が開催中で、これについても紹介しなければと思っていた矢先の訃報でした。
二川さんから教わった数々のことについてはいずれ書いておきたいのですが、今夜は静かに二川さんの冥福を祈りたいと思います。
二川さん、お世話になりました(ご迷惑をおかけしました)。
ありがとうございました。
◆ときの忘れものは2013年3月15日[金]―3月30日[土]「具体 Gコレクションより」展を開催します(※会期中無休)。

企画・監修=石山修武
出品:白髪一雄、吉原治良、松谷武判、上前智祐、堀尾貞治、高崎元尚、鷲見康夫、他
●イベントのご案内
3月16日(土)17時より、石山修武さんと河﨑晃一さんによるギャラリートークを開催しますが、定員に達したため予約を締め切りました。ギャラリートーク中は予約者以外の方はご入場できませんので、予めご了承ください。
同日19時より、石山修武さんと河﨑晃一さんを囲み懇親会を開催します。どなたでもご参加いただけますので、是非お越しください。
■河﨑晃一
造型作家、美術館学芸員。
1952年兵庫県芦屋市生まれ。甲南大学経済学部卒業。卒業後、染色家中野光雄氏に師事、80年から毎年植物染料で染めた布によるオブジェを発表。87年第4回吉原治良賞美術コンクール展優秀賞、第18回現代日本美術展大原美術館賞受賞。
『画・論長谷川三郎』の編集、甲南学園長谷川三郎ギャラリーや芦屋市立美術博物館の開設に携わり「小出楢重と芦屋展」「吉原治良展」「具体展」「阪神間モダニズム展」「震災と表現展」などを企画した。93年にはベネチアビエンナーレ「東洋への道」の具体の野外展再現、99年パリジュドポムの「具体展」など海外での具体の紹介に協力。06年よりは兵庫県立美術館に勤務されました。
『具体 Gコレクションより』展図録
2013年 16ページ 25.6x18.1cm
執筆:石山修武 図版15点
略歴:白髪一雄、吉原治良、松谷武判、上前智祐、堀尾貞治、高崎元尚、鷲見康夫
価格:800円(税込)
※送料別途250円
※お申し込みはコチラから。
グループ展の展示は難しい。
画廊コレクション展(常設展)の場合は、画廊オーナーが好きなものを引っ張り出して、自分の好みで展示すればいい。当然そこにはオーナーの美学が反映され、亭主好みとでもいうべき一体感のある展示が実現する。その結果は観客が判断し、良ければ「売れる」。
それに対して、「グループ展」というのは、特定の傾向、目的をもった複数の作家・作品を展示するわけだから、グループの一体感と個々の作家の個性が調和した展示にしないとめちゃくちゃなことになる。
大昔の武勇伝を聞くと、壁面の奪い合いや、各自の点数の多寡をめぐってもめたようですね。
いまは皆さんおとなしいからそんなことはない。
15日から開催する「具体 Gコレクションより」は、ある個人が集めたコレクションの展示ですので、上に言うグループ展とは少し違います。
「具体美術協会」に参加した物故作家を含む作家たちのコレクションを各1点から数点を展示して、往時の「具体」のムーブメントを偲ぼうという試みです。
企画監修は石山修武先生。
本業の建築でなら、きっと怒鳴られながらの作業となったでしょうが、専門外とあって石山先生、いたって寛容で、展示案を事前にお送りしても、クレーム一つない。
かえってこちらが不安になってしまい、夜も眠れない。
今回も強力助っ人・浜田さんのディレクションとなりますが、いつになく深刻な顔でプランを練っている。
とはいえ、この文章を書いている時点では正確には出品作品は確定していません。
はてさてどうなることやら・・・・・
とりあえず工事中の現場の様子をお知らせする次第です。











監修の石山修武先生の最後のチェック!
朝10時半から始まった会場設営、作品展示が終わったのが夕方6時。
監修の石山修武先生に細部を点検していただいた後は、太田厚子さんはじめ石山研究室の面々と近くのお蕎麦やさんへ。
展示の慰労会というより、3月5日に亡くなられたGAの二川幸夫さんを偲ぶ会になってしまった。
亭主が初めてお目にかかったのは1983年、GAギャラリーのオープン(磯崎新展)のお手伝いをしたときからでした。
ちょうど今、東京・汐留で二川さんの民家の写真展が開催中で、これについても紹介しなければと思っていた矢先の訃報でした。
二川さんから教わった数々のことについてはいずれ書いておきたいのですが、今夜は静かに二川さんの冥福を祈りたいと思います。
二川さん、お世話になりました(ご迷惑をおかけしました)。
ありがとうございました。
◆ときの忘れものは2013年3月15日[金]―3月30日[土]「具体 Gコレクションより」展を開催します(※会期中無休)。

企画・監修=石山修武
出品:白髪一雄、吉原治良、松谷武判、上前智祐、堀尾貞治、高崎元尚、鷲見康夫、他
●イベントのご案内
3月16日(土)17時より、石山修武さんと河﨑晃一さんによるギャラリートークを開催しますが、定員に達したため予約を締め切りました。ギャラリートーク中は予約者以外の方はご入場できませんので、予めご了承ください。
同日19時より、石山修武さんと河﨑晃一さんを囲み懇親会を開催します。どなたでもご参加いただけますので、是非お越しください。
■河﨑晃一
造型作家、美術館学芸員。
1952年兵庫県芦屋市生まれ。甲南大学経済学部卒業。卒業後、染色家中野光雄氏に師事、80年から毎年植物染料で染めた布によるオブジェを発表。87年第4回吉原治良賞美術コンクール展優秀賞、第18回現代日本美術展大原美術館賞受賞。
『画・論長谷川三郎』の編集、甲南学園長谷川三郎ギャラリーや芦屋市立美術博物館の開設に携わり「小出楢重と芦屋展」「吉原治良展」「具体展」「阪神間モダニズム展」「震災と表現展」などを企画した。93年にはベネチアビエンナーレ「東洋への道」の具体の野外展再現、99年パリジュドポムの「具体展」など海外での具体の紹介に協力。06年よりは兵庫県立美術館に勤務されました。
『具体 Gコレクションより』展図録2013年 16ページ 25.6x18.1cm
執筆:石山修武 図版15点
略歴:白髪一雄、吉原治良、松谷武判、上前智祐、堀尾貞治、高崎元尚、鷲見康夫
価格:800円(税込)
※送料別途250円
※お申し込みはコチラから。
コメント