好天に恵まれた連休、皆さんはいかがお過ごしでしたか。
ときの忘れものも今日から始動します。
ただいま開催中の「五月の画廊コレクション~ベン・ニコルソン他」から、セルジュ・ポリアコフの作品をご紹介します。
セルジュ・ポリアコフ
「青のコンポジション」
1958年
銅版
25.0x35.0cm
Ed.100
サインあり
さまざまな青い形がパッチワークのように構成されていて、自然と目が画面中を動き回ります。
ポリアコフが意図しているかは分かりませんが、風景のようにも顔のようにも、夜のようにも朝のようにも見えてくるようで、実に想像力をかき立てられます。
具象画とは一味違う、抽象画の面白さが溢れる一枚です。
1906年ロシアに生まれたポリアコフは、1919年ロシア革命を逃れて亡命し、1923年にパリを定住の地としました。
20代半ばに画家を志すようになり、1935年から36年までロンドンのスレイド美術学校で学びます。卒業後、ワシリー・カンディンスキーやソニア・ドローネらと出会ったことをきっかけに、抽象画に転じます。
1947年カンディンスキー賞を受賞。1966年にはマントン・ビエンナーレで大賞を受賞し、サン・ギャル美術館で回顧展を開催するなど、戦後フランスを代表する抽象画家の地位を確立しました。
画家になる前のポリアコフがギター奏者として生計を立てていたことはよく知られています。
彼にとっては音楽を奏でることと絵を描くことは、かけ離れたものではなかったのかも知れません。
色や形のアンサンブルによって、リズミカルでありながら調和が図られた世界が現れてくる画面を見ていると、そう感じます。
■セルジュ・ポリアコフ Serge POLIAKOFF(1906-1969)
1906年ロシアの富裕な家庭に生まれるがロシア革命を逃れ、1923年にパリに落ち着く(1962年フランスに帰化)。はじめ音楽を学び、ギター奏者として生計をたてていたが、1929年画家を志し、パリ、ロンドンの美術学校で学ぶ。カンディンスキーを知って抽象に転じ、1938年最初の抽象画を発表。
1947年カンディンスキ-賞を受賞。1966年にはマントン・ビエンナーレで大賞を受賞等、戦後フランスを代表する抽象画家の地位を確立。1969年、歿。
◆ときの忘れものは、2013年5月1日[水]―5月11日[土] 「五月のコレクション展~ベン・ニコルソン他」を開催しています。※日・月・祝日休廊
「五月のコレクション展~ベン・ニコルソン他」
出品:ベン・ニコルソン、阿部金剛、オノサト・トシノブ、馬場彬、鷲見康夫、斎藤義重、難波田龍起、セルジュ・ポリアコフ、草間彌生
ときの忘れものも今日から始動します。
ただいま開催中の「五月の画廊コレクション~ベン・ニコルソン他」から、セルジュ・ポリアコフの作品をご紹介します。
セルジュ・ポリアコフ「青のコンポジション」
1958年
銅版
25.0x35.0cm
Ed.100
サインあり
さまざまな青い形がパッチワークのように構成されていて、自然と目が画面中を動き回ります。
ポリアコフが意図しているかは分かりませんが、風景のようにも顔のようにも、夜のようにも朝のようにも見えてくるようで、実に想像力をかき立てられます。
具象画とは一味違う、抽象画の面白さが溢れる一枚です。
1906年ロシアに生まれたポリアコフは、1919年ロシア革命を逃れて亡命し、1923年にパリを定住の地としました。
20代半ばに画家を志すようになり、1935年から36年までロンドンのスレイド美術学校で学びます。卒業後、ワシリー・カンディンスキーやソニア・ドローネらと出会ったことをきっかけに、抽象画に転じます。
1947年カンディンスキー賞を受賞。1966年にはマントン・ビエンナーレで大賞を受賞し、サン・ギャル美術館で回顧展を開催するなど、戦後フランスを代表する抽象画家の地位を確立しました。
画家になる前のポリアコフがギター奏者として生計を立てていたことはよく知られています。
彼にとっては音楽を奏でることと絵を描くことは、かけ離れたものではなかったのかも知れません。
色や形のアンサンブルによって、リズミカルでありながら調和が図られた世界が現れてくる画面を見ていると、そう感じます。
■セルジュ・ポリアコフ Serge POLIAKOFF(1906-1969)
1906年ロシアの富裕な家庭に生まれるがロシア革命を逃れ、1923年にパリに落ち着く(1962年フランスに帰化)。はじめ音楽を学び、ギター奏者として生計をたてていたが、1929年画家を志し、パリ、ロンドンの美術学校で学ぶ。カンディンスキーを知って抽象に転じ、1938年最初の抽象画を発表。
1947年カンディンスキ-賞を受賞。1966年にはマントン・ビエンナーレで大賞を受賞等、戦後フランスを代表する抽象画家の地位を確立。1969年、歿。
◆ときの忘れものは、2013年5月1日[水]―5月11日[土] 「五月のコレクション展~ベン・ニコルソン他」を開催しています。※日・月・祝日休廊
「五月のコレクション展~ベン・ニコルソン他」出品:ベン・ニコルソン、阿部金剛、オノサト・トシノブ、馬場彬、鷲見康夫、斎藤義重、難波田龍起、セルジュ・ポリアコフ、草間彌生
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