本日は「7月の画廊コレクション~ドローイング展」の最終日です。夜7時までオープンしています。
●お知らせ
7月19日(金)から22日(月)までART OSAKA 2013出展のため臨時休廊します。
7月23日(火)からは通常営業に戻ります。
~~~~
亭主は週刊誌『AERA』の巻末に近いページに掲載されている「money ぐっちーさん ここだけの話」を愛読しています。
経済音痴の亭主は日経はじめ各紙の経済論議は難しくてチンプンカンプン。
自国の通貨が高くてなぜいけないんだ、貿易収支が赤字だとなぜ騒ぐんだ、といつも???でしたが、ぐっちーさん(山口正洋)の連載を読んで目から鱗、世の自称専門家がいかにでたらめな論議をしているかが丁寧にわかりやすく説明してある。
同誌7月15日号でぐっちーさんはアベノミクスが蜃気楼であり、その処方箋については次のように書いています。
「日本は輸出立国ではありません。輸出依存度はたかだか15%程度。約3800の上場企業のうち海外売上比率が50%を超す会社は286社(2010年)しかない、という現実を見なければなりません。要するに、日本経済を支えてきたのは内需なのです。1億人もの知的水準が高く、かつ経済力のある中間層がいたからそれが可能でした。ところが、その金城湯池ともいうべき国内市場は、労働人口の減少により縮小し続けています。(中略)
ではどうすればいいか。
これまで内向きで十分食えていた人たちが、勇気を持って海外にどんどん出て行って稼ぐことこそが、日本経済復活のカギです。(中略)急成長を続ける東南アジアには6億人超の人口がいて、皆さんとても親日的です。さらに、日本企業への信頼感が抜群に高いアメリカは、シェール革命のおかげもあって、今や世界の最大の「エマージングマーケット」と言われています。
この素晴らしいポジションを生かさずに、これまでと変わらず国内にとどまっているメリットは一つもありません。(後略)」
いやごもっとも。
私たち画商の世界にもこの論議はぴたりあてはまります。
つい近年まで画商が「輸出」なんて考えたことがあったろうか。
いまだって多くが内需に頼っている、だからやっていけなくて、地方都市では軒並み画商さんが苦戦している。もちろん東京も同じです。
アートフェアがこれほど盛んになり、海外に出かけていく画商さんが激増しているのはまさに「幕末以来の開国」が必要とされているからでしょう。
というわけで、ときの忘れものも少しづつではありますが、海外で稼ぐ算段をしているわけでありまして、それには先ず海外で稼げる作品を用意しなければならぬ。
ときの忘れものが期待している光嶋裕介さんに「海外のアートフェアの大会場で闘える大作を」と依頼しているのが、シルクスクリーン技法を使った90cm角の連作「幻想風景」です。
ご存知の通り、版画の版画たる所以は、
一に「版」を使った作品であること。
二に「複数性」(マルチプル)でした。
しかし、ときの忘れものが依頼しているのは、マルチプルではなく「ユニーク」。
シルクスクリーン技法を使いますが、一枚だけの(1/1)作品です。
これを来月までに数点完成してもらい、10月のソウルのアートフェアKIAFに出品したいと考えています。
光嶋さんはご自分の制作状況をツイッターで発信しているので、私たちも進行具合がよくわかる。

シルクスクリーンの版をおこすための「原稿」です。
これからどんな風に展開するか、楽しみです。
光嶋さんは『PHPスペシャル』という雑誌に<建築家の街の記憶>と題してドローイングを連載しています。
PHPスペシャル 2013年7月号より
建築家の街の記憶 ~BERLIN drawing on map~①
PHPスペシャル 2013年8月号より
建築家の街の記憶 ~TOKYO drawing on map~②
●お知らせ
7月19日(金)から22日(月)までART OSAKA 2013出展のため臨時休廊します。
7月23日(火)からは通常営業に戻ります。
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亭主は週刊誌『AERA』の巻末に近いページに掲載されている「money ぐっちーさん ここだけの話」を愛読しています。
経済音痴の亭主は日経はじめ各紙の経済論議は難しくてチンプンカンプン。
自国の通貨が高くてなぜいけないんだ、貿易収支が赤字だとなぜ騒ぐんだ、といつも???でしたが、ぐっちーさん(山口正洋)の連載を読んで目から鱗、世の自称専門家がいかにでたらめな論議をしているかが丁寧にわかりやすく説明してある。
同誌7月15日号でぐっちーさんはアベノミクスが蜃気楼であり、その処方箋については次のように書いています。
「日本は輸出立国ではありません。輸出依存度はたかだか15%程度。約3800の上場企業のうち海外売上比率が50%を超す会社は286社(2010年)しかない、という現実を見なければなりません。要するに、日本経済を支えてきたのは内需なのです。1億人もの知的水準が高く、かつ経済力のある中間層がいたからそれが可能でした。ところが、その金城湯池ともいうべき国内市場は、労働人口の減少により縮小し続けています。(中略)
ではどうすればいいか。
これまで内向きで十分食えていた人たちが、勇気を持って海外にどんどん出て行って稼ぐことこそが、日本経済復活のカギです。(中略)急成長を続ける東南アジアには6億人超の人口がいて、皆さんとても親日的です。さらに、日本企業への信頼感が抜群に高いアメリカは、シェール革命のおかげもあって、今や世界の最大の「エマージングマーケット」と言われています。
この素晴らしいポジションを生かさずに、これまでと変わらず国内にとどまっているメリットは一つもありません。(後略)」
いやごもっとも。
私たち画商の世界にもこの論議はぴたりあてはまります。
つい近年まで画商が「輸出」なんて考えたことがあったろうか。
いまだって多くが内需に頼っている、だからやっていけなくて、地方都市では軒並み画商さんが苦戦している。もちろん東京も同じです。
アートフェアがこれほど盛んになり、海外に出かけていく画商さんが激増しているのはまさに「幕末以来の開国」が必要とされているからでしょう。
というわけで、ときの忘れものも少しづつではありますが、海外で稼ぐ算段をしているわけでありまして、それには先ず海外で稼げる作品を用意しなければならぬ。
ときの忘れものが期待している光嶋裕介さんに「海外のアートフェアの大会場で闘える大作を」と依頼しているのが、シルクスクリーン技法を使った90cm角の連作「幻想風景」です。
ご存知の通り、版画の版画たる所以は、
一に「版」を使った作品であること。
二に「複数性」(マルチプル)でした。
しかし、ときの忘れものが依頼しているのは、マルチプルではなく「ユニーク」。
シルクスクリーン技法を使いますが、一枚だけの(1/1)作品です。
これを来月までに数点完成してもらい、10月のソウルのアートフェアKIAFに出品したいと考えています。
光嶋さんはご自分の制作状況をツイッターで発信しているので、私たちも進行具合がよくわかる。

シルクスクリーンの版をおこすための「原稿」です。
これからどんな風に展開するか、楽しみです。
光嶋さんは『PHPスペシャル』という雑誌に<建築家の街の記憶>と題してドローイングを連載しています。
PHPスペシャル 2013年7月号より建築家の街の記憶 ~BERLIN drawing on map~①
PHPスペシャル 2013年8月号より建築家の街の記憶 ~TOKYO drawing on map~②
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