鳥取絹子のエッセイ「百瀬恒彦の百夜一夜」 第10回
「一瞬を切り取る! 瞬間芸?」
「写真が絵と違うのは、一瞬を切り取るものだということ」
ポートレートで“絵”を描くことをライフワークにしている百瀬は、写真と絵の違いをそう語る。絵なら、ある程度の時間をかけ、納得のいくまで自分のイメージを追求することができるが、百瀬の場合の写真は、その現場での瞬間の勝負! その瞬間をどうとらえ、どう切り取り、どう決めるのか。そこには演出などはいっさい存在せず、対象が人物の場合でも、前回も触れたように、カメラで近づいても「気配」を感じさせない不思議な力で、その一瞬をものにする。ちなみに「気配を消す」うんぬんは、あくまでも第三者の見方、百瀬自身はまったくの無意識による行動だそうで、本人いわく「瞬間芸かな?」
作品を撮るのは、おもに海外へ旅行したときで、目的の場所や街を、必要最低限のカメラ器材を肩に、ぶらぶら歩きながら、あるいは車で移動しながら、獲物を追う狩人のように被写体を探す。「カメラを持って歩くときは、つねに何かを撮ろうとしている」のだけれども、何をカメラに収めるかは、拍子抜けするようだが、獲物に遭遇するまでまったくわからない。
「そこでの“出会い”を大事にする。そこに自分の身体を運び、身の周り360度で起きている出来事を切り取る。なぜそこに自分の身を置くのかも含めて、すべてが偶然だから、そこでたまたま出くわすことは事件みたいなもの」
偶然の“出会い”は、見逃すことが多々あるにしても、思いがけない出来事もあり、それをものにできるかどうかは、そのときの光の具合や、カメラに付けているレンズなどの撮影条件が万全でないとうまくいかず、現場は想像以上にスリリング。写真に留めておきたい光景に出会っても、大急ぎでカメラを取り出し、セットしたときはすでに遅かった、ということもままある。
こうして、これまで行く先々で切り取った“一瞬”のなかから、今回は百瀬の好きなパリで撮ったお気に入りの作品を何点か。
百瀬恒彦
「ひととき」
ゼラチンシルバープリント、バライタ紙
25.4x30.4cm
サイン入り
百瀬恒彦
「抵抗」
ゼラチンシルバープリント、バライタ紙
25.4x30.4cm
サイン入り

百瀬恒彦
「家路」
ゼラチンシルバープリント、バライタ紙
25.4x30.4cm
サイン入り

百瀬恒彦
「恋人」
ゼラチンシルバープリント、バライタ紙
25.4x30.4cm
サイン入り
百瀬恒彦
「抱擁」
ゼラチンシルバープリント、バライタ紙
25.4x30.4cm
サイン入り
パリはどこを撮っても、風景も人も美しい“絵”になる街で、それを象徴するのがロベール・ドワノー(Robert Doisneau 1912-1994)の写真「パリ市庁舎前のキス」だろう。この作品は、日本でも東京都写真美術館の外壁を飾る写真壁画になっているほど有名なのだが、残念ながら、のちにドワノー自身の告白で演出だったことがわかり、失望した人も多いはずだ。それもあってか、ここに紹介する百瀬の作品を見て、「モデルさん使ったの?」とよく聞かれるそうだが、まったくそうではなく、演出はゼロ。ただし、ここが案外ポイントかもしれないのは、どの写真も「これだ!」と思うシャッターチャンスは1回のみというところだ。「シャッターがぶれると困るので、写真を撮る姿勢には持っていっている」にしても、まさに瞬間芸? たとえば、「向こう側のホームでワーッと叫んでいる人がいたのでシャッターを押したら、その音に気づいた彼がこっちを見て親指を立ててOK! の合図をしてくれた」という地下鉄オデオン駅の写真も、シャッターを押したのは1回のみ。それなのに、この写真でギターの先端が突き刺している広告の文字「Irrésistible」は「抗し難い」という意味で、フランス語を知っている人なら、あまりの出来すぎに「やらせ?」と思ってもおかしくない。けれどもこれに関しては、フランス語は「ファティゲfatigué(e)」(疲れた)や「ジェ・ファン J’ai faim」(お腹が空いた)ぐらいは使える百瀬も、この単語は未知のものだったらしく、あとで知って「えっ!」。また、気配を消す百瀬の不思議さがわかるのが、学生街サン=ミシェルで抱き合う男女の写真。「気づいたら、カメラが勝手に動いて撮っていた」シーンも、シャッターを押したのは1回のみ!
(とっとりきぬこ)
■鳥取絹子 Kinuko TOTTORI(1947-)
1947年、富山県生まれ。
フランス語翻訳家、ジャーナリスト。
著書に「大人のための星の王子さま」、「フランス流 美味の探求」、「フランスのブランド美学」など。
訳書に「サン=テグジュペリ 伝説の愛」、「移民と現代フランス」、「地図で読む世界情勢」第1弾、第2弾、第3弾、「バルテュス、自身を語る」など多数。
■百瀬恒彦 Tsunehiko MOMOSE(1947-)
1947 年9 月、長野県生まれ。武蔵野美術大学商業デザイン科卒。
在学中から、数年間にわたってヨーロッパや中近東、アメリカ大陸を旅行。卒業後、フリーランスの写真家として個人で世界各地を旅行、風景より人間、生活に重きを置いた写真を撮り続ける。
1991年 東京「青山フォト・ギャラリー」にて、写真展『無色有情』を開催。モロッコの古都フェズの人間像をモノクロで撮った写真展 。
タイトルの『無色有情』は、一緒にモロッコを旅した詩人・谷川俊太郎氏がつける。
1993年 紀伊国屋書店より詩・写真集『子どもの肖像』出版(共著・谷川俊太郎)。作品として、モノクロのプリントで独創的な世界を追及、「和紙」にモノクロプリントする作品作りに取り組む。この頃のテーマとして「入れ墨」を数年がかりで撮影。
1994年11月 フランス、パリ「ギャラリー・クキ」にて、写真展『TATOUAGES-PORTRAITS』を開催。入れ墨のモノクロ写真を和紙にプリント、日本画の技法で着色。
1995年2月 インド・カルカッタでマザー・テレサを撮影。
1995年6月 東京・銀座「愛宕山画廊」にて『ポートレート・タトゥー』写真展。
1995年9月-11月 山梨県北巨摩郡白州町「淺川画廊」にて『ポートレート フェズ』写真展。
1996年4月 フランスでHIV感染を告白して感動を与えた女性、バルバラ・サムソン氏を撮影。
1997年8月 横浜相鉄ジョイナスにて『ポートレート バルバラ・サムソン』展。
1998年3月 東京・渋谷パルコ・パート「ロゴス・ギャラリー」にて『愛と祈り マザー・テレサ』写真展。
1998年8月 石川県金沢市「四緑園ギャラリー」にて『愛と祈り マザー・テレサ』写真展。
9月 東京・銀座「銀座協会ギャラリー」にて『愛と祈り マザー・テレサ』写真展。
1999年 文化勲章を授章した女流画家、秋野不矩氏をインド、オリッサ州で撮影。
2002年10月 フランス、パリ「エスパス・キュルチュレル・ベルタン・ポワレ」にて『マザー・テレサ』写真展。
2003年-2004年 家庭画報『そして海老蔵』連載のため、市川新之助が海老蔵に襲名する前後の一年間撮影。
2005年2月 世界文化社より『そして海老蔵』出版(文・村松友視)。
2005年11月 東京・青山「ギャラリー・ワッツ」にて『パリ・ポートレート・ヌードの3部作』写真展。
2007年6月-7月 「メリディアン・ホテル ギャラリー21」にて『グラウンド・ゼロ+ マザー・テレサ展』開催。
2007年6月-12月 読売新聞の沢木耕太郎の連載小説『声をたずねて君に』にて、写真掲載。
2008年6月 東京・青山「ギャラリー・ワッツ」にて『マザー・テレサ展』。
2010年4月 青山 表参道「 プロモ・アルテギャラリー」にて『絵葉書的巴里』写真展。
8月 青山 表参道「 プロモ・アルテギャラリー」、田園調布「器・ギャラリ-たち花」にて同時開催。マザー・テレサ生誕100 周年『マザー・テレサ 祈り』展。
2011年7月 青山 表参道「 プロモ・アルテギャラリー」にて『しあわせってなんだっけ?』写真展。
2012年3月 青山 表参道「 プロモ・アルテギャラリー」にて『花は花はどこいった?』写真展。
ときの忘れもの企画展予告
百瀬恒彦写真展 ― 無色有情
会期=2014年4月2日[水]―4月12日[土] 12:00-19:00 *会期中無休
企画:荒川陽子(アラカワアートオフィス)」
写真家・百瀬恒彦は、世界各地を旅行し、風景でありながら人間、生活に重きを置いた写真を撮り続けています。これまでにマザー・テレサなど各界著名人の肖像写真や「刺青」をテーマに撮り、和紙にモノクロプリントして日本画の顔料で着彩した作品を制作するなど、独自の写真表現の世界を追及、展開してまいりました。
本展では、1990年にモロッコを旅してフェズの街を撮影した写真約20点をご覧いただきます。
同時に、ときの忘れものより、百瀬恒彦ポートフォリオ『無色有情』(10点組)を刊行することとなりましたので、予約販売を開始します。予約特価での販売は2014年3月31日までですので、下記よりお申込みいただければ幸いです。
ご不明な点は遠慮なくお問い合せください。


百瀬恒彦ポートフォリオ
『無色有情』
2014年4月2日
ときの忘れもの 発行
仕様:たとう箱入オリジナルプリント10点組
限定12部(1/12~12/12)
各作品に限定番号と作家直筆サイン入り
技法:ゼラチンシルバープリント
用紙:バライタ紙
シートサイズ:20.3x25.4cm(六切)
撮影年:1990年
プリント年:2013年
テキスト:谷川俊太郎、百瀬恒彦
予約特別価格:250,000円
※申込み締切:2014年3月31日まで
申込み・お問い合わせは下記まで。
Tel: 03-3470-2631
Fax: 03-3401-1604
Email: info@tokinowasuremono.com
◆鳥取絹子さんのエッセイ「百瀬恒彦の百夜一夜」は毎月16日の更新です。
◆ときの忘れものは2014年1月8日[水]―1月25日[土]「瀧口修造展 Ⅰ」を開催しています。
2014年、3回に分けてドローイング、バーントドローイング、ロトデッサン、デカルコマニーなど瀧口修造作品を展示いたします(1月、3月、12月)。
このブログでは関係する記事やテキストを「瀧口修造の世界」として紹介します。土渕信彦のエッセイ「瀧口修造の箱舟」と合わせてお読みください。
●展覧会の感想
<外苑前のギャラリーときの忘れものにて、瀧口修造の水彩画を観た。手遊びのような自由さと、いっぽうで、こうした絵とも文字ともつかぬようなものに時間を費やすことへの切実さも感じ取れた。宇宙青と黒いインクのしみに眼を凝らす。全篇が瀧口修造の影で覆われている小説、飯島耕一『冬の幻』を読む。>(moegi nakanoさんのtwitterより)
●カタログのご案内
『瀧口修造展 I』図録
2013年
ときの忘れもの 発行
図版:44点
英文併記
21.5x15.2cm
ハードカバー
76ページ
執筆:土渕信彦「瀧口修造―人と作品」
再録:瀧口修造「私も描く」「手が先き、先きが手」
価格:2,100円(税込)
※送料別途250円(お申し込みはコチラへ)
●瀧口修造 Shuzo TAKIGUCHIの出品作品を順次ご紹介します。

瀧口修造 Shuzo TAKIGUCHI
「出品番号 I-31」
水彩、インク、紙
イメージサイズ:27.2×39.2cm
シートサイズ:27.2×39.2cm

瀧口修造 Shuzo TAKIGUCHI
「出品番号 I-32」
水彩、インク、紙
イメージサイズ:35.7×24.5cm
シートサイズ:35.7×24.5cm
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
「一瞬を切り取る! 瞬間芸?」
「写真が絵と違うのは、一瞬を切り取るものだということ」
ポートレートで“絵”を描くことをライフワークにしている百瀬は、写真と絵の違いをそう語る。絵なら、ある程度の時間をかけ、納得のいくまで自分のイメージを追求することができるが、百瀬の場合の写真は、その現場での瞬間の勝負! その瞬間をどうとらえ、どう切り取り、どう決めるのか。そこには演出などはいっさい存在せず、対象が人物の場合でも、前回も触れたように、カメラで近づいても「気配」を感じさせない不思議な力で、その一瞬をものにする。ちなみに「気配を消す」うんぬんは、あくまでも第三者の見方、百瀬自身はまったくの無意識による行動だそうで、本人いわく「瞬間芸かな?」
作品を撮るのは、おもに海外へ旅行したときで、目的の場所や街を、必要最低限のカメラ器材を肩に、ぶらぶら歩きながら、あるいは車で移動しながら、獲物を追う狩人のように被写体を探す。「カメラを持って歩くときは、つねに何かを撮ろうとしている」のだけれども、何をカメラに収めるかは、拍子抜けするようだが、獲物に遭遇するまでまったくわからない。
「そこでの“出会い”を大事にする。そこに自分の身体を運び、身の周り360度で起きている出来事を切り取る。なぜそこに自分の身を置くのかも含めて、すべてが偶然だから、そこでたまたま出くわすことは事件みたいなもの」
偶然の“出会い”は、見逃すことが多々あるにしても、思いがけない出来事もあり、それをものにできるかどうかは、そのときの光の具合や、カメラに付けているレンズなどの撮影条件が万全でないとうまくいかず、現場は想像以上にスリリング。写真に留めておきたい光景に出会っても、大急ぎでカメラを取り出し、セットしたときはすでに遅かった、ということもままある。
こうして、これまで行く先々で切り取った“一瞬”のなかから、今回は百瀬の好きなパリで撮ったお気に入りの作品を何点か。
百瀬恒彦「ひととき」
ゼラチンシルバープリント、バライタ紙
25.4x30.4cm
サイン入り
百瀬恒彦「抵抗」
ゼラチンシルバープリント、バライタ紙
25.4x30.4cm
サイン入り

百瀬恒彦
「家路」
ゼラチンシルバープリント、バライタ紙
25.4x30.4cm
サイン入り

百瀬恒彦
「恋人」
ゼラチンシルバープリント、バライタ紙
25.4x30.4cm
サイン入り
百瀬恒彦「抱擁」
ゼラチンシルバープリント、バライタ紙
25.4x30.4cm
サイン入り
パリはどこを撮っても、風景も人も美しい“絵”になる街で、それを象徴するのがロベール・ドワノー(Robert Doisneau 1912-1994)の写真「パリ市庁舎前のキス」だろう。この作品は、日本でも東京都写真美術館の外壁を飾る写真壁画になっているほど有名なのだが、残念ながら、のちにドワノー自身の告白で演出だったことがわかり、失望した人も多いはずだ。それもあってか、ここに紹介する百瀬の作品を見て、「モデルさん使ったの?」とよく聞かれるそうだが、まったくそうではなく、演出はゼロ。ただし、ここが案外ポイントかもしれないのは、どの写真も「これだ!」と思うシャッターチャンスは1回のみというところだ。「シャッターがぶれると困るので、写真を撮る姿勢には持っていっている」にしても、まさに瞬間芸? たとえば、「向こう側のホームでワーッと叫んでいる人がいたのでシャッターを押したら、その音に気づいた彼がこっちを見て親指を立ててOK! の合図をしてくれた」という地下鉄オデオン駅の写真も、シャッターを押したのは1回のみ。それなのに、この写真でギターの先端が突き刺している広告の文字「Irrésistible」は「抗し難い」という意味で、フランス語を知っている人なら、あまりの出来すぎに「やらせ?」と思ってもおかしくない。けれどもこれに関しては、フランス語は「ファティゲfatigué(e)」(疲れた)や「ジェ・ファン J’ai faim」(お腹が空いた)ぐらいは使える百瀬も、この単語は未知のものだったらしく、あとで知って「えっ!」。また、気配を消す百瀬の不思議さがわかるのが、学生街サン=ミシェルで抱き合う男女の写真。「気づいたら、カメラが勝手に動いて撮っていた」シーンも、シャッターを押したのは1回のみ!
(とっとりきぬこ)
■鳥取絹子 Kinuko TOTTORI(1947-)
1947年、富山県生まれ。
フランス語翻訳家、ジャーナリスト。
著書に「大人のための星の王子さま」、「フランス流 美味の探求」、「フランスのブランド美学」など。
訳書に「サン=テグジュペリ 伝説の愛」、「移民と現代フランス」、「地図で読む世界情勢」第1弾、第2弾、第3弾、「バルテュス、自身を語る」など多数。
■百瀬恒彦 Tsunehiko MOMOSE(1947-)
1947 年9 月、長野県生まれ。武蔵野美術大学商業デザイン科卒。
在学中から、数年間にわたってヨーロッパや中近東、アメリカ大陸を旅行。卒業後、フリーランスの写真家として個人で世界各地を旅行、風景より人間、生活に重きを置いた写真を撮り続ける。
1991年 東京「青山フォト・ギャラリー」にて、写真展『無色有情』を開催。モロッコの古都フェズの人間像をモノクロで撮った写真展 。
タイトルの『無色有情』は、一緒にモロッコを旅した詩人・谷川俊太郎氏がつける。
1993年 紀伊国屋書店より詩・写真集『子どもの肖像』出版(共著・谷川俊太郎)。作品として、モノクロのプリントで独創的な世界を追及、「和紙」にモノクロプリントする作品作りに取り組む。この頃のテーマとして「入れ墨」を数年がかりで撮影。
1994年11月 フランス、パリ「ギャラリー・クキ」にて、写真展『TATOUAGES-PORTRAITS』を開催。入れ墨のモノクロ写真を和紙にプリント、日本画の技法で着色。
1995年2月 インド・カルカッタでマザー・テレサを撮影。
1995年6月 東京・銀座「愛宕山画廊」にて『ポートレート・タトゥー』写真展。
1995年9月-11月 山梨県北巨摩郡白州町「淺川画廊」にて『ポートレート フェズ』写真展。
1996年4月 フランスでHIV感染を告白して感動を与えた女性、バルバラ・サムソン氏を撮影。
1997年8月 横浜相鉄ジョイナスにて『ポートレート バルバラ・サムソン』展。
1998年3月 東京・渋谷パルコ・パート「ロゴス・ギャラリー」にて『愛と祈り マザー・テレサ』写真展。
1998年8月 石川県金沢市「四緑園ギャラリー」にて『愛と祈り マザー・テレサ』写真展。
9月 東京・銀座「銀座協会ギャラリー」にて『愛と祈り マザー・テレサ』写真展。
1999年 文化勲章を授章した女流画家、秋野不矩氏をインド、オリッサ州で撮影。
2002年10月 フランス、パリ「エスパス・キュルチュレル・ベルタン・ポワレ」にて『マザー・テレサ』写真展。
2003年-2004年 家庭画報『そして海老蔵』連載のため、市川新之助が海老蔵に襲名する前後の一年間撮影。
2005年2月 世界文化社より『そして海老蔵』出版(文・村松友視)。
2005年11月 東京・青山「ギャラリー・ワッツ」にて『パリ・ポートレート・ヌードの3部作』写真展。
2007年6月-7月 「メリディアン・ホテル ギャラリー21」にて『グラウンド・ゼロ+ マザー・テレサ展』開催。
2007年6月-12月 読売新聞の沢木耕太郎の連載小説『声をたずねて君に』にて、写真掲載。
2008年6月 東京・青山「ギャラリー・ワッツ」にて『マザー・テレサ展』。
2010年4月 青山 表参道「 プロモ・アルテギャラリー」にて『絵葉書的巴里』写真展。
8月 青山 表参道「 プロモ・アルテギャラリー」、田園調布「器・ギャラリ-たち花」にて同時開催。マザー・テレサ生誕100 周年『マザー・テレサ 祈り』展。
2011年7月 青山 表参道「 プロモ・アルテギャラリー」にて『しあわせってなんだっけ?』写真展。
2012年3月 青山 表参道「 プロモ・アルテギャラリー」にて『花は花はどこいった?』写真展。
ときの忘れもの企画展予告
百瀬恒彦写真展 ― 無色有情
会期=2014年4月2日[水]―4月12日[土] 12:00-19:00 *会期中無休
企画:荒川陽子(アラカワアートオフィス)」
写真家・百瀬恒彦は、世界各地を旅行し、風景でありながら人間、生活に重きを置いた写真を撮り続けています。これまでにマザー・テレサなど各界著名人の肖像写真や「刺青」をテーマに撮り、和紙にモノクロプリントして日本画の顔料で着彩した作品を制作するなど、独自の写真表現の世界を追及、展開してまいりました。
本展では、1990年にモロッコを旅してフェズの街を撮影した写真約20点をご覧いただきます。
同時に、ときの忘れものより、百瀬恒彦ポートフォリオ『無色有情』(10点組)を刊行することとなりましたので、予約販売を開始します。予約特価での販売は2014年3月31日までですので、下記よりお申込みいただければ幸いです。
ご不明な点は遠慮なくお問い合せください。


百瀬恒彦ポートフォリオ
『無色有情』
2014年4月2日
ときの忘れもの 発行
仕様:たとう箱入オリジナルプリント10点組
限定12部(1/12~12/12)
各作品に限定番号と作家直筆サイン入り
技法:ゼラチンシルバープリント
用紙:バライタ紙
シートサイズ:20.3x25.4cm(六切)
撮影年:1990年
プリント年:2013年
テキスト:谷川俊太郎、百瀬恒彦
予約特別価格:250,000円
※申込み締切:2014年3月31日まで
申込み・お問い合わせは下記まで。
Tel: 03-3470-2631
Fax: 03-3401-1604
Email: info@tokinowasuremono.com
◆鳥取絹子さんのエッセイ「百瀬恒彦の百夜一夜」は毎月16日の更新です。
◆ときの忘れものは2014年1月8日[水]―1月25日[土]「瀧口修造展 Ⅰ」を開催しています。
2014年、3回に分けてドローイング、バーントドローイング、ロトデッサン、デカルコマニーなど瀧口修造作品を展示いたします(1月、3月、12月)。このブログでは関係する記事やテキストを「瀧口修造の世界」として紹介します。土渕信彦のエッセイ「瀧口修造の箱舟」と合わせてお読みください。
●展覧会の感想
<外苑前のギャラリーときの忘れものにて、瀧口修造の水彩画を観た。手遊びのような自由さと、いっぽうで、こうした絵とも文字ともつかぬようなものに時間を費やすことへの切実さも感じ取れた。宇宙青と黒いインクのしみに眼を凝らす。全篇が瀧口修造の影で覆われている小説、飯島耕一『冬の幻』を読む。>(moegi nakanoさんのtwitterより)
●カタログのご案内
『瀧口修造展 I』図録2013年
ときの忘れもの 発行
図版:44点
英文併記
21.5x15.2cm
ハードカバー
76ページ
執筆:土渕信彦「瀧口修造―人と作品」
再録:瀧口修造「私も描く」「手が先き、先きが手」
価格:2,100円(税込)
※送料別途250円(お申し込みはコチラへ)
●瀧口修造 Shuzo TAKIGUCHIの出品作品を順次ご紹介します。

瀧口修造 Shuzo TAKIGUCHI
「出品番号 I-31」
水彩、インク、紙
イメージサイズ:27.2×39.2cm
シートサイズ:27.2×39.2cm

瀧口修造 Shuzo TAKIGUCHI
「出品番号 I-32」
水彩、インク、紙
イメージサイズ:35.7×24.5cm
シートサイズ:35.7×24.5cm
こちらの作品の見積り請求、在庫確認はこちらから
コメント一覧