スタッフSの海外ネットサーフィン No.11
「Genesis」

National Museum of Singapore


この度ときの忘れものに新たに(バイトですが)男性スタッフが加入しました。
これで自分も先輩。しっかりしなければと思いつつも、現実には相変わらずミスやら物忘れで社長夫妻にはお小言をいただいてばかり。こりゃ反面教師にしかなれないな、と自虐ネタに走るスタッフSこと新澤です。

暑くなったり寒くなったりと気候の落ち着かない日々が続いておりますが、徐々に暖かくなってきており、自分は既にシャツは半袖で出歩いています。まぁ自分の場合、長袖のシャツでもトレーナーでも大概捲くって年中半袖状態ですが。

National Museum of Singapore

今回ご紹介するのは、そんな季節の移り変わりとは全く縁のない常夏の国、最近教育や住宅事情で話題になっていたシンガポール最古のミュージアム、シンガポール国立博物館(National Museum of Singapore)です。
開館は1849年で、当時はラッフルズインスティチュート(Raffles Institution:シンガポール最古の学校機関)の図書館でした。その後数回の移転を経て、現在の立地に落ち着きました。National Museum of Singaporeと名づけられたのは1965年で、1993年にシンガポール歴史博物館(Singapore History Museum)と改名されるものの、2006年以降は以前の名前に戻っています。展示は主にシンガポールの歴史に関わるものを収蔵しており、14世紀から現代までの国旗や代表的な書籍、音楽をはじめ、衣服や食器に至るまで、時代とともに息づき、移り変わってきたシンガポールの文化を感じることができます。分類こそ博物館ですが、歴史資料の他にも様々なアーティストがイベントを行い個性あふれるアート作品を展示しており、今回ご紹介するのもその中の一つです。
Genesis

「Genesis」は世界的写真家セバスチャン・サルガドによる245枚ものモノクロ写真の展覧会で、開催期間は本日より7月27日までの3ヶ月。入場料は無料です。

Genesis2

2004年から2011年に渡って、30を超える地域で撮影されたドラマチックで、感動的で、偉大なサルガドによる作品は、繊細な地球と、複雑に絡み合う人、動物と守るべき環境をパワフルなイメージで表現しています。(公式ページ紹介文翻訳)

展示会場は撮影地域毎に5つに区切られており、来場者を美しい景色や世界の遥か彼方に存在する野生や民族へ誘います。

現在ときの忘れものは11月に開催されるSingapore Art Fairに応募中です。結果はまだ出ていませんが、英語圏とあらば自分の出番。もし行けるのであれば四半世紀ぶりの場所はどのように見えるのか、少しワクワクしますね。

National Museum of Singapore公式サイト:http://www.nationalmuseum.sg/NMSPortal/index.jsp
展覧会紹介ページ:“Genesis

追記・2013年にはTaschen Americaより同名の写真集(517ページ・限定2500部)も出版されています。500部のサイン入り特別版はなんと建築家安藤忠雄デザインのブックスタンド付き。
しんざわ ゆう

◆ときの忘れものは2014年4月19日[土]―5月6日[火 祝日]「わが友ウォーホル~氏コレクションより」を開催しています(*会期中無休)。
ウォーホル展DM
日本で初めて大規模なウォーホル展が開催されたのは1974年(東京と神戸の大丸)でした。その前年の新宿マット・グロッソでの個展を含め、ウォーホル将来に尽力された大功労者がさんでした。
アンディ・ウォーホルはじめ氏が交友した多くの作家たち、ロバート・ラウシェンバーグ、フランク・ステラ、ジョン・ケージ、ナム・ジュン・パイク、萩原朔美、荒川修作、草間彌生らのコレクションを出品します。

本日のウォーホル語録

<ぼくは真四角の絵を描くのを好んでいる。そうすれば、どっちを長く、どっちを短く、なんて決めなくて済むからだ。ただの正方形なんだから。いつも同サイズの絵だけを描きたかったのに、誰かがいつもやってきて「こっちをもう少し大きくしたら」とか「もう少し小さくしたら」なんて言うんだ。どの絵も全部同じ大きさで同じ色なら、みんな取り替え可能だし、誰もどっちの絵がいいとか悪いとか思わなくなる。もし、ひとつの「マスターペインティング」が良ければ、あとのは全て良いのだ。そのうえ、主題が違っても、人はどっちみちいつも同じ絵を描くんだから。
―アンディ・ウォーホル>


4月19日~5月6日の会期で「わが友ウォーホル」展を開催していますが、亭主が企画し1988年に全国を巡回した『ポップ・アートの神話 アンディ・ウォーホル展』図録から“ウォーホル語録”をご紹介します。