毎週火曜日にお送りしている「メルマガ」で、今週は「瀧口修造展 III 瀧口修造とマルセル・デュシャン」のギャラリートーク(11月15日17時より、講師は土渕信彦さん)のご案内をしたところ、折り返し申し込みが相次ぎ、ちょっと驚いています。
いつもなら開催一週間前くらいにならないと申し込みがないので、今回のようなことは珍しい。盛岡、京都、金沢など遠方の皆さんからの参加が目立っています。どうぞご都合のつく方はお早めにお申し込みください。

音楽を通じて東日本大震災の復興を支援しようと昨年から始まった音楽祭「ルツェルン・フェスティバル アーク ノヴァ」が今年も開催されます。その中心を担う可動式コンサートホールの建築には、建築家磯崎新と彫刻家アニッシュ・カプーアが携わりました。

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「ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ 2014 in 仙台」
会期:2014年11月1日[土]~11月9日[日]
会場:アーク・ノヴァ仙台会場(勝山館隣り)
有料イベントのチケット購入、無料イベントのお申込はこちらから

音楽を通して東日本大震災からの復興を支援しようと、世界的に有名なスイスの国際音楽祭であるルツェルン・フェスティバルの働きかけで始動した「ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ」。
本プロジェクトに際し、高さ18メートル、幅30メートル、長さ36メートルの可動式コンサートホール「アーク・ノヴァ」(ラテン語で「新しい方舟」の意)が誕生しました。
建築には世界的建築家の磯崎新氏と英国人彫刻家のアニッシュ・カプーア氏が携わり、約500人収容のホールではクラシックを中心とした演奏会、
ユースオーケストラを対象とした教育プログラムなど様々なイベントが行われます。

昨年は宮城県の松島町で「ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ 松島2013」(主催:松島実行委員会/アーク・ノヴァ実行委員会)が開催され、ルツェルン祝祭管弦楽団のソリスト6名による弦楽六重奏のコンサートをはじめ、グスターボ・ドゥダメルによる指揮ワークショップや坂田藤十郎氏らによる歌舞伎公演、茂山逸平氏らによる狂言、坂本龍一氏指揮による東北全土の子どもたちで結成された「東北ユースオーケストラ」の演奏など、多くのジャンルによるイベントが開催され、国内のみならず、海外メディアにも広く取り上げられました。

今年、1月20日に世界中の音楽ファンに惜しまれながら逝去したルツェルン祝祭管弦楽団芸術監督のクラウディオ・アバド氏の想いを受け継ぎ、アーク・ノヴァが東北地域の文化振興のシンボルとなる事を祈り、今年もルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァが仙台で開催されます。
(公式サイトより転載)

会期中の詳しいプログラムはこちらからご覧いただけます。
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●臨時ニュース1
12月に新作個展を開催する野口琢郎さんが出演したNHKの海外向け番組「DESGIN TALKS」が本日再放送されます。下記の時間に下のリンクから直接視聴できるようです。
http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/w/movie/
■放送時間
10月30日(木) ※日本時間8:30~8:58、14:30~14:58、20:30~20:58
10月31日(金)2:30~ 2:58

●臨時ニュース2
来年お正月(1月24日、25日)に「瑛九と磯崎建築~北陸の冬を楽しむツアー(仮)」を開催します
詳細は近々発表しますが、福井県立美術館、勝山市「中上邸イソザキホール」、金沢21世紀美術館を巡るツアーです。

●今日のお勧め作品は磯崎新の版画集です。
ただいまお近くのワタリウムで、磯崎新先生の展覧会が開催されています。
乃木坂のギャラリー間では、伊東豊雄展が開催中。
国立近現代建築資料館では、「建築のこころ アーカイブにみる菊竹清訓展」が10月29日[水]-2015年2月1日[日]、
金沢21世紀美術館では、ポンピドゥー企画による「Japan Architects 1945-2010」展が11月1日(土) - 2015年3月15日(日) 、
金沢市民芸術村では、「谷口吉郎・谷口吉生展」が11月15日[土]-12月21日[日]、その他建築展が目白押しです。
一昔前、建築家が展覧会をするなんて少なかったし、建築家がアートの領域で活躍することも稀でした。
磯崎先生はその点でもパイオニアでした。
下に紹介するのは、バルセロナ・オリンピックの会場を設計したとき、協力者たちに贈るスペシャル・エディションとして制作されたものです。
isozaki_0918_00磯崎新版画集
“Palau d'Esports Sant Jordi Barcelona”

1988年
シルクスクリーン5点組
(刷り:石田了一)
64.2x91.4cm
Ed.25 Signed

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“Site plan(competition proposal)” 
*配置図(コンペ応募案)
1985年 シルクスクリーン
39.8x83.7cm Ed.25 Signed

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“Preliminary studies” 
*初期スケッチ
1983年 シルクスクリーン
56.0x55.4cm Ed.25 Signed

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“Site plan” 
*配置図
1985年
シルクスクリーン
39.8x83.7cm Ed.25 Signed

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“Section”
*断面図
1985年
シルクスクリーン
39.7x83.7cm Ed.25 Signed

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“Axonometric”
*アクノリメ
1985年
シルクスクリーン
56.0x83.7cm Ed.25 Signed

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◆ときの忘れものは2014年11月5日[水]―11月22日[土]「瀧口修造展 III 瀧口修造とマルセル・デュシャン」を開催します(*会期中無休)。
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1月3月に続く3回展です。
瀧口修造のデカルコマニー、ドローイング、《シガー・ボックス》、《シガー・ボックス TEN-TEN》、《扉に鳥影》、マルセル・デュシャンの《グリーン・ボックス》、オリジナル銅版画『大ガラス』、奈良原一高の写真《デュシャン 大ガラス》連作、瀧口修造・岡崎和郎《檢眼圖》をご覧いただき、瀧口とデュシャンとの交流の実相と精神的な絆の一端を明らかにします。

11月15日(土)17時より土渕信彦さん(瀧口修造研究)によるギャラリー・トークを開催します。
*要予約(会費1,000円)

※必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記の上、メールにてお申込ください。
E-mail. info@tokinowasuremono.com

デカルコマニー47点を収録したカタログ『瀧口修造展Ⅱ』(テキスト:大谷省吾)を刊行します(2,160円+送料250円)。『瀧口修造展Ⅰ』と合わせご購読ください。