2015年の新春企画「植田実写真展―都市のインク 端島複合体、同潤会アパートメント」は大盛況のうちに昨日終了しました。
明日からの強行軍(後述)を考え、植田実先生も夕方5時にはあがる予定だったのですが、若い女性を中心に次から次へとお客様が来られ、結局最後のお客様が帰られたのは7時半をまわっていました。
ご来場いただいた皆さん、お買い上げいただいたお客様には、心より御礼を申し上げます。前回のような驚異的な売上げには若干及びませんでしたが、来週は納品にてんてこ舞いしそうです。

さて、展覧会は終了しました・・・・・が、展示は本日もそのままですので、見逃した方、どうぞご覧ください。
(ただし夜には撤収作業しますので、夕方6時頃までにおいでください)

ときの忘れものの企画展の最終日は通常は土曜日なのですが、今回に限り金曜を最終日としました。
そのわけは、今日出発する「現代美術と磯崎建築~北陸の冬を楽しむツアー」のナビゲーターとして植田実先生が東京を留守にするため、「最終日に作家がいないなんてお客様に失礼だから」という植田先生の強い意向で昨日終了とした次第です。

というわけで、尾立隊長率いる総勢15名で福井、勝山、金沢の冬を満喫してまいります。
参加されるのは、東京はもちろん岩手、新潟、京都など各地からの名うてのコレクター諸氏。
初日は既に何度もご紹介している福井県立美術館で開催中の「福井の小コレクター運動とアートフル勝山の歩み―中上光雄・陽子コレクションによる―」を見た後、中上光雄・陽子ご夫妻の町・勝山市へ向かいます。
中上ご夫妻さんは、私どもの40年来のお客様であり、「アートフル勝山の会」のメンバーとして長年この地域のコレクター運動を支えてこられました。
20150103中上コレクション展 表
福井の小コレクター運動とアートフル勝山の歩み
―中上光雄・陽子コレクションによる―

会期:2015年1月3日[土]~2月8日[日]
主催:福井県立美術館

20150103中上コレクション展 裏
出品作家:北川民次、難波田龍起、瑛九、岡本太郎、オノサト・トシノブ、泉茂、元永定正、 木村利三郎、丹阿弥丹波子、吉原英雄、靉嘔、磯崎新、池田満寿夫、野田哲也、関根伸夫、小野隆生、舟越桂、北川健次、土屋公雄(19作家150点)

勝山市には磯崎新先生設計の小住宅が二つ、さらに黒川紀章設計の恐竜博物館もあるので、駆け足ですが、そちらも行きます。
そして夜は、中上邸イソザキホールで地元の皆さん、中上家の皆さんと懇親会です。
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中上邸イソザキホール概観
1983年竣工
撮影:古舘克明

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中上邸イソザキホール内観
1983年竣工
撮影:古舘克明


翌日25日は金沢へ。
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「ジャパンアーキテクツ1945-2010展」
金沢21世紀美術館
2014年11月1日(土) - 2015年3月15日(日)

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西洋を典拠とするモダニズムと日本的なアイデンティティの間で揺れ動きつつ独自の変遷をとげ、国際的にも大きな注目を集めてきた日本の戦後建築を、約100人の建築家のプロジェクトを通して考察します。本展は日本建築の資料を多数所蔵するパリのポンピドゥー・センターとの共同制作により実現するもので、これまで日本で展示されたことのない資料や貴重なオリジナル資料を含めながら、戦後日本建築の歩みを刺激的に問い直します。
公式サイトhttp://www.kanazawa21.jp/data_list.php?g=17&d=1720

ポンピドゥー・センターとの共同企画で金沢でしか見られないので、これは楽しみです。
さらに<これからの社会の中で、建築家はどのような役割を求められ、どのような未来を描いてゆくのか。環境やエネルギーの問題、ユーザーや地域との関係といった視点も含め、2011年以降の日本の建築を約30人の建築家の取り組みを通じて紹介>する「3.11以後の建築」も観る予定。
これには光嶋裕介さんも出品されています。
ツアーの様子はいずれこのブログでご紹介します。
それでは行ってまいります。

金沢21世紀美術館で3月15日まで開催されているジャパン・アーキテクツ1945–2010」の招待券が若干あります。ご希望の方はメールにてお申し込みください。
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◆2015年1月24日~25日「現代美術と磯崎建築~北陸の冬を楽しむツアー」
石原輝雄さんの体験記
浜田宏司さんの体験記
酒井実通男さんの体験記
◆福井県勝山の磯崎新設計「中上邸イソザキホール」については亭主の回想「台所なんか要りませんから」をお読みください。