Zen Foto Galleryで10月29日から開催される、西村多美子写真展「舞人木花咲耶姫」に寄せて、作家の西村さんからコメントをいただきました。

10月29日~12月10日まで、禅フォトギャラリーで“舞人木花咲耶姫”展を開き、同時に写真集を刊行します。1979年~81年にかけて撮影した写真で、巫女によって伝承されてきた舞の原点を求めて、木花咲耶姫が子供二人を連れ、一年間の全国行脚の旅に出た撮影記録です。春の富士吉田浅間神社、初夏の諏訪大社御柱祭、真夏の京都大原、奈良天理、彼岸花の奈良葛城・風の森、雪の穂高神社とそれぞれの季節の中に舞が一体となって思い出されます。
このところ、暗室作業を集中的に行っています。70年代~80年代にかけて日本を旅した写真、2000年~10年頃のベトナム、タイ、マカオ、青島、韓国等、最近のフランス、チェコ、イタリア、イギリス等の写真が撮りっぱなしの状態になっており、プリントまでしないと一貫性を欠くと思い直し、作業しています。同じ旅を年月を経てやり直しているようで、エネルギーがいるものだと思いつつも、おもしろがって取り組んでいます。


西村多美子

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西村多美子写真展「舞人木花咲耶姫」
会期:2016年10月29日(土)~12月10日(土)
会場:Zen Foto Gallery
   〒106-0032 東京都港区六本木6-6-9ピラミデビル208号室
日・月・祝日休廊

本展では、西村多美子が1979年から1981年にかけて、全国行脚の旅に出た舞人木花咲耶姫-子連れ旅-を密着撮影した作品群を紹介いたします。
撮影当時制作したオリジナルプリントを30点展示(モノクローム写真25点、カラー写真5点)。展覧会に併せ、写真集「舞人木花咲耶姫」を禅フォトギャラリーより刊行いたします。(Zen Foto Gallery HPより転載)
*会期が当初の予定より延期され12月10日までとなりました。

●トークイベント
対談:西村多美子×木花咲耶姫 (すぎえすみえ)
10月29日(土)17:00~18:00 (予約不要、参加無料)
聞き手:アマンダ・ロ(Zen Foto Gallery)
※トークイベントの後、18:00~20:00 オープニングパーティーを開催いたします。

●今日のお勧め作品は、西村多美子です。
ときの忘れもので2015年4月に開催した「西村多美子写真展 実存―状況劇場1968-69」の出品作品です。
20161021_Nishimura20150401_01西村多美子
「腰巻お仙 振袖火事の巻 1969.02.22 トラック劇場・新宿駅西口駐車場》」(1)
1969年
ヴィンテージゼラチンシルバープリント
24.7x19.6cm
Ed.1
サインあり

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「山口長男とM氏コレクション展」は、明日が最終日です。

今日の夕方はときの忘れものへ。現在開催中なのはコレクターによるコレクション展。王様クレヨンを製造していた会社の社長さんで、アーティストに援助をしたり工場の一角をアトリエとして提供していたりしていたそう。コレクションはその支援の中で自然と集まってきたもののようで、コレクターの美意識をもとに厳しく選び抜いた、というコレクションとはまた違う雰囲気。アーティストからの礼状なども併せて展示されており、ほんわかとした雰囲気がいい。
今回の展示の目玉は山口長男の《五つの線》。タイトルの通り、黒い板の上に赤い線(細い長方形)が5本、同じく赤い円が1つ、それぞれ配置されている。漆を思わせる赤と黒の艶やかさ、踊り出しそうに見える円と長方形の配置のリズム感が素晴らしい。何度も角度を変え、あちこちから見入ってしまった。
他にもオノサト・トシノブや駒井哲郎、加納光於などの佳作が並ぶ密度の濃い展示。あるコレクターの人生、生き様まで感じられる内容でした。
林光一郎さんのブログより)>

いきなり飛び込んできたコレクションだったので、急遽予定を変更し、短い会期ですがこの時期に開催した次第です。
ぜひご来場ください。