モリシタケイゾウと言っても日本ではほとんど反応がない。
15年前の昨日、2003年4月5日ミラノで不慮の事故の為、59歳で異郷に歿した。
1944年（昭和19）2月4日福岡県に生まれた森下慶三に亭主は幾度か会っている。
好漢という言葉がぴったりだった。
日本での個展の折に会ったのだが、ウエットな日本的情感を好まず、イタリアの明るさと九州男児の潔さが同居したよう雰囲気の人だった。

19歳でイタリアに渡り、ミラノの国立ブレラ美術専門学校彫刻科でマリノ・マリーニに学んだ。戦後、同校を卒業した初めての日本人である。
在学中にサン・フェレーデ賞展に招かれ受賞、スタジオ・マルコーニで個展を開催する。
当時、スタジオ・マルコーニといったら日本にも聞こえた大画廊である。
若くしてイタリア美術界にデビューして認められたのである。

1990年、イタリアで開催されたサッカーのワールドカップの公式ポスターの一人にも選ばれたほどの人気を得ていた。
ミラノに三十年余暮らし、日本で初めて個展を開いたのは1979年だった。
亡くなったという報を聞き愕然としたが、いつか遺作展をと思い、油彩、水彩、版画など機会があるたびに買い集めてきた。
そのいくつかを掲載して、故人を偲びたい。

森下慶三
＜MILANO 8-12＞
1979年
アクリル・キャンバス
73.0×91.0cm
サインあり

森下慶三
＜想像の風景＞より
油彩・キャンバス
20.0×20.0cm
サインあり

森下慶三
＜想像の風景＞より
水彩
イメージサイズ：25.4×35.3cm
シートサイズ：25.4×35.3cm
サインあり

森下慶三
＜想像の風景＞より
水彩
イメージサイズ：20.1×29.5cm
シートサイズ：35.0×44.0cm
サインあり

森下慶三
＜想像の風景＞より
シルクスクリーン
イメージサイズ：46.0×65.5cm
シートサイズ：50.0×70.5cm
Ed.（不詳）P.A.
サインあり

森下慶三
＜想像の風景＞より
シルクスクリーン
イメージサイズ：65.5×46.0cm
シートサイズ：70.5×50.0cm
Ed.（不詳）P.A.
サインあり

森下慶三
＜想像の風景＞より
1980年頃
シルクスクリーン
イメージサイズ：31.5×38.0cm
シートサイズ：36.5×50.0cm
Ed. 75　　サインあり

森下慶三
TERZINA IV SOFFIO D'INCANTO di KEIZO MORISHITA
1997年
リトグラフ
シートサイズ：30×71cm（三つ折り）
本サイズ：31.5×24.8cm
Ed. 120　　サインあり


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